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- その8 落合温泉宿泊の翌日は田んぼアート&田んぼ跡など -



2023はこれでした!毎年のテーマはどうやって決めているんだろう?



(2023年7月28日-8月16日 東北編その8)

というわけで高速利用で一気にこの日のお宿「落合温泉 南風館」へとやってきました。お寿司やさんも併設しているというお宿で、そうなるともう、食事は100%大期待しかないじゃないですか!以前から泊まってみたかったんですが、秋の連休とかにチャレンジしていたものですから、毎回予約玉砕してばかりだったのです。でも今回はバリ平日の火曜日だったので無事予約OK。お客はわれわれを含めて3組だったかな?



部屋は2Fで全5部屋。なるほどお宿名の冠に「小さなお宿」が付くのも肯けます。でもそれゆえのこぢんまりさがいいんですよね。大きく立派な宿には滅多に泊まらない自分です。あ、喫煙所に屋根があるのもありがたい(丸椅子でもあるとさらに嬉しいのですが)。



この日も暑かったのですが、部屋に入るとエアコンがカキーン♪嬉しい装備です。北東北だと(特に小規模施設には)エアコンなしのお宿もまだまだ見かけますので。ではお風呂へと向かいましょう。





さすがにこれについては聞かずばなるまいということで女将さんに(翌朝)うかがいました。実は落合温泉の源泉は黒石市が所有管理しているそうで、浅瀬石川ダムの竣工によりかつての落合源泉(2箇所)がダムの底に沈み、代替として新源泉が1箇所掘削されたのが昭和60年代だったのだそうです。

しかし、源泉施設も(自然湧出ではないわけですから)当然老朽化します。定期的に手を入れていかなければならないのですが、管理者たる黒石市のお財布の中身、つまり財政状況の逼迫によりメンテナンスを行う資金的余裕がなくなり、やむなく対岸の板留温泉から湯の供給を受けることとなったということのようです。落合温泉の源泉施設は放置されたままになっているということなのでしょう。

黒石市が、平成に入ってからのハコモノ建設に熱心で、その結果財政状況がひどく悪化しているという話は以前から聞いていましたが(だから平成の大合併の時期にもどの隣接自治体とも折り合わず今も「黒石市」のまま)、こんなところまで影響が及んでいたのですね。

ま、いいでしょう。板留、いや、落合温泉を楽しみます。ここは場所的には間違いなく落合温泉なのですから!





落合・板留温泉だけでなく黒石四湯(温湯・長寿・板留・落合)はそもそも濁りがなく透明なお湯ですが、特に共同浴場のある温湯と落合の湯が「熱めデフォルト」であることは、浸かったことのある方ならリアルに思い出されることでしょう。だから湯上がりに汗がなかなか引かないんだこれが(笑)。

ただこちらはお宿の湯ですから「万人向けに手加減」がなされておりました(41度半ばだろうとアナログ肌判断)。もうちょっと熱めだと嬉しかったんだけれど(無い物ねだりとはこのこと)。





というわけで湯上がりBEERもやりましたが、このあとの大イベントという名の「夕ごはん」に比べたら全然インパクトがないので割愛します。ということで待ちに待った夕ごはんでーす!

















品数たくさん、総量はそこそこという、実にわれわれ向きの大ごちそうでありました。こちらのお宿、リピート確定です!ちなみにお酒は地元黒石の「稲村屋 純米大吟醸」の四合瓶でしたが、あれよあれよという間に飲み干してしまいました(貪欲)。



しばしお部屋で休んでから再び入浴。共同浴場の熱め湯も立ち寄りにはいいですが、やっぱりこの時間はノーマル温度が身体に優しいなぁ(さっきと言っていることが逆)。そういえば寿司処「美鈴」さんにもお客さんが来ていた様子。あ、泊まりが無理でもランチという手もあるかも(要予約ですが)。いやそれだと飲めないか(大切)。



明けて翌朝。朝風呂でシャッキリはもちろんです。この日はなかなか「長い一日」になるのでガンバラナクチャの朝ごはん。案外普通っぽいですが、貝の味噌汁がまたいいお味を醸し出しておりましたよ。

出発前に駐車場でほかのお客さんと少し話したのですが(食事は個室でしたし、滞在中ほかのお客さんとの接点はほぼゼロでした)、この日は周辺をあちこち回って連泊とのことでした。うわー、あの夕食の別バージョンをタンノーなさるのかと裏山椎気持ちになりました。それくらい満足度の高い滞在でした。

さてしかし、とにかくわれわれも出発です。まずは‥前日に引き続きの「ダム」です(笑)。







やはり重力式ダムには圧迫感があり「あのコンクリートの向こう側にはとてつもない量の水が貯まっているのだな」と実感します。あ、フリーで渡れる吊り橋がありましたので‥。



とりあえず夫婦揃って足上げの儀(意味なし芳一)。

さてこのあとはどうしましょ。実はこの日は青森ねぶた初日で、夕方までに青森市内某所に到着できれば問題なしなのですが、特に細かな計画は立てていなかったのです。津軽平野にやってくるとどうもいつもこんな感じなんですが、もうちょっと温泉とか(それ以外も)もきちんと調べておきましょうね(自戒)。

というわけで、勝手知ったるワンパターン訪問地である田舎館村の田んぼアートに行きましたよ。3回目かな。



さすがに平日ということもありかなり空いていました。というかこの日も実に暑く、外歩きには向かない感じでした。このページをタイプしているのは2023秋ですが、今年は津軽地方の米農家さんも大変だったようで、「一等米」の比率が昨年までに比べて明らかに下がったのだとか。そうなると農家さんの収入に直接影響しますからね。大変です。



2023、第二会場のテーマは「ONE PIECE」でした。とはいえ、自分はこの作品にトンと縁がなくて、漫画を読んだこともアニメを見たこともないのです(さすがに絵面は知っていましたが)。

しかしこの作品が選ばれるということは、この「田んぼアート実行委員会」に若手が参加していて一定の決定権を有しているのでしょうね。年配者ばっかりだとなかなかこうはいかないかと。



左上画像は石ころアートです。白黒にはなりますが、こちらは一度並べれば手入れが要らないので(稲は伸びるので常時要メンテ)これはこれでいいですね(他の場所地域でもこれは企画できるのでは?)。しかしTakemaは肝心の「この方」を存じ上げなく‥え、棟方志功氏だったのね。

田んぼアート駅待合室は以前はただの真っ白な小屋でした。今後は毎年(または数年ごとに)アートされるのでしょうか?



展望台から下りてきて、真正面から広角で撮りましたが、さすがに何が「ドォーン!!!」なのかはわかりませんね。この田んぼアート、最初の頃は「感覚で」デザインしていたそうですが、現在はちゃんと見え方を計算した上で苗を植えているそうです。





さて普段ならこれでここは終わりなのですが、マップを見ていたら、この道の駅の裏側には「田舎館村埋蔵文化財センター弥生館」があるみたい?おしんこどんはその分野のお仕事をしているわけで、「行ってみる?」と聞いたら二つ返事で「行く!」とのことにて。



いきなり「地域の歴史学習タイム」となりました。

こちらの施設についても当然何の予備知識や学習もないままでの訪問でしたが(有料施設です)、入ってみてビックラポンのズビズバでした(意味不明)。だって‥




(しかも「田んぼアート」のあとに「田んぼ跡」とはこれいかに(笑)。)

しかもこれは再現レプリカとかではなく、発掘調査当時この場所にあった田んぼ部分にそのまま覆い(建屋)を掛ける形で保存されています。これってなかなか貴重な保存展示ではないかと思います。ちょっとびっくり(来て良かった)。で、このあとは展示室なのですが‥





手で触れられるのはレプリカではありますが、これを許可している施設は珍しいですよね(ちなみにここまでは係員さんが案内として付いて下さいました)。ちなみにここでTakemaは「両手それぞれに土器を持つ」という愚挙を犯しまして、係員さんより先におしんこどんに怒られました(苦笑)。

歴史のお勉強のあとは、現地在住の某氏おすすめの「蓮」を見に行くことにしました(今回平日ゆえ某氏にはお会いできず残念)。



猿賀公園(神社)の蓮は地域では有名なようです。「北限」とありますが、実は道南でも見ましたので厳密な意味での北限ではないとは思いますが、それはともかく綺麗なピンク色の花が広がっていますね。そういやわが家の菩提寺(東京都世田谷区)でも蓮を大鉢で丹精しているなぁと思い出しました。











神社近くの蓮はそろそろ終わり気味でしたが。

公園を一回りした頃にはそろそろお昼が近づく頃合いに。このあたりでどこかないかなぁと思って検索してみたら、あまり情報がないながら気になるお店を見つけたので行ってみることに。お店の名は「セントレイ」。



何とお店はトレーラーハウスで、いろんなところに手造り感あり。でも総じて丁寧な造りでこれはこれでありでしょう。



おしんこどんは「特製ランチ」、Takemaは「ポークソテー」を注文しました。ええっと、ポークソテーにはオニオン醤油ソースがかけられているのに(注文時に3種のソースを指定できる)、そこに別のソースをかけてしまったTakemaの粗相を笑うなら笑いなさい(苦笑)。



食事後にはせっかくなのでデザートも。おしんこどんが注文したのは「自家製イチゴのシャリシャリジュース」。注文時にも言われましたが、少なくとも「ジュース」ではなかったかも(笑)。

偶然入店しましたが、ここも面白いお店でした。田舎館村役場からそう遠くもないので職員さん狙いのお店なのかも?(変な意味ではないですよ)。

で、役場から遠くないということは「第一会場」にもほど近いわけです。というわけで行ってみましたよ。







空いていたのでゆったりと記念写真を撮れました。



そういえば以前はこの村役場6Fの「天守閣」に上がって俯瞰するようになっていましたが(あらためて思えばすごい役場庁舎ですね)、いかんせん天守閣の周回路が狭いことから大混雑(「写真を撮ったらすぐに移動して下さい」という感じ)でしたが、低いとはいえ広い展望スペースを作ったのは大正解で、これならそこそこ混んでいても何とかなりますし。



さて汗もかいたしこの日最初の立ち寄り湯です。境関温泉、初訪問ですがかなり大きな施設ですので躊躇なく家族風呂を選びました(宿泊もやっているようです)。

ちなみに前述の某氏によるとこちらは以前ちょっと問題を起こしたとかいう施設らしいですが、まぁお風呂だけですし問題があったのはもう過去のことですからね。



家族風呂は全部で6室あり、われわれには「つがるの間」があてがわれました。ソファーが置かれた「洋室」でしたが、和室4、洋室2となっているようです。60分という時間制限がありますからそんなにゴロゴロしている時間もありませんし、洋室で正解だったかも。



脱衣場から浴室の扉を開けると、むわっとした熱気が出迎えてくれましたので上部の窓を開けて排気。しばらく誰も入っていなかったのでしょう。ちなみにソファーのある休憩室はしっかりエアコンが効いていたので、湯上がりは爽快でした。

源泉は掛け流すのに丁度よい湯温のようです(46.1度)。左上画像には毎分240Lとありますが、公式サイトでは167L/分とありますから現在はそうなのでしょう(結構減っているのが気になりますが)。



無色透明湯ですが、浴槽底タイルの染まり方を見るに一定の濃い成分も含まれているのでしょう。そのため湯花キャッチャーが取り付けられていたこともあったようですが今はない‥もしかして「成分が薄くなった」?(根拠のない想像です)。



食堂の裏手には実に青森らしいネーミング「熊さん株式会社」所有の食品用バットが積んでありました。この会社、製麺会社のようです。

さてこのあとは鶴田方面へと移動しましたが、この続きは次ページにて。

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