その4 目の湯、上をぐるっと回って霧島神宮、そして湯之谷山荘へ



この日のお宿は温泉ファン御用達のこちらでした。

(2023年2月8-12日 その4)

竹林の湯からは少し移動します。というか近隣にも気になる湯はいくつもあるのですが(鹿児島しみじみ恐るべし)、アラ還Takemaにしてみればもう連続数泉は無理しないというわけでスルー、まぁまた来ることもあるでしょうし。

あ、でもお昼ごはん‥。相変わらず食事処だけはなかなか下調べしておらず、まぁいいかと「霧島ふもとの駅」へ。道の駅としての登録はされていないようですが、雰囲気はまさに道の駅でした。



当然レストランもありまして‥



Takemaは鹿児島ラーメン(大盛りも無料でしたがもちろん普通盛り)、おしんこどんはなかなかのボリュームの「霧島温玉の鶏まぶしセット」を注文。鶏まぶしセットは出汁をかけてお茶漬け風にという味変付きです。それぞれきちんと美味しくいただきました。

さてこのあとは霧島エリアの白眉ともいえる丸尾温泉エリアに向かいます。最初の計画段階では空港から一気にここまで来て旅行人山荘に宿泊という思いだったのですが、やはりそれでは(じぇったい)勿体なかったですね(計画変更正解)。というわけでとりあえずこちらに入っておきましょう。



元気いっぱいの噴気を目にしつつ丸尾自然探勝路へ。

広い駐車スペースに車を駐めました。ここから少し歩くと「霧島最古の露天風呂『目の湯』がある」ということなのですが‥すでに1台駐まってますね。ん?ええっと、この車ってどこかで目にした気が‥



彼らの湯欲をダブルで抑止してしまった形のわれわれですが、今回は彼らが先着していたようです。というわけで、この度はわれわれがお待ち申し上げることに。幸い露天風呂は遊歩道から少しだけ離れたところにあるので、もう少し上流に行ってみました。



この沢沿いはご覧のとおり濁り湯が流れており、この上流にはいわゆる「地獄」があるそうなのですが、そちらは当然熱い湯でしょうし「ボッケにはまってさぁ大変♪」というのも避けたいので行きませんでした。で、右上画像のあたりが適温らしいということでチェック。うん、まぁまぁ(やや温めながら)適温ですね。でもあまり無理をせず先客カップルが湯を上がるのをお互いとも死角の場所で待ちます。

ちなみに上部から目の湯露天風呂はまったく見えません。遊歩道に彼らが出てきたらねという感じで待機していました。途中もうお1人が上からやってきましたが結局帰っちゃったな、何でだろう?(自分がその人の立場だったら、われわれが露天風呂に向かったあと右上画像に浸かったはず、自分もそれくらいの湯欲はあります)。

待っていたこと15分くらいかな、件のカップルが遊歩道を下りていくのが見えましたので、われわれも堂々と天然露天風呂へと向かいました。





最初は先人の入浴により湯がフローされて減っているのかなとも思ったのですが、自噴湯なのにこれ以上溜まる気配がなく、やはり湧出する湯量が減っているようです。そもそも2人で入ってもオーバーフローするほどの湯量ではありませんでした。



しつこいですが湯が増える気配はありませんでした。



湯から上がったあとも湯量が増えるわけでもなく、やはり(少なくともこの日は)湧出圧力が低かったようです。ただ丸尾温泉界隈の湯圧はそこそこ高いでしょうから、この日のコンディションがイマイチだったのではないかということにしておきましょう。

このあとはぐるると回り道という感じで高千穂河原-霧島神宮へと進みます。と‥





この道を常時通行可能にしている鹿児島県もすごいなと思います(しかも県道1号線、通称「えびのスカイライン」として!)バイクも通れるんですよね)。なお途中から県道104号になりますが。

高千穂河原まではくねくねのワインディングロードですが、ずっとガス&小雨だったこともあり、高千穂河原Pが有料だということを確認した後はすぐさま下り始めました。だってどう考えても楽しめそうにないもん。



というわけで霧島神宮へとやってきました。脇の駐車場からでしたが、正面の鳥居をくぐり‥





ちょっと小雨がぱらついていましたがそれもすぐに上がり、駐車場に戻る途中で‥



人工的にしつらえられた池がありました。でも、池の透明さと底の沈殿物の色‥これって温泉なのかと思って右上画像の水を触ってみると‥温かい!やはり!

しかし、となるとこの沈殿物ってたぶん硫黄由来の成分ですよね。でも、この湯底には多くのオタマジャクシが生息していることを確認したのです。え?大丈夫なの?と思いましたが、そもそも彼等がこの池で生息出来ているということは、「餌になるものも生息している」(オタマジャクシは雑食性)はずで、よく見るとコケというか藻のようなものも一部に見えますし、まぁ何とかなっているということのようです。

ちなみに池の対岸からよく見てみると‥





どう考えても神社関係者が設置したとしか思えませんし(笑)、そもそも疫病を封じる存在なので、妖怪とはいえ八百万の神々とは相性がいいのかもしれません(謎)。

このあとは再び丸尾方面へと戻りつつ最後の最後でちょろっと右折し、こちらのお宿へ。



はい、湯之谷山荘に到着です。到着時刻は15:40くらいでもちろんチェックインは出来たのですが、何と内湯は16:00まで清掃タイムなのだとか(右上画像に清掃の札が見えています)。うーん、早めに到着したのに何だか惜しい感じが。

で、ちょっと館内をうろうろしていると、男湯から従業員さんとおぼしき男性が出てきました。これはもしかして?というわけで男湯をのぞいてみることに(タオルは持っていなかったのでのぞいただけです)。




(上画像マウスオーバーで数分後の画像に変わります)

奥の硫黄泉と手前の含炭酸硫黄泉(湯之谷温泉源泉)のコラボというか単純ミックス泉浴槽にお湯が溜まりつつある状態でした。以前はこの真ん中浴槽がなかったそうで、手前の炭酸泉浴槽が(大きくは見えますが)実質1人用であることを考えると確かにキャパオーバーだったような気がします。また奥の硫黄泉はやや熱めなので、ぬるめ炭酸泉とのミックス浴槽は湯の有効利用を含めて実に正解であるように感じます。実際気持ちよかったし。



あつ>適温>ぬるのぐるぐるワープ、楽しかった♪



そうそう、炭酸泉は頭部直投下ひねりも自由にできます。


いったん部屋に戻りましたが、到着時に貸し切り露天風呂の時間予約(暗くなる前にということで16:30を予約)もしていたのでした。九州は日暮れが遅いので助かりますわぁ。



露天風呂は少し離れたところにあり、通路を歩いていきます。



岩風呂に硫黄泉が投入されています。内風呂と同じ源泉でしょう。



浴室は男女固定のようですが、暖簾に「女湯」の文字があるのはなぜ?



旅館部の廊下には共用の冷蔵庫がありますが、ご覧のように各部屋専用のボックスがあるのはわかりやすくていいアイデアだと思います。スーパーのポリ袋に名前を書くよりも間違えようがないですからね。

あ、この部分をタイプしながら30数年前のNZワーホリ時におけるおバカな失敗話を思い出しました。自分の「Takema」というHNはその頃から使っていたのですが、ドミトリーの安宿に泊まっていたあるとき、連泊をしていたんですが、冷蔵庫に入れていた自分の食材(牛乳とか野菜とか)が間違いなく(自分が消費してもいないのに)減っていることに気づきました。

最初は「ひどい奴がいるなぁ、他人の食材を勝手に横取りしやがって」と思っていたので、「Takema」の文字をより目立つように大きく書くようにしたのですが、それでも食材の横取りは(多少は減りましたが)なくなりません。で、ある時はたと気づいたのです!



よってその後は自分の本名を書くようにしたところ、横取りはぴたりと収まったという次第。今になって考えれば微笑ましい?おバカ加減でありました。



湯上がり後は2022/11の旅行記を作成したりしていたわけですが、やがて夕ごはんタイムとなりましたので食事処へ。なおお布団は自分たちでバンバンする方式でした。広縁付きとはいえ部屋自体は六畳間ですから、お宿の人が先に敷いてしまうと自由空間がぐっと減ってしまうからでしょうね。

でも自分たちは「着いたらまず布団を敷く」派なのです(お腹いっぱいのほろ酔い状態で布団敷きの作業なんかしたくないです)。コロナ以降は「ふとんはもう敷いてある」(「おまえはもう死んでいる」と似ているかと思ったのですがあまり似ていませんね)方式のお宿が増えたのでありがたいことです。




夕ごはんは上画像のような品々でお鍋を含めて全9品でした。お宿のお勧めは左上画像の「豚肉の朴葉味噌焼き」のようですが、鶏肉のたたきも美味しかったですね。南九州の郷土食ですし、対策もしっかりされていると思います。量的にも十分です(少食系アラ還Takema基準)。

部屋に戻ったあとはさっきの続きをしばし(以前の旅行記作成を現行旅行中に行うというのは何だか本末転倒な気もしますが)、そのあとお風呂に入り(2回)おやすみなさーい。



明けて翌朝です。上のほうで「西日本は日暮れが遅い」と書きましたが、その抱き合わせとして「日の出も遅い」わけでして、左上画像の撮影時間は6:30でした。冬至からひと月半経っていましたがやっぱり遅いや。このあと朝風呂でしゃっきりし、朝ごはんもしっかり(案外サラダのボリュームがあってびっくり)。



このあと名残の湯浴みを済ませたあとでチェックアウトといたしました。この日はそこそこ行程も長いのであまりのんびりとは出来ません。



ちなみにお宿の前には何箇所か湧水が引かれておりまして飲泉用の柄杓も置かれていました。自分の車なら(水汲み用のペットボトルを常時積んでいるので)バンバン汲むところですが、レンタカーゆえ味見に留めました。クセのないあっさりした水でしたよ。

さてさてお天気は曇りベースでしたが、この日はこのあと「海を渡る」ことになります!

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