その2 甲府で朝湯のあとは白駒池に上がってまったり



八ヶ岳の連山、この方角から眺めたことはほぼなかったなぁ。

(2022年11月3日-6日 その2)

千葉の自宅を出たのは朝4:00前。ここまで早出する必要はなかったとも思いますが、秋の行楽シーズンゆえ都内ど真ん中を抜けて中央道に進むとなれば、とにかく談合坂SAあたりまではさっさと抜けていかねばと考えたわけです。その読みは大正解で、まだ暗いうちに談合坂に渋滞無しで到着できました。



あ、バイクで来たわけじゃないです。喫煙所がバイク直近だったので。

で、この後は甲府昭和ICで高速を下りました。だって朝湯も浴びたいじゃないですか!(前日はお風呂入ってなかったし@Takema)。



というわけで甲府昭和温泉にやってきました。朝6時から立ち寄り湯OK。



男湯には先客さんがおられたので右上画像はおしんこどんによる女湯画像ですが、広い浴槽にかなりの量のツル~ツルツル感ありの熱めかけ流し湯で実に良しです。湯気モウモウは時期柄仕方ないですね。



湯上がり後は身延線の電車を見送りつつ再び中央高速道に乗りました。甲府盆地は南アルプスと八ヶ岳の眺めがきれいなのですがこの朝方は曇りベース。もっともこのあと天候もどんどん回復しましたんでね。



とはいえさっさと須玉ICで高速を下り、R141から県道28号を北上します。早朝の出発でしたからこの時間でもまだ朝日が紅葉越しに斜めに射しこむ感じでなかなか綺麗です。もっとも11月初旬ですからあまり標高を上げすぎるともう散り始めているのですが。

で、近隣に展望台があるということでエイコラサッサと登っていきました(車でですが)。天女山という場所で、駐車場から数分歩くと展望台です。




(上画像マウスオーバーでズーム画像に変わります)。

雲が取れ始め、山体上部がしっかり見えるようになりました。あ、いけない、間ノ岳くんに声を掛けるのを忘れていましたね。



富士山はまだ手前の雲をまとっていますね。風もなくいいお天気。

さて展望台の取り付け道路を戻り、ふたたび北上していきます。と、何とも好展望の場所がありましたので、通過しかけたところで少しバックして駐車場へ。







駐車場の脇には、駐車場整備時に植樹されたのであろうモミジの木が大きく枝を広げており見応えがあります。毎年秋は何かと繁忙期に当たっていてお出かけ回数も(コロナ禍前から)少なくなりがちです。2022秋も紅葉を目にしたのは結局このお出かけだけだったかなと。



R141に戻ってさらに北上‥と、何やら産直市場らしきお店があるのを見つけ、これまた寄ってみることに。特に何を買う予定もないのですが(このあと2泊するし)、ついつい寄ってみたくなるのですこういうお店って。

実際のところ、結構いろんなところの産品が並べられておりました。と、ここでおしんこどん、





百目柿は大型の渋柿なのですが、実はおしんこどん、奈良の実家から毎年送ってきてくれるこの柿を干し柿にするのが「秋の定番作業」でありまして、しかし今年は送ってくるかどうかが「?」だったのです。というわけでしばし熟慮黙考の末出した結論は‥



というものでした(予想通り)。18玉の箱買いです(笑)。なお、このあとしっかり奈良からの柿も到着したんですけれどね。



このあとは松原湖経由で麦草峠を目指します。峠の道であるR299は11月中旬から冬季閉鎖に入りますが、この日は天気も良く暖かだったので「白駒池までお散歩」という目論見です。そういえば白駒池って行ったことなかったし(何度も行ったことのある高見石小屋からだと歩いてすぐ(30分弱)なんですが)。

まずは松原湖へ。小さな湖で、ここも行くのは初めてだったんですが、実は松原湖という固有名詞を有する湖はここには存在せず、一番大きい猪名湖を含めた7湖沼群の総称なのだそうな。というわけで猪名湖へ。



湖畔には、こちらも見事なモミジの赤が映えておりました。







風もほとんどなく湖面は鏡のようで、紅葉が綺麗に映り込んでいます。たまにはボート遊びでもという気にもなりますが、残念ながら今シーズンの営業を終えているようでした。冬はワカサギ釣りも楽しめるのだとか。そういえばワカサギ釣りってまだやったことがないなぁ(やってみたい)。



とりあえずお宮さんに詣でてオシマイ。



R299まではショートカットの県道480号を進みます。この道を通ったのは初めてですが(そもそも小海線沿線エリアにはあまり来たことがないので)、「八ヶ岳ビューロード」という愛称が付けられているとおりなかなか景色も良いワインディング路です。いっぽうR299は森の中を行くことが多く、好展望の場所というのは少ないのですよね。



そんなわけでお次の立ち寄りは白駒池。有料駐車場に車を駐め、池までは15分ほどの散策ですが、木道が整備されておりホントに遊歩道といった感じです。



北八ツといえば針葉樹の森と林床の苔。このあたりは歩道周辺がよく管理されており沿道の苔がかなりいい状態で維持されています(国立公園内とはいえ多少の落枝除去くらいはやっているんじゃないかな?想像ですが)。







てくてくと歩いて白駒池畔にやってきました。しかしこの日は朝風呂、展望台、柿購入、松原湖と寄り道してきたにもかかわらず時間はまだ10:45だったりするわけで、早出の特権にてまだ余裕のお昼前です。そもそも北八ヶ岳の上部エリアに位置する白駒池なので(標高2115m)紅葉など期待もしていなかったのですが(上で書いたように針葉樹林がメイン)、晩秋にもかかわらずうららか穏やかなまったりお天気です。



ナナカマドもすっかり葉を落としているのに、この日はいわゆる「老婦人の夏(old wives' summer)」だったのかもしれません。いや、日本人的には単純に「小春日和」というほうが通りがいいですね(だったら何で格好つけて洋モノを引用してくるんだよというツッコミはなしでヨロシク哀愁)。



このあとはゆったりと白駒荘でコーヒータイム(自分はココアだったかな)。

白駒荘は純然たる山小屋ですが、駐車場から緩やかな歩道を歩いて15分という立地もあり登山者以外の観光客ばかりです(ま、自分もそうなんですが)。それにしても、山小屋利用のあとザックを背負わなくていいというのは精神衛生上サイコーですね(遠い目)。



池の畔のベンチでひなたぼっこするのもいいように思いましたが、さすがにじっとしていると薄ら寒く感じるので、池を一周‥するのはやめて、もう一軒の山小屋である青苔荘に行ってみることにしました(そちらからも駐車場に戻れる)。この区間にもやや無理矢理系とはいえ木道が設置されているので気楽に歩けます。



岩を避けなきゃいけないので木道はそこそこジグザグです。

もっとも高低差はなく10分ほどで青苔荘前に到着。まずは船着き場あたりにて記念写真ね。





水草が綺麗なラインを描いておりますなぁ。



青苔荘は昔ながらの山小屋といった風情でなかなか味があります。水は池の最深部から取水しそれを浄化しているんですね。一瞬「ここでお昼ごはん食べちゃおうか」とも思いましたが、下界に下りれば蕎麦屋もたくさんあるだろうと考えてパスしました(ちょっと失敗)。



というわけで駐車場まで戻ってきたところで詰め所係員の方に「(利用させていただき)ありがとうございました」とお声がけをすると、あんまりそういう声がけをされることがないのか、うちの車が駐車場から国道に出るところで一礼してくださいました。やっぱりありがとうって大切。



麦草峠を越えてずんずんと下っていきますが、別荘地エリアにはほとんどお店がない!いや1軒だけ蕎麦屋がありましたが満車満席で断念せざるを得ませんでした。

さらに進んだ先でショートカットのローカルロードに入ってしまったので、ますますもってランチのお店は期待薄、もう蕎麦にこだわってなどいられません。R152に出て白樺湖方面へと進みますが‥もう、もう、ランチのお店が‥ありました!

というわけでこの続きは次のページにて。

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