その4 小安峡の湯、須川の湯経由で駒の湯イン!



「駒の湯ガーデン」ネームプレートの補修&移設も完了です。



というわけで出発して数分後、Takema車フォレスターは早くもエンジンのうなりを止めました(早いな)。せっかくなので共同浴場で朝風呂というわけです。なぜ貼り紙に「い」の一文字がないのかは謎ですが、とりあえず料金は一番奥のお宅の玄関上がり口に置かせていただきました(奥からTVかラジオかの音は聞こえてくるのですが、声を掛けてもどなたも出て来なかったので)。



というわけで、元湯共同浴場の湯をいただきます。時間はちょうど朝の連ドラタイムでしたし、手前の駐車場にも車は駐まっていなかったので期待はしていましたが(脱衣場こそ別ですが中は混浴なので誰もいないと嬉しい)‥







というわけで、おしんこどんともども熱めのしゃっきり湯をタンノーしましてよしよし本格出発です。このまま花山峠を越えていけば駒の湯への最短距離なのですが、いつも通っているのでちょっと芸がないというわけで、「北回り」でぐるっと回っていくことにしました。



知らなかったけれど、みんな髙橋さんなんですね。
(しかも、よく見れば「ハシゴ髙」だし)




皆瀬ダムには今年も鯉のぼりが(干物状に)泳いでおりました。



忠実にR398をトレースしていきます。いや、稲庭うどんを食べるのでもなければ皆瀬川沿いの道のほうがはるかに快適路なのでそちらを通るのですが、この日は何となくという感じです。そして稲川地区にあるスーパーよねやへ。いや、駒の湯で自分たちが飲むぶんのビールを買い出しに寄っただけです。それにしても地場スーパーのよねや、2023/3だったかに山形資本のヤマザワに買収、子会社化されたとのことでしたが、名前は変わっていないんですね。あえていえば看板が「よねや(ひらがな)」から「YONEYA」に変わったことかな。

この稲川支店、以前は自前ベーカリーなどもありパン類は充実していたし、まさかの「ドリアン丸ごと販売」などもあったりして楽しかったのですが、普通の中型スーパー的な感じになっているのは残念。また何かびっくりさせてくれないかなぁ?

さてここからは快走農道経由でR342へ。そう、須川温泉経由で駒の湯を目指すというわけです。と、そういえばこの辺にもあったよな水汲み場が。



はい、蛭川清水で今回2度目の水汲みです。今回は2L*6本で1箱のペットボトルを3箱持ってきていますので、もう1回どこかで汲めますね。味比べ‥はせず、基本的にそのまま飲むか焼酎の割り水として利用するつもりです(しました)。




うわ、こちらもやっぱり雪が少ない!須川の駐車場こそ「雪山」がありましたが、これは除雪を積み上げたものでしょうからね。さすがにGW2日目ということで駐車場はほぼ満車に近い状況でした(それでもすんなり駐められましたが)。そこそこの人数が春山登山でしょうし、それなりの人数が温泉目的でしょう。ただ時間的に登山者はまだ戻ってきていないと思われました。

さて、大浴場と中浴場、そして露天風呂のどこに入るかです。自分としてはもう心に決めていました。



GWですから大浴場も露天風呂もそこそこの入浴客はいるはず。しかし目立たない中浴場はどうか?しかも「中浴場に」と申し出れば、お宿の方から「相当熱めですよ」と釘を刺されるでしょうから、「熱め専門」の方以外は躊躇するはずで、そこを狙うというわけです。







しかし当然ながらなかなかに熱かったのは当然の助動詞べしで、計測はしませんでしたが体感で47度ほどだったかな。ゆえにかけ湯のあと最初は湯口から一番遠い右奥で身体を慣らし、最後に左側で〆としました。

撮影後カメラを脱衣カゴに戻して再び湯に浸かっていたら次のお客さんが入ってきました。歴戦の勇士とみえ、かけ湯のあとスムーズに湯に浸かったのが印象的でしたね(笑)。

さて、このあとは食事をとらないと。とはいえこの先駒の湯まではほぼ食事処がないので、こちらの食堂の営業開始を待って食べることにしました。が‥





何だか「昭和のドライブインレベルでした」とだけしか言いませんが。あとで調べてみたら、すぐ下の須川高原山荘にもレストランがあったみたいであっちの方が期待できるかも。なお真湯温泉にも食堂がありますが、品揃えはうどんと蕎麦中心のようでした。



さて、今シーズン最後となる「雪ちゃん」製作後岩手側へと下ります。



下るにつれてどんどん緑が濃くなっていきます。春ですねぇ。そして‥







ここで1箱(12L)を汲み、これで36Lが満タンとなりました。それはともかく、こちらには岩手宮城内陸地震の碑がありました。そう、このR342の岩手側もかの震災時にはあちこちで道路が寸断されたのでした。新道への付け替え区間もいくつかあったようですが、旧道に取り残された車はどうなったのだろう?(確かあったはず)。




(県道からだと駒の湯分岐手前の畑からしか見えないのです)。





この日は午後イチでの到着ということで早速お手伝い開始。まずは各浴室に通じる配管の交換整備です。これまでは源泉からストレートに流し入れていましたが、これだと配管清掃などの時にちょっと手間なんです。そこで各浴室に分岐させた先にコックを付けることにしたというわけです。



分岐部にこのようなコックを噛ませただけですが、確かにこれで週イチは行う必要のある配管掃除の際の手間は格段に楽になりますね。右上画像はまだダダ漏れになっていますが、このあと室内側からパイプをセットしてとりあえず接続完了。

ただし両上画像ともにいえることですが、このままだと「ただパイプを嵌めただけ」なので湯漏れが生じる可能性があり、緩みを防止するために専用のテープでリーク防止のぐるぐる巻きを。



保温用の発泡スチロールに噛ませる形でテープを巻き付けましたが、果たしてこれでよかったのかな?(この作業は湯守が見ていなかったので自己流)。

さてメインパイプから湯口へと分岐するパイプは普段清掃できない区間です。今回でご引退いただいたそのパイプを見ると‥やはりそこそこ成分の固着が見られます。以前から書いていますが、駒の湯の温泉が透明に見えるのはメンテナンスの賜物なのです。現在は会員限定の予約営業ではありますが、コロナ前は「とにかく毎朝湯を抜いて清掃」していました。自分も「番頭」としてその任に当たっていたので間違いありません(笑)。



さて接続完了後は配管掃除です。源泉地から伸びるパイプに棒タワシを何本か入れて、あとは水圧と標高差を利用してそれが末端に出てくるのを待つわけです。左上画像のような透明湯が右上画像のように黄色味を帯びた濁り湯に変わってくると、「もうすぐ棒タワシが飛び出してくる合図」というわけなのですが、この日は途中までは順調だったのに、後半の数本が出て来ない‥というか、湯の流れが止まってしまいました。



というわけで源泉地に待機していた湯守のもとに上がり、「どこで詰まりが起きているのか」を確認します。つまりは各接続部を外して流量をチェックするというわけです。すると‥




(なお左側から来る湯がメイン源泉です)

ただ、このパイプは20mほどあり、そのパイプを上下逆さまにして湯を通すにしてもそう簡単な作業ではありません(そもそも斜面ですし)。実際3-4回は空振りでした。そして推定5回目だったか、ようやく「再開通」にこぎつけたわけです。この時は嬉しかったなぁ。「お、お、湯守、出ましたぁ!」という感じで!

おそらくこういうことは時折あるのでしょうし、この作業を(1年を通して)湯守が1人でやるとしたらものすごい重労働です。湯守も「今日はTakema氏がいてくれたので助かりましたよ」とおっしゃって下さり、どうやら少しは役に立てたようなので‥夕食時のビールが旨かった!(後述)。



いっぽうおしんこどんはガーデンのお世話に余念がありません(というか今回はそれが目的で、右上画像の段ボール箱やプランター内の植物は千葉から持ってきたものです)。「駒の湯」ガーデンのプレートも、以前はもっと奥にあったものを手前側に移設完了です。



やはり山の上は季節の進みが遅いとはいえ、やっぱりもう各花が開花!





本当なら日焼けしてもっと色褪せているはずの暖簾ですが、2020に始まったコロナ禍は少なくとも暖簾の時の流れを止めてしまったようでした。また駒の湯が一般入浴を停止せざるを得なかったのもコロナ禍ゆえなのです(詳しくは書きませんが)。

われわれ夫婦ともこれまで5回のワクチン接種を受けていますのでこのGWもおじゃましましたが、今後はどうなるんだろうなぁ。なお2023の駒の湯は会員のみの事前予約営業となります。(会員の新規募集は行っていないとのことです)








(右上画像バウスオーバーで画像が変わります)。



さて夜にもお風呂に入りましたが、朝は朝で湯を抜いてお掃除です(右上画像は掃除の過程画像であり湯に浸かったわけではありません)。そして‥





もっとも、このあと最初にこの湯に浸かったのは某温泉師匠でありましたが(笑)。

さてこの日も午前中は駒の湯であれこれと。そして午後には鳴子へ向かうのでありました。

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