その7 一気に福島浜通りのお宿へ。いわきで一湯の後帰宅



右側は月山だとして、左側は朝日連峰の北部山塊かな。

(2022年5月1日-6日 その7)

赤倉温泉端っこの日山温泉をあとにして尾花沢界隈へ。先日TVで放映されていた某スイーツ店を目指しましたが、とてつもない行列にあえなく撤退しました。さすがにGW最終日ゆえこういう近場どころは混んでます(というかまだまだTVの影響力は大きいのだと実感)。

というわけでそこはパスしてR13に出て道の駅むらやまへ



ヤマザクラ?が綺麗な上り線パーキングですが、この跨道橋を渡らなければならないところが難点です。しかもこの日(GW)でさえど真ん中は熱気が籠もっていてかなり暑かったのです。ええっと山形って盆地ゆえ真夏の暑さにも定評がありますよね?その時にこの橋の内部はいったいどんなこと(暑さ)になっているのやら?



ちなみにこちらで注文したのは「フルーツパフェ『いちご一会』」ともう一つ何だったっけなぁ(揚げ芋みたいなものだった気が)。地元産のイチゴを使用とのこと。なお底の方には冷凍イチゴが入っていましたが、個人的にはこれは大いにありかと思います。パフェの場合、下の方には冷たいのが入っていないのが通例なので、「この深さまで掘り進めたところでこれ(冷たい)か!」は実にいいと思うのです(まぁいろんなご意見ありとは思いますが)。









やるなぁ山形、やっちゃえ山形!というところでしょうか(意味なし芳一)。しかし、生まれてこのかた約58年ほぼその全てを千葉県で過ごしてきた自分からすると(1年弱ほどNZ南島でしたが同じく雪はほとんど積もらないバンクス半島暮らしでした)、「夏は暑く冬は寒い(&雪下ろし)」山形での暮らしは楽ではないなぁと‥いや、住んでみればそうでもないのかも知れませんが。



さて福島JCTまでやってきました。ここで下道に降りて、この少し前に開業したという「道の駅ふくしま」に立ち寄るつもりだったのですが‥



さすがは最終日とはいえGWだなぁ(しみじみ)。というわけで東北道に出て少し北上し、相馬方面への東北中央道へと入ります。ここからは無料区間なので、途中の霊山ICで下りたところには道の駅「伊達の郷りょうぜん」もあるしと考えたからなのですが‥



さらにはR115沿いにあり何度も訪問したことのある「まきばのジャージー」も、車こそタイミングよく駐められたものの(偶然)、ソフト&アイスクリームを買い求める人々が長蛇の列をなしていました。行列に並ぶのは好きじゃないのでここもパス(トイレだけは利用させていただきました@感謝)。もういいや、一気に目的地方面に向かおう!

というわけで相馬玉野ICから再び無料高速に乗り、常磐道とのJCTである相馬ICでR6方面へ。なぜR6に下りたのかといえば‥





南相馬市鹿島区にある若松味噌醤油店。東日本大震災の前には縁もゆかりもなかった醤油&味噌蔵さんですが、今は近くを通る際には立ち寄ってお味噌や甘酒を購入するようにしています(時間がないときはSA売店で買うときもありますが)。

残念、青バタ味噌はこの時在庫切れでしたのでこし味噌を2kg購入しました。これで当分大丈夫♪

若旦那とはお目にかかれませんでしたが、学生時代にわが市川市に住んでおられたこともあるという先代のご主人としばしお話をさせていただきました(もう何度もお話させていただいていますが)。

しかし、車を駐めた脇の駐車場へ戻ると‥





2022/3/16に発生した福島県沖地震。案外知らない方も多いかと思いますが、福島県浜通りから宮城県沿岸及び内陸部にかけて強い揺れを観測し、特にここ南相馬市鹿島区の揺れ度合いは「震度6強」だったわけです。

2011年3月以降、福島県浜通り(及びその周辺地域)では「屋根に被せられたブルーシート」をよく目にしましたが、さすがに近年はそれも目にしなくなった‥はずでしたが!今回の鹿島区市街地では、再びあの残念な「青い屋根」を目にすることが多かったのです。

若松さんでは蔵の屋根だけでなく正門脇の塀も完全に倒壊していました。人災はなかったと思いますが。

日本周辺のプレートよ、もう少し静かにしてはいられないものでしょうかね。福島は復興途上とはいえもうかなり疲弊しているのですから。あ、いやだからといって他の場所で暴れていいわけでもないですよやめて下さいね(大地に懇願)。



R6を南下していきます。GW最終日ですが交通量はご覧のとおり。

ところで自分としては不思議に思うのですが、原発事故後に最初は「警戒区域」という名称を用いていたのに、なぜ途中から「帰還困難区域」というように名称変更をしたのでしょうか?「未来にわたって帰還は困難ですよ」という「絶望的な負」をイメージさせる表現に変えたのはなぜだったのでしょう?「警戒区域」のままでもよかったと思うのですが‥



そして「帰還困難区域」内であっても営業を再開したGS(JAふくしま)。あ、熊町地区のR6沿いに張り巡らされていた侵入防止ゲートが撤去されていたのはどういう理由からなのだろう?(不明)。



まだ係員が常駐するゲートもある一方で、実は2020/3からはR6の二輪車通行もOKになっていたようです(コロナ禍ゆえお出かけの下調べもままならず知らないままで、「あ、あのバイク違法通行でしょ!」と思ったりしたのですが間違いなく適法でした。ちなみにおとうも知らなかったとのこと)。



それでもR6沿いには(富岡町中心部であっても)いまだ閉鎖中のGSがあったりします(多分そのうち解体なんだろうな)。しかしこの界隈、R6から分岐する東西の道路沿いには多くの新築家屋&アパート(見た感じでは東側には戸建て住宅、西側にはアパートが多いように思いました)が建てられており、子どもの姿も多く見られました。

町としてはまだまだなんでしょうけれど、少しずつかつての姿に近づきつつあるのでしょうね。そうそう、左上画像の「さくらモールとみおか」も、以前訪問した時の館内は盛況でしたよ。



さてここからは「勝手知ったる道」を進みます。そう、この日のお宿はわが常宿ですから!(勝手にそう思っています)。








(「いつものお部屋」ともいいます)。

外観はもちろん部屋は8畳と10畳でひーろびろ、それでいて宿泊料金はリーズナブルなのですから実に嬉しい宜しいし、そもそもこちらのお宿を大いに気に入った理由として、家族経営のお宿で、しかもご家族が皆さん仲良く和気藹々というフレンドリーな雰囲気が挙げられます。

そういえば田村屋さんに初めて立ち寄り入浴をお願いしたのは2011/6でしたっけ(この時です。最初、お隣の石川屋さんを目指したのはここだけのヒミツです(笑)。なお石川屋さんは現在(2022)に至るまで復興作業に従事する作業員の方々の専用宿舎となっています)。

いずれにせよ、田村屋さんにはもう10年以上通っているわけですね(遠い目)。ええ、全員がそれだけ齢を重ねたわけですが何だかちょっとびっくりです。



お風呂のコンディションはいつものツルツル湯。この日はちょっと塩素臭がありましたが、窓を開けて源泉蛇口を(少しだけ)開ければそこはもうパラダイス(笑)。おとうも「ここの湯はいいね、でも油断すると滑って転びそうだね」との太鼓判でありました。

そんなわけで湯上がりまったり後は夕食です。おとうと3人でいただきました。




うっほぅ、海の幸と山の幸のコラボレーション♪



われわれはいつもの通り飲み比べセット*2。6種類の地酒を楽しみます(至福)。


ええっと、田村屋さん宿泊時にはいつも「おかずの総量を減らして下さい」とお願いしています。Takemaが少食中高年だからなのですが(もちろん質を上げろとか料金を下げろなどとはお願いしていません)、そもそも美味しいおかずを残すのが悔しいからなんです。

最近はいろんな宿で「品数少なめ」の宿泊プランが一般化してきまして嬉しい限りです。食べきったにしてもそのあと眠くて使いものにならないのではお宿の滞在を楽しめませんし。あ、でもお料理はまだ出てきますよ(笑)。



おとうはビール、3人で乾杯です!天ぷらはもちろん揚げたてサクサクですし、うどんもさっぱり美味しい(多分量は少なめにして下さっているのかと)。

でもタケノコの炊き込みごはんを合わせればやっぱりわれわれには多すぎました(おとうも食が細くなったのか少し残したようでした)。次回は「お値段そのままでもう少し品数か量を減らして」とお願いします(上中央画像にマウスオーバーすると出来上がった炊き込みごはん、右上画像マウスオーバーでデザート画像に変わります@部屋に持ち帰りました)。



さて明けて翌朝もいいお天気です。2022GWの東北は総じていいお天気に恵まれました。庭のしゃくなげの花も綺麗に咲いており(やや早いのかな?)、実にいい感じです。



お隣の石川屋旅館さんエントランスまで行ってみました。一般客の宿泊は受け入れていませんが庭木の手入れなどは田村屋さん同様きっちりなさっているようですし、こちらのお宿の方々も実にフレンドリーでした。次回の田村屋さん宿泊時にはちょっとネゴシってみてもよろしいでしょうか?(笑)。あ、同じことはたきた館さんにもいえるのですが(大笑)。



さて朝ごはん。通常のTakema朝ごはんはこの1/5くらいの量なのですが(でも朝ごはんは必ず食べます)、でも今回のお出かけ最後の朝ごはんでしたからしっかり完食しましたよ。

広い駐車場にはおとうのバイクがすでに向きを変えた状態で止められていました。おとうも今回のGWでは初日以外雨具を着ることなく、また強風に煽られることもなくツーリングを楽しめたのではないでしょうか?あ゛。



いやぁ、コロナ禍とは関係なしに全然出かけていないのです。通勤グマシンとして日々火は入れているのですけれどね。8月下旬あたり、北関東あたりに行ってみようかなぁ(予定は未定)。



さて、このまま真っ直ぐ千葉に向かうのもナニなので前夜のうちに調べていたところ、中根の湯、ここにはまだ行ったことがない!」ということが判明。ただいわき周辺の温泉宿は(温泉鉱泉を問わず)休廃業が進んでいますから、ここはとにかく行かなくては!というわけです。



うん、こちらは安定して営業している感じです。たぶん田村屋さんと同じような家族(親族)経営という感じなのかなと(そのことを想像したのは入浴後でしたが)。とにかく料金をお支払いして湯小屋へ。



湯小屋が独立しているのはいいですね。湿気排除の意味でも。





ちなみに湯が緑色に見えるのは浴槽タイルのせいで、実際は完全な透明湯です。湯花もまったくありませんでしたが、そもそもいわき界隈の湯では湯花の析出がほとんど見られません。ここもそういう感じなのかなと。浴感はツルでもなくサラリという感じで、日々浸かる湯としていいかなぁと。塩素臭はなし。

そういえばその昔(40年くらい前)、とある鉄道雑誌で「いわき界隈の温泉はどんどん湯層が上がっており、数十年経つと地上に自噴するかも」と書かれていました。東日本震災後の今はどうなのだろう?



なお湯上がりにお宿の女性と話していたら、「これ、持っていきなさいよ」と桃の木の苗をいただいちゃいました。どうやらどこぞの学校に植樹する予定のものが余ってしまったとのことですが、まだ苗ポットのままです。わが家の裏にでも植えようかなぁ?(実は屋上にも桃の木はあるのですが)。

温泉から駐車場へと向かう途中には右上画像のような屋根付きの休憩所がありました。これはいいなぁ。ま、日帰り客をロビーに入れないという深謀遠慮があるのかもしれません(笑)。



このあといわき勿来ICから常磐道に乗って一気に千葉の自宅まで戻りました。今回の走行距離は1500kmちょい、まぁまぁなのかな。





[もくじページへ]