その2 ピーカン青空のもと、一浴のあと中央アルプス方面へ 正面に八ヶ岳を望みつつガラガラの中央道を進む気分は最高! |
|||
(2022年3月21日-23日 その2) |
|||
もう拙サイト内で何度も書いていますが、笹子餅のみどりやさん、かつては中央線の車内販売常連さんでして、特急あずさ、急行アルプス、そして時には普通列車でも、 |
|||
(わかりやすいようにアクセントラインを付加してみました) |
|||
との声とともに車販の売り子さんが車内を行き来していたのです。しかも気合いがすごいと思ったのは、お盆の上り列車など、もう通路も立ち客で一杯な状況でもあくまで売りに来るわけです(笑)。 |
|||
この瞬間、部員全員が「むかっ!」となり(文句を言ったりはしませんでしたが)、その後すぐに「我ら、生まれし日、時は違えども山岳部員たる契りを結びしからは、今後永遠(とわ)に笹子餅を買わぬことを誓う」と衆議一決したわけです(多分に脚色しています)。 |
|||
これがまた何ともやさしい感じの落ち着いた男性の声で、山帰りという一種の達成感もあったのか、またふだん甘いものはそうそう食べない自分ですが知らず知らずに身体が欲していたのか、わたしはついついあの「笹子餅の誓い」を破ってしまったのです(笑)。 |
|||
しかしその後、みどりやさんの笹子餅車販が車内を売り歩くことはなくなり(2014年終了という情報があります)、一時期は中央道談合坂SAなどで売られていたこともあったそうなのですが(自分は知りませんでした)しばらく前からはそれもなくなり、2022現在はR20沿いの本店直売所界隈でしか購入できないレアな餅状況になっているわけです。 |
|||
笹子餅10個パックは15個ほどが置かれているような? |
|||
さてこの後ですが、左上の笹子餅画像にもあるように笹子峠といえば「矢立の杉」とやらがそもそも有名で、大月市観光協会サイトによると、この松を歌った杉良太郎氏、そして伍代夏子さんのご夫妻も(少なくとも2017年までは)毎年の大祭にこの杉までお越しになっていたようです(その後については観光協会サイトの新規更新がないので不明)。 |
|||
|
|||
いや林業関係の方々は何も悪くありません。はるか手前の集落のあたりから「この先冬期閉鎖」の掲示は出ていましたし杉の枯れ枝などは放置されたまま、また細かな落石などは落ちたままだったので「道路管理が止まっている」ことははっきりしていました。でも「杉までは行かれるか」と期待していたんですけれどね。 |
|||
|
|||
南アルプス、白根三山のあたりは雲に覆われて見えませんでしたが、山そのものにではなく盆地側に雲が出ていただけかも知れません。一方、一番右側の甲斐駒ヶ岳はくっきりと見えています。 |
|||
|
|||
さてやってきたのは国母(こくぼ)温泉(「くにも」じゃないのね)。ちなみに到着したのは9:45頃で、営業開始は10:00ですから駐車場に車を駐めてしばし待つことに。まずは外観の撮影でも、と撮り始めたところ‥ |
|||
|
|||
ただし、入口前の掲示には確かに「午前10時~」と書かれていますが、ネット情報の中には「9:30~」というものもあり、もしかしたら週末などは早めにオープンさせているのかも知れません(この日は祝日)。 |
|||
お湯そのものは当然悪いはずもないので、今度は平日に立ち寄りたいなと考えた次第です。いやここに限らず中央道沿いの温泉全般に言えることでもありますが。 |
|||
|
|||
蕎麦つゆが若干濃い目の味わいでしたが美味しくいただきました。おしんこどんと「この細い蕎麦、那須の(今はやっていない)『季流』と同じ感じの味わいだよねぇ」という結論で一致しました(量はこちらの方がずっと多いですが)。麺が細いにもかかわらずコシしっかりでよしよしです。 |
|||
正面の山は甲斐駒ヶ岳(2,967m)。なお、ことあるごとに「自分はその昔山岳部員」と書いてきましたが、この甲斐駒は未踏だったりします。いやその昔登るつもり満々で冬の北沢峠にテントを張りましたが、天候不順(吹雪)で予備日を使い切ってそのまま下山したのも懐かしい思い出です。 |
|||
|
|||
ハイ、近づいてきましたね。なお左上画像右手には、しばしば「ニセ○○」と呼ばれる茅ヶ岳が見えています。日本百名山で知られる深田久弥氏が登山中に急逝した山でもあります。一度だけ登ったなぁ。 |
|||
もっともこの角度からだと、八ヶ岳南部の編笠山や権現岳、そして赤岳はよく見えているんですが、阿弥陀岳や赤岳以北の山々は見えないんですね。ま、どうでもいいことなので先に進みましょう。 |
|||
|
|||
そうかぁ、伊那谷からだと俄然目立つのが仙丈ヶ岳(3033m)なんですね。関東側からだと「遠い山」のイメージがありますが、そりゃ山梨側から入ること前提で考えるからで、伊那谷側からなら北沢峠までバスで上がれば日帰りでも登れる山なんです。上で「甲斐駒未踏」と書きましたが、実は「仙丈ヶ岳も未踏」なんです。もうすっかり登山はご無沙汰になってますからこのままかな。 |
|||
|
|||
さて駒ヶ根ICで中央道を降り、やってきたのは中央アルプスの麓に位置する菅の台。ここに車を駐めて、ここからはバス&ロープウェイで標高2612mの千畳敷まで上がっちゃうというわけです。 |
|||
ということだからなのです。このホテル千畳敷、春~秋のシーズン中は人気が高く予約困難なお宿でありまして、これまでも泊まってみたいと思ってはいたわけですが、週末などはソッコーで満室になってしまいますので無理無理でした。 |
|||
バスがやってきました。この時期は1時間に1本のダイヤです(閑散期)。 |
|||
なおそこそこのお客さんが乗り込みましたが(乗車率は座席比で6割くらい)、ほとんどの方々は軽装だし荷物もほとんどなし。実はこのバス(14:15発)に乗りロープウェイに乗り継ぐと、千畳敷で40分少々の滞在時間のあとロープウェイ最終便(千畳敷15:55発)で戻って来られるというわけで、皆さんは「ちょっとした山上散歩を楽しむ」方々なのかと。でもC/Pは少々悪いかな、1人4000円以上かかりますから。日帰りならお昼を千畳敷ホテル併設のカフェで食べることにして少し長く滞在するのがいいかなという感じです。 |
|||
|
|||
というわけで出発です。少し上がると駒ヶ根橋で太田切川を渡りますが、川床が上がっていることが気になります。いやここだけではなく日本各地の川で起きていることです。治山事業はある意味「永遠の営み」なのでしょうが、これも何とかしないといずれひどいことになるような気が(特に静岡県の河川が気になります)。 |
|||
|
|||
カモシカですね(まだ子どもかな)。警戒心はそれほど強くないのか、これまでも本州の各地で見てきましたがすぐに逃げることは少なく、しばらくは様子をうかがっていることが多いです。この時は車内右側に着席していたおしんこどんにカメラを渡したのですが、バスという巨大な存在が自分の真横で停車しても(ドライバーさんの機転により臨時停車&車内放送あり)全然逃げないどころか‥ |
|||
そんなわけで車内がほっこりとしたところで、バスはロープウェイのしらび平駅を目指します。それにしてもこのバス専用道路、現在新しく事業計画を申請しても絶対通らないだろうな。そんな「観光地」は全国各所にありますが。 |
|||
|
|||
たまに南アルプスの展望が得られますが基本的に反対方向(西)に向かっているのでね。約30分でバス終点のしらび平到着ですが、この続きは次のページにて。 |
|||
|