はじめて胃カメラ(内視鏡)を入れてみた

 
(2014年2月3日)

Takemaがこの世に生を受けて現在49年と6か月。おかげさまでこれまで大きな病気もなく、骨折したこともありませんし脱臼もなし、そしていまだかつて「肩こり」を自覚したことすらなかったりするわけです。入院したことは一度だけありますが、決して重篤な病気ではなく‥あ、その時の様子はこのページですね(笑)。ギックリは癖になりつつありますが、椎間板系ではないようです。

しかし、さすがに半世紀も生きてくれば身体内部のいろんなところにガタが来始めてもおかしくありません。実は半年くらい前から、時折胃のあたりに胸焼けを感じるようになっておりました。とはいえ症状はといえば胸焼け以上のものでもなく吐き気云々とかは皆無。またお酒をたっぷり飲んだ翌日等に症状が出やすいわけでもなくて(これ強調)、何なんだろうなーと思いつつも胃薬などを飲むこともなく過ごしてきたわけです。

しかし先週、朝起きてご飯を食べて出勤して‥まではどうもなかったんですが、出勤後2時間くらいしてから胸焼け症状が出始めました。しかもこれまでと比べてもかなりキツイやつ。呼吸が普通に出来ず(息を止めないとキツイ)、しかも時折口の中が酸っぱくなり‥でもむかつきまでには至らずで何とか我慢しました。水分を多めに摂っていたことはいうまでもありません。

そうしているうちに少し症状がマシになったので「少しでも胃に食べ物を入れて胃酸過多を抑えよう」と思っておにぎりをひと口パク、ごくり。すると‥


そしてお昼休み、「胸焼け+α」の検索ワードでいろいろググりまくりのTakemaの姿がありました。しかしご想像の通り、そもそもがマイナス指向の選択肢を選んでクリックしてしまうと、なぜか必ず「胃ガン」のページに逢着してしまうわけですよ(苦笑)。そういやTakema母も2回癌の手術してるしなぁ‥。

それでもしっかり某喫煙所に行きモクモク仲間とそんな話をしていると、その場で導かれた当然の結論は‥



ここで初めて知ったことなのですが、職場の皆さんのうちわたしと同世代や上の世代の人たちは結構人間ドッグとかの諸検査にこまめに行かれているようなのですね(知らなかった)。いわく、「内視鏡で見てもらって、『大した問題じゃない』と診断されれば安心できるでしょ、逆にもし問題があるにしても早めに手を打っておけば後悔もしなくて済むじゃない」。はいハイわかりました、仰せの通りにいたしまーす!

ちなみに「胃カメラ」というのは通俗的な言い方でして、今は「上部消化管内視鏡検査」というのですね。何でもカメラを中に入れるときの強烈なオエ感を乗り越えなければならないという認識だったのですが、これも先達の同僚から‥

 

ということでありました。ただし「どの病院でも鼻からってわけじゃないけれどね」ということで、これはある種の賭けだな(笑)。そんなわけで帰りがけに病院(子どもの頃からのかかりつけ病院)に行って相談すると‥ハイすぐさま翌週の検診決定!というわけでようやく本日のタイムラインまで戻ってきたというわけです(前置きだけで大いなる旅路系なのはいつものこと)。

ちなみにこちらの病院では「問題がなければ鼻から挿入」という事前説明があったので、うーむオエオエ感とは縁がないはずだぞと安心の週末でした。前日は殊勝にもお酒を控え‥(ちゃんと飲まなかったんですよ念のため)当日朝でも水は飲めるということにヨロコビつつお茶をちびちび。ハイ、所定の時間に病院へ行き手続き完了。そして案内されたのがページトップのベッドというわけです。

ここで何やらの液体を一気飲み(特に不味くはなかった)&鼻腔から麻酔薬ほかをすすりしばし待機。しばらくして「ハイそれではTakemaさーん!」とお呼びがかかっていざ検査室へ。カメラは持参したのですがさすがにここではヨロシクないだろうと判断して自粛。というか「検査中は安静に」が基本ですから、あたふた自分撮りしていたら安静もへったくれもないですし、そもそも検査の邪魔ですって(苦笑)。

検査技師さんは明るい声でいろいろと説明して下さり「ハイそれでは胃に進みますよ」と進行ペースについても教えてくれるのですが、途中、「あ‥」と小さな声を出してからしばらく無言だったのが気になったというか精神衛生上あまりよろしくない印象ではありました(苦笑)。

そんなわけで検査室に入ってから出るまでジャスト15分、実質的な検査時間は10分くらいだったでしょう。技師さんからもいろいろ言われたのですが、このあと外来担当のお医者さんから説明があるというのでしばし待つことに。

あ、そうそう「鼻から入れちゃう」系の感覚ですが、むせるでもなくオエもなく、何だか「えもいわれぬ不慣れな感覚」が何となくあっただけで苦しくも何ともありませんでした。ただ、「しばらくは麻酔が効いているのでゴックンしないで下さいね」と言われたのに、検査後は待合室で待つこととなりペッペする場所が洗面所の手洗いしかなかったし何だか大丈夫な気もしたので「えーい!」とゴックン。とりあえず麻酔は抜けていたようです(自己判断)。

あと、検査時に胃を膨らませるため空気を入れていくのですが、その空気がどんどん腸の方に流れていくのがわかり、いやぁお腹が張るというか、もっと不調法かつ的確な表現をあえて用いるならば‥


という状況に陥りましたが、あいにく検査直後のここは待合室という絶対的公共の場なのであります(大笑)。結局このあとひたすら耐え難きを耐えて家まで戻り、自宅トイレでビシバシズドンと空砲を大発射しました(よく頑張った)。ちなみにTakema自身は基本的に日々快便マンなのでまだナニですが、いわゆる硬派 or 軟派系の方々は案外「生みの苦しみ」にのたうちまわったりしないのかなぁと(いらぬ心配)。

「Takemaさーん、6番の診察室へどうぞ」。さていよいよ大本営検査の結果発表です!なおその前に、検査中に技師さんが発した言葉をここでまとめておきましょう。

 
 
 
 
 

というわけで検査中に「これならまず胃ガンということはなさそうだな」と、ある意味最大の関門を軽く突破できたことに安堵していたわけなのですが‥お医者さんからの第一声はちょっと予想外のものでした。


へ?「食道裂孔ヘルニアって?何ですかそれ?」。もちろんこちらが聞き返す前に説明をしてくださったのですが、要は「食道と胃を分け胃液の逆流を阻止している横隔膜の位置が下がり胃の一部が食道側に入りこんでいるので、その部分から分泌される胃液が食道部分をただれさせている(炎症)」ということのようです。その結果「逆流性食道炎」になっているのだとか。え、よくわからない?それじゃ、模型画像をご覧いただきましょう(許可を得て撮らせてもらいました)。

 

なるほどわかりやすいですね左上画像(笑)。ちなみにTakemaの場合今のところそれほど進行したものではないらしく、重度になるとどんどん胃部が上にはみ出してきて「横になっただけでかなり苦しい胸焼け症状」を呈することもあるのだとか。わたしは今のところ「寝ていての胸焼け症状は皆無」だと伝えると、「数日前の症状は、いつもより一時的に胃部のせり出しがあったのかもしれませんね。とにかく胃が元気(若い)なので実際の必要以上に胃液を分泌することがあるのだと思われます」とのことでありました。

なお「逆流性食道炎」はその症状に応じて「GradeA〜D」に分類されるのだそうですが、Takemaの場合はまだAレベルで、日々薬を服用すべき状況にはないそうです(実際今回も薬の処方箋はいただきませんでした)。胸焼けがキツかったらその時だけH2ブロッカー系の薬を飲めばいいとのことでした。やっぱりなぁ、先週の厳しかった日に太○胃散を飲んだのに効いたのは15分くらいだけだったというのは「効く薬」の種類が違ったというわけだ。

そんなわけで、職場での定期検診以外では初めての「病院での検査」でありましたが、結果として「今すぐどうこう系」ではありませんでした。よかったヨカッタ日々是精進。でもまぁ、年齢なりに身体の方もくたびれつつあるということなのでしょうね。

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