- その6 中山平温泉でお湯汲みのあと駒の湯で薪割り -



この日と翌日とで、この丸太群を「薪」へと成敗しまくります!

(2025年3月24日-28日 その6)

この日は瀬見温泉から駒の湯までの短距離移動です。お昼ごはんをどこかで食べてから駒の湯に上がり、午後にお手伝い作業、また翌日も午後の出発までお手伝い可能という話を湯守ご夫妻に伝えてありました。

とはいえ瀬見温泉から駒の湯温泉までは2時間もかからないほどの距離です。直行するとお昼前到着となり、「いきなり仕事もしないままお昼ごはんをいただく」ということになってしまうのでゆっくり出発&下界でお昼ごはんということにしたわけです。

可能であれば「すがわら分店765(なるご)」にて食べたくもあったのですがあいにくこの日は水曜定休日。まぁどこかで食べることにして、それにしてもまだ時間が余るので鳴子界隈でお風呂に入りましょ。というわけで前日のうちにターゲットを絞っておきました。というわけで‥





実はこちらのお宿もこれまで未湯でありました。中山平温泉といえば今は無き丸進別館(Takemaの経験上ヌルヌル湯の至宝最高位でした)や温玉の湯(名称いい加減)、あと現在でいえば「しんとろの湯」など、とにかく「ツルヌル~ヌル」感の湯触り印象が強すぎて、同じエリア内に位置する「三之湯」や「花渕荘」、「菊地旅館」(こちらはすでに閉館)など周辺施設の湯触りに物足りなさを感じてしまうのですが、前者は蒸気造成泉のことが多く後者は温泉として湧出しているわけで、まぁその意味ではこちらの方が「本家」なのかも知れません。

というわけであすか旅館に到着です。こちらは入浴も朝からやっていますが、ポイントは「源泉(有料)持ち帰り可能」だということで、しかも‥


(女将さんからうかがってびっくり!)

入浴なしでの源泉お持ち帰り(有料)もありなのですが、日帰り入浴(600円)で60L/人の無料お持ち帰りってすごいです!さらにこちらの温泉は「飲める(引用許可あり)」の源泉なので、これは「浸かって、汲んで、飲まなきゃ勿体ない!」の三欲を満たす貴重な場かと!

しかもネット上の先人記録によると、以前は20L/人だったとか何だとか。いつの間に60L/人というとてつもない振る舞い量になったのでしょうか?まぁそれだけ湯量豊富というのは確かです。

源泉汲み場近くでは配管工事をしていたようで(汲み場自体は工事対象外)、あとで汲みにくるとして、先客さんとおぼしき車は駐まっていなかったので、入浴料をお支払いしてまずは浴室方面へ。で、どちらも先客さんなしでしたので‥



おしんこどんに女湯画像を撮ってもらいました。

浴室の広さは男湯より狭い感じですが、広いがゆえをもって尊からずというべきか‥





まぁそんなことはいいですから湯に浸かりましょう。浴槽は完全に木造りでいい感じです(材質不明)。駒の湯みたいな感じだなぁ(この後すぐ行きますが今回はあちらのお風呂には入れません)。

お湯は熱めですがかけ湯をすればすっと入れる程度の体感44度。かけ流しですが循環もありとか?でもその気配はなかったなぁ。あるとしても浴槽内湯温調整のためにしているだけではないでしょうか?(「穴」は探しませんでした)。

お湯はツル感もあまりなく基本的にあっさり系。泉源は全然別ですが先ほどまでの瀬見温泉とおなじみ「毎日浸かる湯として好適」という浴感でした。ただ熱めだったので湯上がりの汗はなかなか云々。さて、それでは汲むかぁ!(笑)。



だってペットボトルを24L分しか積んでいなかったんだもん(笑)。とにかく湯量が豊富であることは確かで、お風呂もそもそも循環して再利用するほど源泉湧出量に困っているわけではないですからね。なお以前は露天風呂もあったそうですが、どこかが壊れてしまい直す予定もないような感じです。男湯の小浴槽もそんなことなのかな?

さてここからは鳴子温泉を「通過」して駒の湯を目指します。鳴子を通過したのはたぶんこれまでで初めてです。だって上でも書いた通り「分店765」は定休日でしたし、鳴子御殿湯駅前のなるみストアには立ち寄る気満々だったのにシャッターが下りていたしさぁ。でも久々に阿部旅館に立ち寄るのもよかったかなぁ(今になって思えば)。

というわけで鳴子から栗駒方面へ。駒の湯の湯守ご夫妻には13:00過ぎに到着できると伝えてありましたが、実はこういう「旅先での約束時間破り」の常習犯であるTakemaなのです。でもさすがにちゃんと守らなきゃね。というわけでお昼ごはんは‥





細倉マインパーク近くのラーメン屋「だるま屋」さんにてランチといたしました。いや以前に立ち寄ったときに美味しかったし(Takemaの注文がスルーされていたきらいはありましたが)。今回は平日の11:30前に入店ということもあり一番客でしたので待ち時間もないはず。ということで‥



おしんこどんは左上のカラチョンメン、Takemaは右上のネギミソチャーシューメンを注文しました。そして二人の結論、「値段差はともかく味は右上の勝ち!(ネギ味噌チャーシュー麺)」でありました。ちなみにスープに隠れていますがかなりの具沢山です(びっくり)。

というわけでこのあとは山に上がります。



栗駒山本体はガスっていて見えませんがとにかく耕英地区まで上がってきました。雪はまぁそこそこ残っています。ここから湯守ご夫妻の自宅に向かいますが、まだこの時は温泉の湯小屋までの除雪が一切なされておりませんでした。湯守は定期的に(歩いて)湯小屋屋根の除雪に行きますが、今回のわれわれは自宅界隈でのお手伝い(薪関係の作業)ということになりました。というか3月末はたいていそんな感じですけれどね。

というわけでさっそく作業に入ります。


この日は、先日近隣の木々を切り倒しとりあえず集積されていた丸太や細木(薪ストーブに使えそうなサイズのもの)を湯守自宅敷地内のラックに移送する作業から始まりました。

いや、ネコ(一輪車)で運べるんですよ、多少上り坂はあるにしても大した距離じゃないし。でもですね、



でも今のところしびれはなく歩くと痛いだけなので(1歩1歩、特に右半身を動かす時が痛い)、ネコによる運びくらいは何とかなりました。運び屋の画像は作業中なので当然ありません。おしんこどんは湯守の奥さんと別作業(!)だったので、















湯守のご自宅をおいとまして、今宵の宿であるタイルザーム栗駒には右上画像上方の通り16:22の到着でした。でもね、寒いのよ、とにかく風が強くて(画像には写りませんが)。この時間になると気温もぐっと下がり、右上画像の車外計は「4度」を示しています。

実はページ上方のあすか旅館の訪問時などは雨も風も強くて湯汲み場も扉を押さえていたくらいだったのですが、ひと山(峠)を越えた栗原市栗駒エリアに入るとまぁびっくりするほど雪は減ったけれど強風は変わりませんでした(実は丸太を運ぶ途中では鼻水垂れを何度もしでかしていたのはここだけのヒミツです)。でも今宵のお宿ハイルザームにチェックインしてしまえばこっちのもの!







こちらに泊まるのはいつもオフシーズンなので基本的にお客さんの数は少なく、左上画像のような寛ぎスペースも閑散としていました(誰も使っていない)。

ところで今回は右上画像のようなサービスプランを利用しました。8000円で2食付きとはお安い!しかし冬期は暖房代など諸経費も多くかかるはずなのに、こんなに安くしちゃっていいのかな?(余計なお世話)。

ところで「そういえば‥」ということで、「例のアンケート案件」についてレセプションの男性に伺ってみました。昨年の滞在時に回答した、





結論を先に書けば「冬期の平日休館案は撤回」となったようです。もちろん冬期の利用率低迷(周辺には冬期の集客アトラクション施設もなく、栗駒山の冬期登山はリスクが高すぎる)から、休館にすることで経費の節減につなげられるということからのアイデアだったのでしょうが、実はそうもいかないことが判明したそうです。

詳しくはともかくわかりやすいところだけ申し上げると、たとえば平日の月~木曜日まで休館中に暖房を止めると、のべ96時間ものあいだ館内は「冷えに冷えて」しまい、再びもとの館内温度に戻すのにはコストがかかること(車のエンジンと同じで一定の出力で稼働させたほうが燃費がいい)、また冬期は除雪などの維持管理に手間がかかり、その作業は「こまめにやる」ほうが効率的であること(月-木の間にたまった雪をまとめて除雪するのは大変)、その他にも理由はあるようですが、とにかく、



ということになったのだとか。ハイルザームは耕英地区の拠点施設ですから、冬期にも「頼れる施設」として営業を継続してくれるのは有り難いですね。これからも(閑散期に)利用させていただきますよ。



というわけで夕食と、



お風呂です(毎度の宿泊ゆえレポートは省略)。



明けて翌朝は曇り。今回のお出かけでは雨や雪こそほとんどなかったものの(小雨程度)、すっきり晴れたことはなくほぼ曇りベースでイマイチのお天気でしたが、この日はハイルザームから山がよく見えていました。この日の午後は薄日も差していたっけ。



朝風呂に入っていたら左上画像の掲示に気づきました。ここに宿泊するのはいつも雪のある季節なので露天風呂には入ったことがないのですが(通常冬期は閉鎖されています)、設備故障とは?と思って窓の外を見ると‥



屋根掛けの奥には雪の塊がどんと鎮座しています(その脇にスコップが見えているのが何となく示唆的です)。この冬は3月に入っての雪が多かったようで、重い雪に耐えられなかったのか?いずれにせよおいおい修理の手が入ることになるのでしょう。



というわけで朝食後しばし、駒の湯のお手伝いへと向かいます。以前、この時期に温泉への取り付け道路(慰霊碑より下)の除雪作業をしたこともありましたが、今年はまだ慰霊碑までの除雪(大型機材が入る)も行われていませんでした。やっぱり残雪がそこそこ多いようです。



というわけで作業開始。この日は前日に運び入れラックに積んだ丸太を「薪」にする作業です。脊柱管狭窄で歩行作業にやや難ありのTakemaですが(だから前日は一輪車で運ぶとき結構痛かった)、こういう座り(&薪積み)作業なら普通にできます。

今はこうやってマシンを使うので誰でもできる薪作りですが、昔は斧で割っていたんでしょうから大変な重労働でしたでしょうし時間もかかったことでしょう。それこそ一年中やっていたのでは?





だいぶ進んできたところで休憩です。ラックの丸太は少なくなりましたがまだ少しあります。いやこの反対側にも丸太ラックがあるので、これで全体の半分くらいでしょう。そして休憩が終わったところで‥





実はこの日に割っていた丸太もこの数日前に伐採したものなのだそうで(土地は駒の湯の所有地です)、これらの木は草地だったこの場所にいつの間にか生えてきたのだとか。木に赤いテープが巻かれていますが、これが伐採予定木の目印なのだそうです。ここまでよく育ってきたけれどすまんねぇ。

下枝を予め伐っておき、その上で最後はチェーンソーにて‥





切り倒した木を、さらにチェーンソーで丸太にしていき、



すぐさま割って、薪にしていきます。そして‥









普段は湯守が一人でコツコツやっている作業ですが、半人前×2人で一人前くらいのお手伝いにはなったでしょうか?というわけで午後3時ころ駒の湯を出発したわけですが、湯守ご夫妻から地元産のお米を数kgほどいただいちゃいました。ありがたくいただきますね。このお出かけではどうも毎日お米を入手していたような気がします。気がつけば15kgくらい?別に「お米入手行脚のお出かけ」ではなかったはずなのですがまぁいいや(笑)。

さて、それでは最後の宿泊地に向かいましょう。

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