これで街を歩く勇気は?
さて、こいつは何でしょう?何だか趣味の悪い絵でございますな。「Blood Donors' Society、つまりは献血に参加しましょう!ということでしょ」というように勘違いしていただくと、痛くはないけれどひどい目に遭いますよ(笑)。実はこれはTシャツの柄。一番下に「BORNEO」と印字されていることからもわかるように、ボルネオ島で購入したTシャツです。
ボルネオというと「未開のエリア」というイメージを持たれる方も多いと思いますが、実際は予想以上に開発が進んでいます。特に伐採とパーム椰子プランテーションの勢いはすさまじく、今や「未開の場所」などほとんどなく、日本以上に「保護区」を設けなければ原生林が守りきれないというのが実情です。
そして、その中でわずかに残された保護区が、上のTシャツにもタイプされているダナンバレー(Dunam Valley)。ここにはオランウータンをはじめとした数多くの猿、野生動物(雲彪や象を含みます)、野生昆虫、そして原生林が残されているのです。以前に訪れた時の旅行記は拙HP「Borneo2001」にあります。行かれたことのない方は是非ご覧下さいな。あ、このページを全部ご覧になったあとでね。ページの最後にBorneo2001へのリンクあり)。
2001年にはNHKの自然探訪系番組(「生き物地球紀行)でも紹介され、数多くの研究者の方々が今なお入域されているこのエリア、正直言って門外漢が訪れてもすばらしいです(YoichiさんHP:ダナンバレーにおいてテナガザルについての様々な調査は、文章を読んだり、また音声や動画を聞いたり見たりするだけでも勉強になります)。ここを訪れるには出入りに時間がかかり、また費用もかかりますが、それを鑑みてもはるかに捨てがたい魅力を持っている場所と言えるでしょう。ただし、「ここは観光地でも動物園でもない」ということさえ忘れなければ。
すっかり話がそれました。上のTシャツのお話でしたわ(^_^)。
上の絵のモチーフとなったのは‥
これですな。そう、ヒル(Tiger Leech)でございます(笑)。ダナンバレーにヒルはつきもの、しかも日本のヒルに比べて大きくてすごい!しかもタイガース系の模様付き!現地にはヒルよけソックスなるものもありますが、私なんぞはGパンのポケットにも入りこまれていましたから、そんなもんあまりあてにならないぞと思い込んでおります(笑)。ちなみにおしんこどんは‥あぁ(笑)。
このTシャツ、ダナンバレーの現実をあまりにもリアル(すぎる)に描いたものなんですね。でも、あえてここを訪れようとする方には結構な人気なのかも(需要のないところに供給はないとも言いますし)。是非一度、「覚悟を決めて」訪れていただきたいものです。成田からボルネオへの直行便もあるよ(笑)。
ただこのTシャツ、あまりにおぞましすぎて街をあるくにはちょっと。ちなみにうちら夫婦はペアルック可能なんですが、まだやってません(爆)。