野湯探訪の新(珍?)兵器登場!
野湯にはいろんな所があります。気持ちのいい湯とあまり気持ちの良くない湯、という分類もあるにはありますがまぁそれは言わないこととして(最初に言うなって)、一番残念なのは「せっかく湯が出ているのにそれを貯める場所がない」という場合です。地面が岩盤だったりするといくらスコップがあってもどうしようもないし、それにやっぱりレジャーシート等を敷いてその上に湯を貯めるという作戦は美観的にもどうかなぁと思ってしまいます(ま、先人がそうやって作った湯船にこれまでもお世話になっては来たんですが)。あと、そのレジャーシートが放置されたままになっている場所というのは何だかゴミ捨て場みたいな気がしてイマイチ楽しめません。というわけで、何かうまい方法はないものかとこれまでさんざん考えてきたTakemaだったのであります。
ちゃんと湯を貯められて、しかもそのまま持ち帰ることが出来るような「携帯湯船」はないものか?というわけで過去には「子供用プール」に狙いを定めた時期もありましたが(こちらがその実践例ですね)、結果として「ビニールプールはお湯を貯める用には出来ていない」ということを痛感しただけに終わりました。
その後、ホームセンターに行くたびに「何か利用できそうなものはないか」と目を皿のようにしてきました。いやぁ、プラの大型たらいもいいんですけれど、いかんせん携帯性にあまりにも難ありですし、園芸用品などで遠くから見る限りは使えそうに見えたものも、よく見れば「こりゃ水漏れするばかりで永遠に湯はたまるまい」と確信するばかりだったりして、なかなか「こ、コレは!」というものがありませんでした。し、しかぁし!
新規開店のホームセンターに「うむ、これはコレハ!」と言えそうな逸品を発見!すかさず購入し、そしてすぐさま‥とはいかず、購入後約10ヶ月ほど経った本日、某所にて実験をして参りました!
さて、こちらがその品でございます。見かけは何といえばいいのか、布製折りたたみ式ドラム缶という感じでしょうか。直径的にはTakemaが足を折りたたんで湯に浸かれるギリギリの大きさです(実は、ちょっと失礼して展示品の内部に入りこんでチェックしました(笑))。本来は草刈りで刈った草を一時的にまとめるための用具のようですが、実はこの大きさのものがなかなか見つからなかったんですよ(もっと小さい直径のものは他でも見たことがあったんですが)。で、外周部には螺旋状にワイヤーが縫い込まれており、留め具を外すとワイヤーの反発力で自立するという優れものです。
そして何よりこの携帯性!この大きさならリュックにくくりつけて移動することも十分に可能です。コレが大切なんだなぁ。
さらに素材的にもかなりいい線を行っています!
何と、この布素材には両面ともビニールのコーティングが為されており、素材的には完全防水、いや違った完全漏水ストップ仕様なのであります!実際、今回の使用時にも布の表面から湯がにじみ出てきたりすることは一切ありませんでした。うーむよしよし。
しかしさすがに内蔵ワイヤー部分の縫い目までシームシーリングされているなんてことはありません(そりゃそうだ)。だから縫い目部分からの漏水は多少あります(右上画像の底部を見てもらうとわかると思います)が、ドバドバ系の漏れ方では全然なく、そこそこの湯の投入量があれば何とか貯められます。というわけで、某所に偶然置かれていた「源泉直結のホース」を借用していざ湯貯め開始!
源泉から伸びるパイプは、ビニールホースに接続されて「Takemaの携帯湯船」にぬる湯を注ぎ込みます!
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そして、若干の漏水にも耐えわが携帯湯船は着々と湛湯していきます。「よぉっしそろそろ入る準備でもすっかぁ!」と気分もハイになっていきます(しかしあくまで公道上でやろうとするんですがね(苦笑))。‥と、ちょっと反対を向いていたその瞬間、後方から「ざざぁっ!」という音が!(上画像にマウスオンすると別画像に変わります)。
そこで、低い側の部分に落ちていたブロックを敷いて傾斜角を修正するとともに、同じ側につっかえ棒を立てて再び湛湯開始!時間がもったいないので別源泉からバケツリレーでさらに湯を投入!というわけで再湛湯完了!となればいざやるぞ「入湯の儀」っ!
‥しかしこの画像にはヒミツがあるのでありました。って何が?とおっしゃる方は次の動画を最後までじっくりとごらん下さいませ。
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うーむ、やっぱり湯を貯めた状態での挙動には難ありと言わざるを得ません!そう、上の画像は湯がこぼれたあとに撮り直したものなので、実際には湯がほとんど入っていないんです(笑)。しかしまぁ、以前のビニールプールとは違ってこの湯船の場合は対策さえしっかりすれば十分何とかなりそうな気がします。というわけで、次回のバージョンアップ版をおたのしみに!‥って、いつになるんだ?
こうして見るとどっちもいい風情なんだけれどなぁ(そうか?)。帰りは悔しいので共同湯に入ってきました。白濁湯が気持ちよかったぁ。