地元千葉で旬のうなグルメっ!



なぜグルメといいながらお寺の写真なのか?ハイ、はっきり言って出し惜しみです(笑)。

(2012年7月16日)

海の日絡みの三連休は、初日にTakema母絡みの用事(やや遠い親戚の送迎)があるということでお出かけ計画を立てませんでした。何といっても母にはこのあとわれわれが「夏のお出かけ」をしている間、「屋上にある220鉢への日々の水やり」をお願いしているわけなので、ここは少しでも母のお役にたっておかなければというところなのです。ちなみにGWに手術した母ですがおかげさまですっかり元気です。

さて話を三連休初日に戻しますと、何と当日のお昼に「車、要らなくなったみたいなのでごめんね」とのこと。あれま。うーん、今からどこかに出かけるというのもどうしよう、そんなわけでこの日のお出かけはなし!そんなわけで「夏の計画その他」を完成すべくおうちでのんびりしておりました。ちなみにこの「その他」がこのページの主題となったのですからネット道草もバカにしちゃいけないのです(笑)。よーしここに行こうっ!(どこ?)。

しかし翌日も何だか出かける気になりません。前日もそうでしたが南風が妙に強いので「横風ビビラー」を自負してやまないTakemaとしては気が進まず、結局今夏の登山(北アルプス)に必要な品をバイクで神田界隈まで買いに行っただけでした。それにしても靖国通りのあの公安一同諸氏の「やる気満々モード」にちょっとびっくり。前はそんなに見なかったんだけれど、休日の初日だからかな。

さてしかし、実は一番肝心な登山用品である「中型ザック」は買わないままでした。自分はともかくとしておしんこどんのザックはやはり「納得の上で購入」してほしいのですよ。連休最終日にもう一度行けばいいかと思っていたところで、SNS経由でおにいちゃん氏から「山道具屋さんなら津田沼にヨシキスポーツがあるじゃないのさ」とアドバイスをもらいました。そうかその手があったか!

というわけで連休最終日。思いきり近場に出かけてきました。目指す「うな食堂」は11:00開店とのことで宗吾霊堂にお詣りしたわけで、それが上の画像というわけですね。暑い日にわざわざお詣りする人はほとんどいないようでした。

で、さらにうろうろしているうちにおしんこどんが「もう戻らないと開店しちゃうよ」。というわけで戻ってみたら、すでに「営業中」の幟が上がっていました。結局3組目のお客として入店したのは‥



印旛沼漁協の直営レストラン&水産センターなのでありました!

なぜこのお店に目星をつけたのかといえば、それは連休初日の「ネット道草」に遡ります。偶然次のような記事を見つけていたわけです。直リンクも張っておきますがいずれページが削除されると思いますので引用させていただきます。
「千葉県成田市 ウナギ 身が締まり味に自信」東京新聞 当該記事(2012/7/14)のページはこちら

千葉県成田市はウナギと縁が深い。江戸時代、地元の利根川や印旛(いんば)沼はウナギの特産地。江戸から成田山新勝寺に詣でる客はウナギでもてなされた。その名残で今も、寺の参道にはウナギを出す料理屋が多い。

「おれが子どものころは、まだ印旛沼で簡単にウナギが捕れた」。同市北須賀にある印旛沼漁業協同組合の専務理事池上和男さん(61)は振り返る。

環境を一変させたのは、戦後約二十年かけて行われた印旛沼の開発事業。約二十六平方キロメートルの半分以上が干拓され、天然ウナギが減った。代わって養殖が盛んになり、漁協も一九六七年から開始。池上さんによると、養殖業者は十軒近くあったという。だがオイルショックの影響や後継者不足で相次ぎ廃業。漁協だけが残った。

漁協は現在、ハウス内の九つの池、計約千七百平方メートルで約三万匹を養殖。四月に体長約六センチの稚魚、シラスウナギを仕入れ、五十センチ程度になるまで育てる。井戸水を使い、水温は二八度前後に保つ。冬は温めるため、燃料代は年間約八百万円がかかる。

飼育する職員は、常勤と非常勤の各一人。規模が小さく市場に出荷できないため、漁協に隣接するレストラン「水産センター」で提供している。

他地域では、半年で出荷する養殖業者も多い中で、一年かけて育てるのがこだわり。たくさん泳がせて筋肉質にさせ、天然の味に近づけるためだ。「外国産は身が軟らかいけど脂っこい。うちのは引き締まっていてうまい」。池上さんは胸を張る。

ウナギ養殖を取り巻く環境は厳しさを増している。稚魚の漁獲量が減り、高騰しているからだ。数年前には一キロ四十万円だったが昨年は八十万円、今年は百九十万円まで跳ね上がった。今年は、例年の半分の五キロしか買えなかった。

漁協では繁殖を促そうと、毎年、約三百キロの成魚を印旛沼に放している。「漁協の伝統と沼の生態系を守るためにも、やめられない」と池上さん。シラスウナギのように、ほそぼそとではあるが、「成田のウナギ」を次世代につなごうと、息の長い活動が続いている。 (細川暁子)

そう考えたTakemaであり、おしんこどんに「行くよ!」と声をかけたというわけでありました。帰りには前述のヨシキスポーツでザックを買うつもりですので、今日は千葉でお金を使うぞー(笑)。

さてそれにしても、お店の入口に「こい・うなぎ・なまず」の幕が掛かっているお店に入るのは初めてです(笑)。ただ、千葉県でも小見川のほうでは川魚のお店はそこそこあるんですけれどね。ただずっと以前日経新聞の記事につられて「利根シジミ」を食べに行ったら、その記事が「過去のデータを使って書かれたと思われるいわば反則技」だったこともあり(その件に関してのページはこちら)、今回の東京新聞の記事はどこまで信用できるのかという不安もありましたが‥

そんなわけで店内に入ります。

某大手の「食○ログ」の口コミには「昭和を感じさせられる店内」と書かれていましたがそうかなー。平成になってもこのような雰囲気のお店は結構普通にあります。それよりも、壁にしっかり掲示されたうなぎ回遊の絵図とか、その左下にある「各定食のカロリー、糖質、塩分」の分析表のほうに目がいきます(右上画像マウスオン)。さすが漁協直営です。レジ付近には店の外にもあった「こい・うなぎ・なまず」の青幕が2つ並べて吊られており(左上画像マウスオン)、何だか妙にやる気を感じてしまいました(笑)。

さていつものようになかなか進みませんが、そろそろメニューなどを見てみましょうかね(引っぱりすぎ)。

稚魚の価格高騰により値上げしたと書かれていますが、日々食べるわけではありませんからこれはこれでしょうがないかなというところ。で、何と!うなぎ関連以外になまず料理グループもあるではないですか!

ここで急遽家族会議開始です。お値段的に「並*2」というのがごく普通の発想ではありますが、それではあまりにありきたりなのです。で、せっかくならなまずも食べてみたい‥というわけで、少食夫婦ならではの次のようなオーダーに!

せっかくならこのお店独自のうなぎの「一番大きいやつ」を食べたいですよね。でも2人前では多すぎるし‥。これが大正解っ!ちなみに「わたしらもやや少食だけれどさすがにそれでは」と思う方はご飯を大盛りにしてもらえば完璧です(+100円)。

なお、訪問日には何と特別割引絶賛開催中!(左上画像マウスオン)。というかこの日が最終日だったのでやっぱりラッキーでした。なおお値段の違いは基本的にサイズの違いということですが、並 <+300円で上< +400円で特上、ここまではいいとして、<いきなり+900円のジャンボっていったい‥かなり期待がふくらみます(笑)。

しばし待っているうちに、まずはなまずの天ぷらが到着しました。ちなみにジャンボうな重の場合、サイズがジャンボだけに蒸しに時間がかかるらしく「少し時間がかかります」とのことです。全然急いでいないんでまったく問題ないんですよー。

そんなわけでまずは揚げたてのなまず天ぷら。アツアツがほくほくしていて美味しい!なまずって初めて食べたのですが生臭みもなくてこれはいい!さすがに「自分のところで育てた魚をそのまま」というのはすごいですね。ビールが欲しくてたまりませんがさすがにここは我慢。ちなみに後から入ってきたお客さんの多くがノンアルコールビールを注文していました(笑)。

となればこの日は暑かったこともありテーブル上のポットに入った水をガボガボいただくわけですが、どうやら中には生き物がいるのか?(左上画像マウスオン)。氷に「何とか外に出ようとする積極的意志」を感じずにはいられない文言です(笑)。

そうして待つことしばし。いよいよジャンボうな重光臨っ!



いやーこりゃすごい、さすがにお値段だけのことはあります。ちなみに上画像にマウスオンするとおしんこどんの手で大きさを示す画像に変わりますが、それでも伝えられないのがこの「肉厚」っ!写真を取り忘れたんですがこれはすごいよーっ!やっぱりジャンボをオーダーしてよかった‥。そして肝心のお味なのでありますが‥

「五感カナリア」の異名を持つおしんこどんが「うわー、こりゃすごいよ美味しいよ!」と言っていたのですから間違いありません(他力本願だなー)。また、これまで食べてきたうな重とは違い「うなぎの身そのものがアツアツ」というのにもちょっとびっくり。自分としては「うな重のウナギはあったかいけれど熱くはない」というイメージがあったのでこれにも驚かされました。

ちなみに帰ってきてから調べたところ、近隣にはうな重の有名店もあるようです。でも常時混雑しているので相席当然なのと(そりゃ有名店ですからね)、「C/Pは高いけれどそれだけかも」というような意見も散見されました。でもこちらは「出自がしっかりしている(自前養殖ですから)」「1年かけての養殖」ということもあり、多少高くてもそれだけの価値はあると思います。Takema&おしんこどんとして絶対お勧め、間違いない!(あくまで主観ですが)。

ただジャンボは当然お高いので、少食人種ならではの分け分けゆえ安く上げられたのでありますが‥(笑)。なまず天ぷらを含めて1人あたり2300円で満足できちゃいました。昨今のうなぎ価格高騰からすればC/Pはすごく高いです。



さて、お店の外には「実験池」なるものがあります。見学OKというわけで当然のごとく見に行ってみました。

上記東京新聞の記事にもある通りこちらのウナギほかは自家養殖なのですが、露地エリアについては公開しています(ただしメインのうなぎについてはハウス内の養殖池かと思われます)。あー、新幹線で浜名湖界隈を通過するときや台湾の最南部あたりのバス車窓から目にしたことのある「酸欠防止のファン」が元気よく回ってますね(右上画像マウスオンで拡大画像に変わります)。

その奥にはハスが自生しているエリアもあり、強風にもかかわらず元気よく花を咲かせていましたし(左上画像マウスオンで拡大)、養魚場の向こうには風になびく田んぼの鮮やかな緑が広がっていました(右側画像マウスオン)。思うのですが、これだけの「鮮やかな緑」がどこでも普通に見られる先進国というのはそう滅多にないのでは?

さて、養魚場のすぐ向こうには印旛沼が広がっているようなので見に行ってみることに。そういえば印旛沼の畔に立つって初めてまだ2回目だ。



しかし干拓の関係なのか堤防の手前にはしっかり水路。でも(高速利用で)わが家から1時間ちょいで来られる場所とは思えません。

強風のためかなり波立っていましたがこちらが現在の印旛沼です。養殖のみならず、ここ本家の沼でもまた「普通にうなぎが獲れる」日がやってくることを願わずにはいられません。頑張って下さい印旛村漁協!

で、このあとは津田沼のヨシキP2にてカリマーの中型ザック2つ他を購入。ぐっはぁトータルで5万円を越えちゃいましたが、何とかボーナスも出ているので無事に支払えました(カード払いですが)。そんなわけで、いよいよ「Takema&おしんこどんの夏」がやって来ます!

[戻る]