- 埼玉県の杉戸雅楽の湯(すぎとうたのゆ)にちょこっと早く浸かってきました -



にょほー、正式オープン前のかけ流し湯に浸かれるとはっ!

(2012年4月8日)

Takemaはこれまでそこそこの温泉めぐりをしてきたつもりではありますが、そのほとんどが単独(&おしんこどんとの2人行動)であり、拙サイトでリンクしている温泉関係の方々以外のいわゆる「湯めぐりネットワーク」のような横のつながりにはほとんど属してきませんでした。

でもたまたま拙サイトをご覧いただいた方とのきっかけによりお声掛けをいただき(お名前は挙げませんが)、2011/10には何と「掘ったばかりの源泉の試験揚湯&体験入浴」に参加させていただくことが出来たのでありました(詳しくはこちら)。あまりにも有り難き僥倖にときめきつつも「こんなに福ばかりがやって来続けるわけがない、果福過ぎる今こそ自分を戒めねばならぬのだ」と、三国時代に劉備玄徳が諸葛孔明のみならず龐統鳳雛をも得たときにも似た思いをしたことは間違いありません(ホントか?)。

それだけでなく今回も、雅楽(うた)の湯さんのご厚意により正式オープン(4月11日)の前に関係者や地元関係者などごく一部の方々を招待する日に「われわれも」御賞湯にあずかることができたというわけです。あらためて感謝申し上げます。



珍しく?バイクで出動でしたが、バッテリーが寿命で帰ったあとGSで押し掛けモードでした(大笑)。

さてそんなわけで湯の先達さんたちのあとを追いつつ施設内へと向かいます(右上画像マウスオン)。この日はプレオープン=正式オープンに向けて従業員各氏のトレーニングも兼ねていたらしく、確かに受付にかかる時間等については予想よりも時間がかかっているように思いました。でもこの日は「円滑な運営に向けて問題点を洗い出すための日」なのですからもちろん問題ありません。今後は着実に「こなれた接客モード」となっていくことでしょう。

さて館内に入ると、通路沿いにはそれこそ華々しく飾られた開店お祝いの花々が。まさに昨日や今日になって届いた花々なのでしょう。ん?そういえば今回の訪問をアレンジして下さった某氏もお花を云々とか。しかしその肝心な「われわれのお花がない」?

と思ったら、何と通路沿いじゃなくて受付カウンターの中に飾られていたことが判明。ま、上画像のような大鉢じゃないですから(笑)。でも裏を返せば「一番目立つところに置いて下さった」ということでもあり何だか嬉しいぞ(右上画像マウスオンでピンボケ画像に変わります)

そんなわけでとにかくお風呂へと向かいましょう。前回訪問時の紹介ページにも書きましたが、その時「メイン浴槽はしっかりかけ流しでいきます!」と社長さんがおっしゃっておりました。しかも埼玉県の場合「たとえかけ流しでも貯留タンク経由の場合は消毒必須」という条例があるらしく、「それならば揚湯直結でかけ流すぞ!」という意気軒昂のお心意気での設計。これは温泉ファンにはたまらなくありがたいですよね。

内湯のメイン湯船や露天風呂、そして壺湯に流し込まれている湯はまさに「生源泉かけ流し投入」でありました(各浴槽にも明記されています)。いっぽう内湯のジャグジーや加工湯(強炭酸湯)などは循環湯ではありますが、それは「どんな湯を好むか」の選択ができるということでもあり全く問題ありません。わたしはかけ流し湯船があってもスーパー銭湯にはほとんど行かないのですが(「混んでいるから」というのがその大きな理由ですなんですが)、ここくらいかけ流し浴槽がメインになっていればこれからも行きたいなと思いますよ(ちょっと遠いんですが、でも片道40kmちょいか)。



さぁっていよいよ、行きますか!先達の皆さんはすでにほぼ全員イっちゃってますし(笑)。

ただしここで重要なお話をしなければなりません。この日は特別な許可をいただいていたので設定された撮影時間中は問題なしでしたが、正規オープンをしている現在、浴室内にカメラを持ち込んで撮影することは許可されていません。ご注意下さいませ。



左上画像のようにカメラ使用は禁止事項に含まれています。

というわけでここだけはご注意いただきたいところです。撮りたいのは山々というお気持ちはわかりますが「この日の一定時間だけが特別許可」だったというわけで‥。

さてそんなわけでまずは掛け湯(真湯)をきちんといたしましょう。というか身体にかけるだけじゃなくて大事なところもしっかり洗いましょうね。実はこの1週間後に栃木の喜連川温泉露天風呂に行く機会があったのですが、休日ゆえ混雑しているのはしょうがないといえ、新たに入ってくるお客さんのうち5人に1人が「大事なところどころか掛け湯もせずにそのまま湯船に入ってくるのを見て」(ちなみにほぼ間違いなく全員がどう見てもTakemaより年上でした)、

と強く感じた次第です(しみじみ)。人間誰でも(もちろん自分も)人生の年輪を重ねるに従っていろいろなツメが甘くなってきますん。それは尾籠な話で恐縮ですがトイレにも言えることで、じぃちゃんばぁちゃんだからこそ「オシリダッテアラッテホシイ」というかつてのCMキャッチコピーを実践してほしいのでありますよ。関係各位のPR等を切に望む次第です(ちなみにここ杉戸雅楽の湯でも1人だけ目撃しました=地元の方と思われます)。

話をこちらの浴槽へと戻しましょう。あちゃーボケボケ&ダサダサ画像でごめんなさい。こちらが洗い場とジャグジーの浴槽でした。ちなみにこのあたりは塩素臭が強く、おそらくジャグジー湯からのものだと思われます。

続いてはその奥にある内湯へ。こちらは完全かけ流しですので湯ったり入っていられますが、実は狐の行水的にちゃぽっと浸かっただけでしたのでちょいと失敗。だってその先にある露天かけ流し湯に心惹かれまくりだったわけで、この時の温泉アドレナリン分泌度をご理解下さい(笑)。

左上画像が内湯ですが光の加減は最悪というか少しは考えて撮りなさいよTakema(苦笑)。そのすぐそばにはシルク湯という名のアワアワ湯が。みるみるうちに気泡が身体に付きまくります。源泉湯船ではありませんがこれはこれでいいかも(右上画像マウスオン)。なおこの浴槽の周囲には耐水性の畳が敷かれていていい感じです。そういえばこの耐水性畳をはるか前に導入した個人営業の猿ヶ京温泉センターはやっぱり先見の明があったよなぁ、またご挨拶に伺わなきゃ。

というわけでそのまま表の露天風呂エリアへと突入!



左上画像を見ると、一番右から茶濁りの源泉投入浴槽、そこからのこぼれ湯が投入される適温浴槽、そして一番手前に寝湯エリアと続いているのがわかると思います。しかし自分としてはそんな適温とか寝湯とかはどうでもいいので(笑)、さっさと源泉直接投入浴槽へ。

この日に同行した洵@Aqua湯映さんも書いておられましたが(というかここの温泉の紹介に関してはそちらを見て下さった方が拙サイトよりよっぽど参考になります)、2011年の試験揚湯時に入浴した時には「数時間汗が引かなかった」記憶のある激烈湯が多少マイルドになっていた気はしました。



この時の源泉かけ流し露天は42度ちょいかなというところでしたが、それでもいつまで経っても汗が引かずに難渋したんです(湯上がり後「なぜ皆さんは汗を拭いていないのか?」と不思議に思ったくらい)。ではでは続いてさらに別の浴槽に行ってみましょう!

続いては壺風呂です。3つ並んでおりこちらもそれぞれかけ流しの湯使いというゼータク!ちなみに湯面が表面張力レベルにまで達していないのは、コトを急いだTakemaがささっと浸かってじゃぼっと溢れさせてから「あ゛‥」と気づいたからであります(苦笑)。ちなみにこちらの源泉は時間が経つにつれて茶系に濁るのですが、さすがに新鮮湯ゆえ上画像の露天風呂に比べると色が薄いのがおわかりだと思います(ちなみに投入湯はほぼ透明です=右上画像マウスオン)。

この他にもいくつもの浴槽がありました。加工湯の循環仕様浴槽などもありますが‥

たとえば左上画像の湯は「高濃度炭酸泉」というわけですが、温度が高いとさっさと気化してしまう炭酸を使うのに「あくまで源泉使用」にこだわるなどの姿勢は嬉しいですね(ただしこの浴槽は循環仕様です)。ちなみに源泉を直投入している関係で、どうしても浴槽内に砂が滞留してしまうのが目下の悩みなのですとか(社長さん談)。でも、それは逆に「源泉投入の証し」ですよね!説明書きを掲示しておけばかえっていい印象となるのでは?(と、お仲間のどなたかが応じておられました)。

そのほか寝湯もありますし(2箇所)、休憩できる椅子や屋外お座敷も設置されていて、天気が良ければかなーりなかなかのものでしょう。でも、露天風呂の園地内には‥


(右上画像マウスオン。でも葉っぱの掃除は大変なのでしょうが‥)

そんなわけでとことん満足後、いったんお風呂を上がりました。お風呂の他にも岩盤浴もあったりしますが、汗が引かない状態で岩盤浴に突入したらそれこそ干からびてしまうので断念。というか岩盤浴(別料金)はお支払いしていたのに結局見学すらせずに終わっちゃいました。ま、あまり興味はなかったのでいいかなと。

湯上がりには椅子のある休憩所&ミニお座敷が用意されているのですが、日帰り施設の場合よくある「大広間」がありません。人それぞれなのでしょうがわたしは「大広間で寝転がっての休憩(というか一時お昼寝)」があまり好きではありません。だって「座って半畳寝て一畳」の言葉通り寝転がったらそれだけ場所を取るわけで、特にある程度以上に混雑してくると邪魔になりますし、また横に寝ている人がいたら会話などもある程度遠慮しなきゃいけません(気にしない人もいると思いますが)。

でもこちらの雅楽(うた)の湯では、しっかりお昼寝スペース(男女別)が用意されていました!宿泊は出来ない施設なのにこれは嬉しいじゃないですかっ!(右上画像マウスオン)。

あ、中庭に面した一角には足湯もありました。全身浴が出来る施設の内部に足湯というのはあまり興味が湧かないなぁと思って手を付けただけだったんですが、このあとしばらくして見てみたら満員御礼モードでありましたから「やっぱりTakemaの感覚がちょいとズレている」ということだったのでしょう(変な意味じゃなくてわたしは妙にピントがずれているところがあったりしますんで)。

そうそう、館内にはマッサージルームもありましたし、ちょっと驚いたのは床屋さんまであったということ。しかもこの日はプレオープン日なのに、まるで見はからっていたたかのようにすでにお客さんがいたこと(笑)。実は自分もかなり心惹かれたんですが‥。

さて、そうこうしているうちにわれわれグループの首領であらせられるKさんがしっかり予約しておられたバイキングレストランが開店!ではではということで行ったわけです。



左上画像は開店前の全体風景、右上はトレーなんですが、ちょっと凹みが低いような気もしました(笑)。

受付レジで時間がかかったのはご愛敬(たぶん改善されることでしょう)。また席に着いたグループ客それぞれに係員さんが「ご説明」をなさっていたことについても今後手順の変更がなされるかもしれません。でも!

業務用のケータリング系食材が見あたらないのは素晴らしい!(その代わりメインタイムの厨房からは「○○がなくなりました、至急!」系の叫びが飛び交っておりましたが(笑))。でもだからといってこの「食の質」は落として下さらぬようお願いします。

また、このバイキングレストランとは別に軽食系の食堂も併設されています。蕎麦うどん系が中心なのですが蕎麦はしっかり「十割」で美味しい!



お客さんもそれぞれにお好みプレートを作っています。Takemaはこれ(右上画像)で十分でしたがこのあとお蕎麦追加ね。

食事後はしばし皆さんでご歓談。ちなみに今回の自分たちのグループとは別に、長年拙サイトとリンクさせていただいている「温泉お気楽会」のウェブマスターであらせられる「ゆささん」とお会いできました。嬉しかったなぁ。今後ともよろしく御願いいたしますです。

お腹が落ち着いてからもう一度お風呂に入りに行ったのですが、あれれかけ流しのメイン露天風呂に誰も入ってない?樽風呂も空いてるし?と思って足を浸けてみたら、午前中よりもかなり熱めになっていました。45度くらいはあるな、でもまぁこの湯温なら問題ないしと思って浸かっていたら、湯温の定期チェックに来られた係員さん(女性*2)が、Takemaの目の前で「あらら!」と声を上げました。

にごり湯なので浸かっているぶんには公序良俗上の問題はありません(笑)。そこで「何度ありますか?」と伺ったところ、

というお返事が。その瞬間「日ごろの修練に自分ながら感謝」した次第です(笑)。源泉直投入というわけで湯加減の調整は結構難しいのかも知れないということであれば、もしかしてこのあたりが「こちらの施設における今後最大の課題」なのかもしれません。特にこれからはどんどん気温が上がりますからね。



最後に撮影したエントランス画像は肝心な部分が日陰になってしまい、いつもながら己の後手後手を悔いずにはいられません(苦笑)。

そんなわけで「雅楽(うた)の湯」さんの重ね重ねのご厚意によりお湯だけでなくさまざまな「ありがたき体験」をさせていただきました。現在は正式オープンしておりますのでどなたでもタンノーすることが出来ます。よって近隣在住の方々のみならず温泉ファンの方々、そしてお出かけ好きの方々にお勧めいたします。前にも書きましたがセンター系の温泉にはほとんど興味のないTakemaも「ここは是非おしんこどんを連れて再訪したい」と思っています。ホントですよん。

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