「どんどん軟弱に?とうとう宴会部屋付きテント購入!」


わたくしTakemaはもともと「山屋」でございました(もはや「現役」とはいえませんが)。学生時代は休みとあれば山ばかり行っていて、大学時代はほとんど単独でテント縦走(長いときには2週間近く)をしておりました。その名残りで、拙サイト国内編にも夏の北アルプス編や春の八ヶ岳編などがあったりするわけですね。どっちもテント泊でしょ。あ、NZワーホリのトランピング編もそうでしたっけ。

しかしTakemaが27歳になり遅咲きのバイクライダーデビューを果たしてからは、今度はバイクでお出かけすることを覚え、北海道キャンプツーリングなどもたぶん10回近くは出かけているはずです(古いのは全然アップしてませんが)。山からバイクへ。しかし、そこにはある重大な共通点がありました。それは‥

「キャンプツーリングでも、使っているキャンプ用具は全部登山用のもの!」

そう、寝袋もコンロも、雨具も靴も、ぜぇんぶ登山用品を流用していたのです。考えてみれば登山とキャンプツーリングには基本的な共通点があります。それは「かさばるものは持って行けない」ということ。一切合切を背中のザックに収めなければならない登山はもちろんですが、バイクとて狭い積載スペースにコンパクトに積み込まなければならないという点では同じです。というわけで、軽量かつコンパクトな登山用品の流用はまさに理に叶ったものであったといえるでしょう。

しかしそのうち、Takemaも「バイクに荷物を如何に積むべきか、どうやったら積めるか」という難題を解決すべく腐心し始めました。いわゆる「過積載スタイル」の始まりです(笑)。というのも、最低限のキャンプに飽きたらずどんどん余計なものを増やし始めたからなんですけれどね。タープしかり、いすやテーブルしかり。

さらに結婚したあとはタンデムという至上命題が目の前に立ちはだかり、もはやバイクのリアシートを利用することもできなくなりました。トップケースにサイドパニアケース、さらにトップケース上にも荷物を積載し、それでも入りきらないものはネットで強引にくくりつけてしまうという荒技も見いだしました(どんな感じだかイメージできない方はこちらのページをご覧下さい。この状態にてタンデムツーリングしてました)。

しかしやはり過積載にはおのずと限界があります。中でも大型化を図れないという点で最たるものはやはり一番かさばる「テント」。というわけで、Takema&おしんこどんは長年登山用品メーカーの「ゴアライト3-4人用」を愛用してきました。



確かに山では最強の部類に入ると思います。ゴアの威力は絶大です。結露もないしフレームも折れませんし。

しかしこいつの最大の難点は「せま〜い!」、これに尽きます。「3-4人用」と銘うっているとはいえ、実際このテントに4人はおろか3人だって寝たくはありません。よしんば3人で寝るとして、3人分の荷物などどこにも置けるはずもありませんし。

さらにとどめを言えば、毎年GWに車で出かけるTakema&おしんこどんとしては、「秋田のGWキャンプは夜がつらい!」んです。だってまだ真横に雪が残っているところで、テント内で炊事をするわけにもいかず(よせばいいのに炭焼き台とかも持参してますしね、車だから)、表で夜風に吹かれながらせめてもの抵抗で背中からガスヒーターをたき、前は炭火で何とか暖を取り、あげくの果ては「うー寒い、温泉行こ!」というパターンを繰り返しておりました(だから温泉付きキャンプ場@木地山なんです)。し、しかぁし!

「もうそんなのはいやだ!GWでも快適に過ごしたい!のんびり落ちついてお酒を飲みたい!」

という軟弱モードが寄る年波と共に押し寄せて参りました(笑)。というわけで今回‥買っちゃいました♪(果てしなく長い前置きご容赦あれ(大笑))。

というわけで、どんなもんなのかをご覧下さいませ。テント設営の練習場所は毎回オフキャンプをやる群馬県某所です。わざわざ新品テントを立てるためだけに行ってまいりました(大ばかですな)。

【その1 テントの収納サイズ】

で、でかいです(驚)。まぁこのことは購入時のダンボールサイズからわかってましたが、これまでキャンプ宴会で現役だったゴアライトが5つくらい入っているような容積です。で、重さもまたゴージャス、何と16kgもあります。これをバイクタンデムで北海道に持っていく勇気は‥絶対にありません(笑)。

とりあえず本体のポールを組み立てて直立させたところです。「何だ、結構フツーのファミリーテントなんだなぁ」との第一印象をお持ちのあなた、それは次の画像を見ていただいてからの世界です。よぉっし、反対側から見てね!

はいはぁーい!はっきり言って大きいです。そして天井が高い(写真のおしんこどんは身長約160cm)!さらに何よりも「この室内宴会スペースの広さを見よ!」これに尽きます。ちなみに居住部分は4人用。とはいえ登山用の表示と違い、実際に4人が寝ることも問題なく可能です(荷物は前室に置けるし)。その就寝部分が上の写真の右側の小さな場所‥ということでこの宴会スペース、そしてテントそのものがいかに広いものか、おわかりになるでしょうか!

ちなみにこのテントなら、中型バイク2台を収納してしまうこともほぼ可能でしょう。ということは2人それぞれ荷物満載のツーリングを覚悟すれば、このテントを持参‥いやいや、自分ならこのテントの代わりにもっといろんなもんを持っていくだろうな。あくまでこれは車でのお出かけ専用に使った方がよさそうです。

続いて本体にフライシートをかけてみました。もちろんフルフライですから雨にも強そうです(とはいえこのテント高ゆえ風への耐久力はゴアライトの比ではないはずでしょうが)。ちなみに出入りは宴会スペース側と就寝スペース側の2ヶ所。結構よくできてます。

フライシートは正面側がひさしとして利用でき、またサイドは上に巻き上げられるようになっています(上の写真を見ればおわかりですね)。もちろん強風時はひさし部分を外して完全に閉じることができますし、何だかんだ言って至れり尽くせりという感じです。欲をいえばもう少し高さを低く抑えてくれてあれば嬉しいのですが、まぁそれをファミテンに望むのは酷というものでしょう。風に対する耐久性の代わりに居住性が低くなるわけですから。

というわけでこの「巨艦テント」、デビューはGWの東北キャンプとなります。これで残雪キャンプの夜も快適に過ごせそうです(風は吹かないでくれ)。ただ実際のところ、それ以外はあまり出番がないのかも(笑)?

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