さて、翌朝はトコトコと徒歩で港まで。緩い起伏のある車道ですが、空身だといいお散歩コースですな。

んでもって、港からさぁホェールウォッチングボートに!というわけにはいきませんでした。ここ座間味のクジラ見学ボートは座間味島と阿嘉島からそれぞれ出ていますが、本拠地は座間味島。阿嘉島発はお客さんが集まらないと駄目なんですね。というわけで、前日のうちに連絡をもらっていた我々は座間味島へと渡るのでした。
【案外知られていない「村内フェリー」】

那覇と座間味各島を結ぶ高速船及びフェリーについてはネットでも時刻表でもすぐに調べられますが、阿嘉島と座間味島を結ぶローカルの渡し船については、座間味村公式ページの目立たないところにひっそり書いてあるだけです。利用者もほとんどが地元の人ばかりのようですが、この定期船は何だかほのぼのしていていいですよ。阿嘉〜座間味の移動はぜひこの定期船を。以下に時刻表を書いておきますが、最新のダイヤについては座間味島のウェブサイトにてお確かめ下さい。また、就航船は「かしま」と「たかつき」の2船のようですが、日によって運行船が違うようです。阿嘉港はともかく、座間味港ではかしまとたかつきとで発着場所が違います。「かしま」は高速船が着く桟橋ですが、「たかつき」はターミナルをはさんで反対側のひっそりした場所です。その日にどちらの船が使われるかはわかりませんし、また座間味のターミナルでも一切出港の放送はしてくれません。座間味からこの船に乗るときは必ず受付で確認しておかないと大変なことになりますのでお忘れなく。
座間味島 阿嘉島 座間味島
第1便 8:30 8:45 9:20 9:35
第2便 11:45 12:00 12:15 12:30
第3便 14:30 14:45 15:30 15:45
第4便 16:30 16:45 17:00 17:15

この村内定期船はこんな小さな感じ。横には「座間味村」と書かれていましたが、よく見るとそのあとに「急病人搬送船」という文字が浮き出ていました。座間味島の空港は阿嘉島から橋で結ばれた外地島しかないから、この船は以前急病人を運んだ船だったわけですね。ちなみに右写真は阿嘉島大橋。離島振興策のなせるワザですな。
さて、この日は波こそ穏やかながら霞で視界が悪いということでしばし座間味港で待機。港近くの集落エリアをうろうろすることにしました。

こんなのが見られたらいいなという感じのオブジェが港内に作られておりました。その港内ですが、フェリーの着く港とは思えないほど水がきれい!

座間味島と阿嘉島どちらもそうですが、ごく近年港湾設備が刷新されたようで、ターミナルなどもぴかぴかです。でも本島からの船が着く時間以外はかなり閑散としています。しかしやはり南国の気候のせいか「うらぶれた」感じは全然せず、「ほのぼの・のんびり」という表現がぴったりです。この季節、屋外のベンチでのんびりビールを飲みながらのひなたぼっこが一番いいですね。これからもっと暑くなってきたらそんなのんきなことも言っていられないのでしょうが。

旧ターミナルとおぼしき建物の前には、花で飾られた大きなクジラのオブジェが。いいなぁ、こういう雰囲気。

ウォッチング船の出港までにはまだ時間があるみたいなので(クジラの発見ができずに出港時刻が遅れた)、このあと集落内をうろうろとしてみます。もちろん歩いて回れるエリアですし、「クジラがいた!すぐ出航!」というときは協会の人が携帯に電話を入れてくれることになっていたので安心です。

座間味島の小中学校の正門は、ご覧のようにブーゲンビリアのアーチで飾られていました。ご覧のように花いっぱい。うちのブーゲンくんは枯れちゃったんだけれどなぁ(悲)。

集落内を歩いていたら、こんな掲示物発見。うーむ、離島では先生が大切にされているのですなぁ。というか、これにかこつけて飲みたいだけなのかもしれないけれど(笑)。それにしても、「会費:一品持参(飲み物も含む)」というシステムが何ともいいですなぁ。

ちなみに、座間味の港周辺には、見たところ3軒の昼飯食事どころがあったようです。定休日もあるので注意しなきゃいけませんけれど。ダイバーをターゲットにしているのか、ちょっと凝った感じのお店もありました(奥まったところですが)。一軒あるスーパーは、手作りお弁当の販売もしているのでものすごく貴重な存在です。品揃えの点でも阿嘉島より充実しています(あくまで相対的比較レベルの問題ですが)。私ら夫婦はここで買い出しをして阿嘉島に帰りました。正解でした(笑)。

さてさて、港まで戻ってきたところで携帯にTEL。出航連絡です。よっしゃぁ見たるで、出てこいザトウクジラ!

[戻る]  [次へ]