CBR1100XX「Super Blackbird」でラストツーリング!





(2015年6月20日)

Takemaがバイクに乗り始めたのは1991年ですから今年で24年です(デビューは27才の時ですから遅めです)。その後「MTX200」、「Xelvis(250cc)」、「CB400Super Four VersionR」とバイクを乗り継ぎ、2000年の7月に乗り始めたのがこのCBR1100XX、愛称「スーパーブラックバード(SBB)」だったのでありました。

納車時まで実車を見たことがなかったので、いざ現物を目の当たりにしたときは「うそだろ、こんなデカイの自分には乗りこなせないよ」とビビラー満開だったことを覚えています。しかし「それではいかん!」というわけで、納車後の最初の週末で一気に1000kmを走らせて強制的に身体を慣れさせ(笑)、その後は北海道ツーリングなどでも「スーパー過積載タンデム」としてネット上のごくごく一部で有名になったりもしたわけです(その時の様子はこちら=2006年)。

その後もコンスタントに「千葉から富山へ日帰りツーリング」「真夏の湯めぐり(これはしんどかった)」など、Takemaの嗜好に合わせた数々のツーリング活動をおこなってきたわけですが、どうも2013あたりから「走行中にエンジン停止」「FI警告灯点灯したりしなかったり」「センサーが明らかにオカシイ」などのトラブルが出始め、出先で動かなくなってしまったらどうしようもないわけですから「バイクツーリングは自粛」するようになってしまいました(ただしその後も通勤ではほぼ毎日使っていましたが)。

で、「次のマシン」として気になっていたバイクがフロントデザインを二灯式に変えたのを機に、バイク屋さんとちょっと話をしていたらトントン拍子に話は進み注文確定となりました。一応「受注生産マシン」だということで(つまりいつもの不人気系)、できれば夏のお盆明け以降の納車が希望だったんですが、まぁそれはしょうがないかと(どうせ買うんだし)。

そんなわけで、「そろそろ納車準備完了の電話が来てもおかしくない」6/20となりました。しばらく100km以上の遠乗りはしていなかったSBBですが、お別れ間近となればまぁ最後にラストランツーリングといくのも悪くないでしょう。もし出先で不動車になったとしたらそれはそれ、「最期を看取った」ということにもなりますし(それはそれで複雑な気持ち&面倒な事態になりそうですが)。

おしんこどんも「長年タンデムシートの主として君臨してきたこともあり、「一緒に行くよ」とのこと。というわけでラストランは図らずもタンデムツーリングとなりました。とはいえ出発もそれほど早い時間ではないので「日光金精峠越え」とかは無理そうです。というわけで‥





そんなわけで市川から京葉道路−館山自動車道を進んで内房を南下、まずは市原SAで休憩です。そういや何年か前、ここの二輪車スペースにバイクを停めていたらいざ出発時にセルモーターが回らなくなっていたこともあったなぁ(遠い目)。この日のSBBはとっても元気でした。でもセンサー不良でニュートラルを認識できなくなっていたのはここだけのヒミツです(笑)。



君津ICで高速を降り、ここからは「鴨川への王道」たる房総スカイライン経由で外房を目指します。メーターが写ってますが間違いなく制限速度遵守ですよ。そういえばこのSBB(2000年欧州仕様の逆輸入車)は最後のアナログメーター&パワー自主規制前のバイクだったんです。ちなみにそのメーターはといえば、



もちろん実際に「15時の方向」にメーター針が向くことは一度もなかったわけですが(当然です)。あ、ここで「12時の方向」に関するツッコミはご遠慮申し上げます(笑)。



それにしてもこの日は空の広がりがあって気持ちのいい日でありました。あれ、房総スカイラインが無料になっていてびっくりです。2015/7/1からは千葉県道路公社運営の有料道路が「観光振興」を目的に当面の間(夏の間だけかも)無料化されるという話でしたが、こちらは一足先に無料化されていたわけですね。



有料入口の信号で先頭だったこともあり先行車はまったくなし、というわけで気持ちよく(法定速度で)巡行します。いや、時に途中の駐車帯に白黒パンダご一行が隠れていたりもしますしね(笑)。

前の車列にほぼ追いついたかなというところで有料区間終了、でも鴨川方面への交通量は土曜日の午前中にしては少なくて快適走行です。



まだ律儀に?有料だった鴨川有料道路を通り抜け、いざ鴨川へと向かいます。とはいえ特に「どこに行こう」というあてというか目的地があるわけでもないので、「ほんじゃ小湊の『なかむら』でいつもの海鮮丼をいただくか」ということに。

しかし、鴨川から小湊って「トンネルを越えたらすぐだった感」がありましたが実際はそこそこ距離があったんですね。まぁ教養範囲だったので問題なし。むしろ面倒だったのは「お店が移動していて、タンデムのままでえっちらおっちら方向転換せざるを得なかった」ことのほうでしょうか(笑)。



新店舗は内房線の線路脇で、確かにお店の席数も駐車場もぐっと広くなっていました。でも従業員さんの数はほぼ変わりなしのように見受けられましたが‥



まぁそんなこんなで海鮮丼を美味しくいただき、もうすぐお別れのSBB君をしっかり撮影。この日は日射しこそ強かったけれどまだ湿度も低くてバイク日和でしたっけ。そんなわけで再び鴨川方面へと戻っていきます。





しょせん自己満足に過ぎないわけですが、やっぱり最後にタンデムツーリングしてよかったなぁと思います。そして、SBBもそれに応えてくれたかのごとく全然愚図りませんでしたからね。

で、このあとはTakemaのツーリング定番たる「立ち寄り温泉入浴」へ。多分このバイクでも3-4回来たんじゃなかったかなというわけで、これまたラストランにふさわしい場所かもしれません(いや実はもっと先っぽのほうの湯に行こうと思っていたのですが時間の関係でねごにょごにょ。



ストレッチなのか足上げに余念のないおしんこどんの向かう先には‥温泉犬。しっかりしっぽを振ってウェルカムモード全開、それに応えるおしんこどんは「今ならいいよー、バッチリなでなでしてもこのあとお風呂だからねー」といいながらサービス満開(右上画像マウスオン)。そういや以前「湯上がりに結構ベト系の犬猫をあやして失敗したわー」ということもあったっけ(笑)。



さてやって来たのは曽呂温泉。「源泉かけ流し」とありますが実際は加温循環+加温源泉の投入です(なお、非加熱源泉の投入も可能です)。でもそんなことはともかくとして!





おしんこどんともども(男湯と女湯で)そこそこ長湯しました。ここに限らず外房界隈で昔からやっている鉱泉宿は入浴料こそ高いのですが(1000円とか)、基本的に「1日のんびりと滞在する」ことを前提としていますので、そのうちまったりしてみたいなぁ。あ、旅行記のアップが滞っているときなどはPCを持ち込んで一気に仕上げるのに一番かも(基本的に日帰りゆえ飲めないのでベスト‥ん?それってその昔の作家や漫画家と同じかも?自分の場合価値ある作品ではなく自己満足系に過ぎないんですが)。



湯上がりには休憩室でまったり。お茶は美味しいんですが残念ながら扇風機がない!と、唯一の先客男性が「外に出ると風があって気持ちいいよぉ」とおっしゃるので出てみたらうっはぁ最高!乾いた風が汗をスイスイっとね♪休憩室に戻ってからはお茶をおかわりしてよしよし水分補給も完了!



曽呂温泉を出発し、一路内房方面へと快進撃!‥出来なかったのは前に地元バスがいたからです(右上画像マウスオン)。



でもバスが停車したその先からは房総の山道(細道だったり広くなったり)をタンノーしつつマイペースで進行。





そんなわけで「道の駅とみやま」へ。高速道に乗る前のちょこっと休憩だったのですが‥何だかやたらにツバメが飛んでいる?しかも全然動かない個体もいるんですが?(おそらく巣立ったばかりの幼鳥なんでしょう)。




(さすがにこのあと飛び立ちましたが@上画像マウスオン)。

さてしかし、このページの本題はツバメの巣立ちでは断じてなくSBB=ブラックバードくんのラストランなのでありますよ。



いよいよラストラン、いやその前に最後のガソリン給油が必要だったわけですが、いつもなら「満タン!」というところ、残りの走行距離+αで「8Lお願いします」としか言えないのが悲しかったですねぇ。ちなみに燃費はもともと良くなかったです。慣らし終了後のツーリングでも16km/Lくらいだったかな、ここ1年の通勤グ(片道2km=ほとんど動態保存ですね)では、



まぁそもそも「そんな使い方を想定していない」バイクですからね。というか自分も購入後数年はこのSBBを「通勤オンリー」で使う日がくるとは思ってもいませんでした。このところの約1年半はそんな使い方だったわけです。

でも、「いよいよそろそろかな」と思うと愛着バリバリです。自分が30歳半ばで購入し、50の声を聞くまで乗ったバイクなのですから。そのバイクともそろそろお別れ‥というところで、あまりにも絶妙なタイミングで携帯電話の着信音が。電話に出てみると‥



返答として「いま館山界隈にいますがこれから戻るので、今日の夕方にはSBB受け渡しとともに伺います」と申し上げました。うわぁ‥今日か明日か、もしかしたら週明けかも知れないと思っていた納車がいきなり数時間後に!

でも、この日タンデムでSBBにお別れが出来てよかったと思います。おしんこどんとしてはタンデムシート=ほぼこのバイクでしたし、Takemaとしてもほぼ15年もの間このバイクしか乗っていなかったわけですから‥



というわけで「本当のラストラン」となっちゃいました。



おしんこどんも「ラスト影絵」でお別れを表現して‥いるのか?(笑)。



いよいよ松本伊代、この「XX」ロゴともお別れが間近になってきたわけです(しみじみ)。



そんなわけでわが家に到着。この日のツーリング距離は253km、高速を使ったとはいえタンデムだしそこそこ走り甲斐がありました。というわけでこのあとは‥





いやぁ、このセッティングを終えたあとで跨ったときにはさすがにしみじみしました。通勤も含めればこれまで何千回?も行なった跨り動作もこれで最後なんですから。自宅からバイク屋さんまではほんの2kmくらい、しかも信号だらけですから神妙に走るしかありません。というわけで‥







パニアを装着すると車幅がかなりだよなとは思っていましたが、やっぱりすごいことになっていました(笑)。でもピットに収納されてしまえばもう自分のモノではないんです、ついさっきまでおしんこどんと一緒に房総の道を走っていたはずなのに。というわけで‥



というわけで最後にTakema夫婦の記録用というしかないような動画です。かっ飛びは完全自粛していますので念のため(笑)。


あ、乗り付けたお店には乗り換えの新Takemaバイクが置かれていましたが、自分もバイクもお互いにまだ全然なついていないので下の画像だけでね。



そんなわけで、ブラックバードへのレクイエム、これにて終了です。やっぱりほぼ15年も乗り続けるとしみじみしましたよ。そして、実はそろそろ四輪も乗り換え時期なんだよなぁ‥(大苦笑)。

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