さすが新婚!いよっ金持ち旅行!

さて、Mt.Cookには2泊の予定だったので、この日はWanakaかQueenstownまで行けばいいだけだ。ということで午前中は暇になる。今日もまたいい天気。さてどうしようと思いきや、ふと目に入った一枚のパンフレット。それは「Helicopter Flight」。約45分でクック山域を一周してしまおうというものであった。ふとワーホリ時代を思い出す。金はなくとも時間だけはあったあの頃、Copland Passからの下山途中、はるか上空をブンブンといくつも飛び回る遊覧セスナを眺めながら「へへっ、あんなのじゃ山の本当の良さはわからないよっ」と負け惜しみにも近い減らず口をたたいていたことを。でも本当は乗りたかったんだけれどね。

さて、今回、15日間のNZ滞在において日本から予約していったのはレンタカーとHermitage2泊とMilford Trackの3つしかなかった。でも、「一応」今回は新婚旅行なのだ。世間一般では新婚旅行というと毎日リッチなホテルに泊まって、高ーいお買い物して、ぜーたくなレストランでわけわからないのにワインを選んでテイスティングしたりして、「では‥乾杯」「チン(^o^)」などと、おめーらいい加減にせいよ的なことやっても許される風潮があるではないか。それなのに、翻って自分たちのこの数日を見てみれば、Timaruのスーパーで買い出しして、YHのキッチン使わせてもらってOxtailのシチューやらなにやら作って食って、翌日の昼飯なんかも全部自分たちでまかなってる。しかし、ちょっと待て、我々二人はワーホリで来ているんじゃないぞ!



ヘリの出発まで時間があったので、Tasman Glacier Terminal まで遊びに行く。
今日もまたいい天気。そしてこれからあのクック周辺を飛ぶのだ。ヤッホーッ!

というわけで、決めたっ!ヘリコプター乗るぞ!お値段は一人NZ$300(当時のレートで約\18,000)。決して安くはないが、これは新婚旅行なのだ。ま、いいじゃないか!と一人で納得する。なお、このヘリの発着場所はクックへの定期便が発着する空港ではなく、そこからさらにTwizel方向に戻った私設の空港ですので念のため。

 

12:30発のフライトは自分たちのほかにドイツ人のご夫婦も予約を入れたので、これでめでたくフライト成立。いよいよ飛び立った。Takemaにとっては初のヘリコプター体験だ。しかしまあ、この日は山の上も含めてほぼ全く風もない、最高のフライト日和。揺れを感じることすらなく、なんだか物足りないほどの滑らかな飛行であったのだ(おいおい(^_^;))ヘリはBurnet Mountains稜線上の平地に着地。天気も気分も最高。
ここからヘリはいよいよMt.Cookのすぐ脇を通り抜け、Westland側の大氷原の上を飛ぶことになる。クックからのびる南側の稜線を乗っ越す瞬間がこのフライトのハイライトかもしれない。セスナフライトもいいけれど、スピードがゆっくりしている分、じっくりと景色を味わうのならこちらの方が面白いかもしれない。

 

氷原に突き出た岩の上にちょこんと置かれたような感じの小屋。
晴れていれば最高の立地、悪天の場合は…すごそうだな。


 

Franz Josef 、Foxそれぞれの氷河を作り出す大氷原を上から見下ろす。前に上がったことのあるCopland Passは
小さすぎて、ヘリの上から特定することはできなかった。

そんなわけで、小1時間のフライトを楽しんだ後、Takemaとしんこの一行は、車内ですっかり暖められた牛乳を飲みながら、一路Wanakaへと向かうのであった。Wanakaで何するわけでもないんだけれどね。