その8 枝折峠下の紅葉を満喫後、お蕎麦を食べて帰路へ



越後駒ヶ岳を遠望。この界隈の山々、全然登っていないんだよなぁ。

(2022年11月3日-6日 その8)

そんなわけで銀山平から枝折峠へと進んでいきます。ちなみに銀山平エリアこそ片側一車線の立派な道ですが、





というわけで前方に注意しながらそろりそろりです。とはいえ対向車(四輪でも二輪でも)が「イェーイ♪系」でやってきたらそれこそオシマイですが、この日はバイクの皆さんも含めてジェントルな方々ばかりでした。というか、この道で吹っ飛ばすって無理です。あ、その昔この道は午前と午後とで一方通行というシステムを採っていた気もしますが。いずれにせよ檜枝岐から大湯温泉に抜ける区間のR352が「酷道」であることはいうまでもありません。



というわけで枝折峠到着。駐車場はまだそこそこ空きがありました。さすがに11月ということもあり、もう登山のメインシーズンは終わったということなのでしょう。

それと、案外眺望はよくないということがちょっと意外でした。いや、確かに下界は見えるのですが(右上画像マウスオーバー)、駒ヶ岳や奥只見湖方面は山に阻まれて見ることができません。銀山平から峠までの途中、駐車可能な場所はかなり限られるのですが、前後の見通しの良い場所(これ重要)で車を駐めて一息入れるのがいいかもしれません。

さて大湯温泉方面へと下り始めます。上画像のように、峠では雲も多く時折日が射す程度でしたが、下るにつれて天候回復で太陽SUNこんにちは!





さらに嬉しい話は続きます。峠から下るわけですからある意味当然ではあるのですが「季節が巻き戻される=紅葉が残っている」わけです。いや、







これこれ、こういう道を走りたかったんです枝折峠。











見通しがよく幅広の区間が数十m続く場所で小休止としました。展望も良いのでベストポジションかな。このあたりの紅葉は「終わりの始まり」くらいの感じです。右上画像を見ると、山の上のほうはもうすっかり散ってしまったようなので。

なお枝折峠の東側(奥只見側)は同じ標高でも紅葉の進行が早めだったような気がします。西側は魚沼の平野で暖められた空気が上がってくるから少し気温が高いのかも知れません。



こういう全山紅葉って、久々に見た気がします。
秋は忙しくてなかなかまとまって休めないので。




ちなみにこれまでの記憶の中で一番「綺麗だなぁ」と思った紅葉は、山形は朝日連峰の以東岳から大鳥池に下る道中だったかな。もう30年以上前のことですが、眼下に大鳥池を見下ろしつつの鮮明なる「赤」の印象が残っています。でもここもなかなかですよ。

なおこの日は日曜日、この時はお昼前の11時台でしたが、上がってくる車も下りてくる車もかなり少なかったと思います。峠頂上から大湯温泉までのひたすら長い区間で、すれ違ったのはせいぜい6-7台じゃなかったかな?まぁ登山関係者以外の観光客にとっては「シルバーラインがあるのにどうしてわざわざ酷道を?」ということになるのでしょうが、この景色を見てしまうと「十分に通る価値がある」と思います。まぁ、かといって通行車両が増えてしまうとすぐにキャパオーバーになってしまう道なのですが。

ここでふと思い出したのが、今から30年以上前の「県道上高地線」でした。現在は中の湯まで連続トンネルで2車線路となっていますが、その昔は狭い旧道をわらわらと車が行き来していました(だって当時は一般車が上高地まで入れたわけですから)。

そうなるとすれ違い困難ポイントで鉢合わせたりすると大変でした。普通車同士でもあたふたしていましたが、特に一般の観光バスの場合、不慣れなドライバーさんだったりするとガイドさんが延々と誘導しなければならずゆえに夏のシーズン中は「隠れた渋滞のメッカ」だったりしたのです(上高地から松本駅まで定額乗り合いタクシーで3時間かかるとかは当たり前でした。まだ安房トンネルもなかったため、新穂高温泉から安房峠を経由しての松本までだとさらに地獄絵図)。

そんな中、やっぱりすごいなと思ったのは松本電鉄(現アルピコ交通)バスのドライバーさんで、もちろんサポートのガイドさんもいない1人乗務ですが道を熟知しており、観光バスとのすれ違いなどではバスを降りて直接のアドバイスをしていたこともありました。そしてその運転技術もまたすごかった。「うわ、数cmしかないぞ」と思ったこともしばしばでした。以上、昔話まで。




針葉樹林が出てくれば峠道もおしまいで、あとはこの日の朝出発した大湯温泉まではほんの僅かの距離となります。この先で2車線路になりますし。

このあとは小出ICから関越道でバビューンと帰宅予定です。ゆえにそれより前に生理系と欲得系とでやっておかねばならないことが3つあります。それは‥



というわけで一応下調べをしておきました。まずは1と2をダブルで一気に成敗してしまいましょというわけで「ゆのたに手づくり村」へ。民営の道の駅のような感じで、土産物も蕎麦処もあります。



お昼時でしたのでまずは蕎麦処「心亭」へ。12時を回ったタイミングでしたが入店時の店内はご覧のとおりで先客は1組4名だけでした。一瞬「しまったハズしたか?」と思いましたが、しっかり石臼挽きの手打ち蕎麦でした。



このあと長距離運転を控えたTakemaはシンプルにざる蕎麦、おしんこどんは天おろし蕎麦を注文しました。いやいやなかなかの喉ごし、そしてこの界隈であればへぎ蕎麦(つなぎに布海苔を使った蕎麦。ただし「へぎ」とは器の名前らしい)を想像しますがそうではないようです。へぎはへぎで好きなのですが、この日は普通のお蕎麦でよかったかも。うん、美味しくいただきました。



ちなみにこのあとどんどんお客さんが入ってきて店内は満席御礼状態に。時間がかかる旨の貼り紙まで。いやぁいいタイミングでの入店でした。このあと小出ICまではラーメン屋さんがあるくらいですし。

また併設のお土産屋さんですが、お隣にあるお餅工場の直売品ほか地場産品の品が多く、なるほど「この地域の品を買うならここだな」という気がしました。いや、そんなお店はここ以外にほぼ皆無なのですが。

またこのお店を運営している(株)ゆのたには、本店こそこの地にありますが(旧湯之谷村)、実は東京のデパ地下などにも出店している「きっちり攻めている企業さん」のようなのです。なるほどここ本店でも(いい意味で)垢抜けた接客だった理由がわかりました。こちらの店員さんも(特に冬場などは)研修で東京や大阪に出ているのではないかと。

さてミッション3(魚沼のお米GET)は小出IC近くの道の駅ゆのたにでクリアしました。あとは帰るだけです。



あぁー、車は少ないし、谷川連峰も実にいいお天気。



関越トンネルまでやってきました。ここを通り抜ければ関東という日常生活エリアに戻ることになります。そういやその昔、このトンネル入口の信号が「赤」になっていたこともあったなぁ(左上画像マウスオーバーで画像が変わります)。

もちろんこの日はそんなトラブルもなくあっさりと通過。谷川岳PAの通過時点でまだ14:00前だったこともあり、結局練馬まで渋滞に巻き込まれることもなくささっと千葉まで帰着した次第。よぉっしよしよしというわけでレポート終了です。

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