初場所に続き、大相撲観覧に行ってきました



大相撲人気の高まる中、まさかこんな場所から力士を見られるとは何たる僥倖!

(2016年5月中旬)

それは突然にやって来ました。とある知り合いから声を掛けられたのです。「Takemaさんってお相撲好きなんだっけ?」。え、ええまぁと答えると、思いもかけないお言葉が。



しかも、チケットを見てこりゃまたびっくり!こ、これっていわゆる‥





すごい、初めて見ましたこんなチケット。枡席じゃなくて「維持員席」ですよ!さらには仕事を休まずに行かれる日程であることもあり、うっひゃーシアワセ!帰宅後、おしんこどんにこのチケットを見せると、彼女もすぐさまその日の予定をキャンセルしたことは言うまでもありません(笑)。



そんなわけでやって来ました国技館。うふふ嬉しいなお茶屋さん側からの入場、しかも席まで案内されちゃいました(心付けは差し上げませんでしたが)。すでにやってきていたおしんこどんはすでにちゃんこも食べてきたようですが、こっちはお昼ごはんがまだなのね。よって‥



館内の食堂「雷電」に行って寿司&おそばセットを注文。え、なぜ国技館まで来ていながら食堂で食べてるのかって?だって、いわゆる砂かぶりの席は飲食禁止なんですよ。だから、まだ十両力士が相撲を取っているうちに腹ごしらえしとかなきゃというわけです。

ええっと、実はこの席は飲食禁止だけじゃなくてカメラ禁止なんです。ただ、結構皆さん撮っていたので(さすがに一眼とかじゃなくてスマホとかで)、自分も「取り組み中は撮影しない」というマイルールのもとちょこちょこ撮ってました。ただあくまでマイルールなんで、ホントはスマホでも駄目なのかも知れませんごめんなさい=相撲協会各位。

さて、そうこうしているうちに幕内土俵入りです。



当然ですがむっちゃくちゃ関取衆が近い!さすがの迫力です。マイお知り合い、それにしてもこんな席をどうやって手に入れたんだろうと不思議なほどですが、普通じゃ絶対に入手できないでしょうからおそらくはご親族とかが後援会関係者?(余計な詮索)。





ご覧のとおり横綱土俵入りもバッチリです(白鵬関だけはうまく撮れなかったので花道を戻る画像のみ=右上画像マウスオン)。



さて満員御礼の札が下がりました。この夏場所はとにかくずっと満員で、場所中の枡席や2階席(当日分除く)もこの日時点では全て売り切れていたようです。お茶屋さんのおにいさんも、「こんな満員の場所中でお客さんのチケットってプラチナものですよね」と話してくれましたっけ(もらい物なんですが)。さ、一服後はいよいよ幕内力士の取組です!



とはいえ立ち会いのぶつかり合いや土俵際の投げの打ち合いなどは撮影していないので、上のような画像からだと「遠藤の四股、足がきれいに上がるなぁ」とか「あ、二所ノ関親方(元若嶋津)だ、奥さんが高田みづえさんなのは知っていたけれど、まさか中学時代に長渕剛と同級生だったとは知らなかったぞ」というようなコメントしか書けないわけですよ(笑)。

まぁそれは冗談として、やはりこの席から見る相撲は迫力が違いました。枡席の上の方だと(前回の2016初場所がそうでした。その時の様子はこちら)、ぶつかり合いでも相手の身体を叩く音が「パン」と軽い音にしか聞こえないのですが、この席だと‥



というわけでずっと土俵に視線を集中しながら「すごいなぁ、おい‥」と思い続けていたわけです。そうこうしているうちにいよいよ大関陣の取り組みが近づいてきましたよ。



この時点では全勝だった大関稀勢の里。どっしりとしています。個人的には、この方が立ち会い直前に目をぱちくりさせる所作が好きなんですよね。この日も勝ち、応援団の皆さんも万歳三唱で盛り上がっていました(右上画像マウスオン)。



続いては大関琴照菊。すでに黒星が付いていましたが、この方は初場所優勝の直後に結婚式だったんですよね。何という強運の持ち主!ちなみに仕切りの最後に右上画像のルーティンを行うのが流儀ですが、実は朝起きてからもさまざまなルーティンを行っているということをどこかで読んだことがあります(確か日経のスポーツ欄←シブすぎ)。よし、それでは自分も何か‥「仕事から帰ってきたら着替えて顔を洗い、その上でグラスに氷を入れて芋焼酎を満たす」というのはルーティンにならないでしょうかね(なるわけない)。そんなわけで琴照菊関もこの日勝ちましたよ。

ただ、反対側の花道から出てきた照ノ富士は、結局三日目以降全て黒星でした。やはり今場所全休してでも膝の養生に努めたほうが良かったんじゃないかなと思います。でも、「これだけ負けが込んでも千秋楽まで土俵に立った」ということからは照ノ富士のこだわりを感じます。いろいろな意味で来場所(もちろんカド番ですが)が楽しみです。



そしていよいよ横綱勢の登場。左が鶴竜、右が白鵬。たまたまですが水を付けている力士が琴照菊と琴勇輝、どちらも佐渡ヶ嶽部屋の兄弟弟子なんですよね。琴勇輝、怪我から復帰後一気に関脇まで上がってきたわけですしこの日も横綱鶴竜から勝ちをもぎ取りました(この場所は7勝8敗と負け越しましたが)、今後ちょっと期待してみていきたいですね。立ち会い前のあの掛け声が封印されたのは残念ですが(笑)。



さてこの日最後の取り組みは白鵬−碧山となりました。懸賞の数がすごいです。この本数は景気のバロメーターだという話を聞いたこともありますが、まぁ永谷園さんのように「究極系のこだわり」もありますからね。ちなみに懸賞1本の料金は62,000円(幟の製作費は含まず)、そこから相撲協会が5,300円を手数料として引き、力士の元に渡るのは57,600円だそうです。

ただしここからが親心というか結構イイネ系の話で、トッパライですぐに力士が受け取れるのは30,000円のみ。残りの27,600円は、「引退後にまとめて渡す」のだそうです(ただし各種税金の支払いもここから引かれるそうなので満額払いではない)。またそのほかにもさまざまな報奨制度があるようです(金星1個あたりいくらとか勝ち越しにつきいくらとか。それがいわゆる「給金直し」ということなのでしょう。タニマチからのお手当云々はこれとは別の話です)。

でも一方で、幕下力士以下に対してはこの懸賞金はおろかいろいろな報奨金もほとんどないようで、やっぱり「土俵に埋まっている金」を掘り出せるのは「成果(勝ち星)をあげた者」だけなのですね。まぁ当然の話なのですが。



そんなわけで弓取り式を終えて本日の相撲観覧終了です。しかしですね、前回とは変えたらしい出口への通路、動線が悪すぎです!改悪とはこのことかというほど列が進みません。外に出られるドアはたくさんあるのに閉鎖されているし‥このあたり、次の九月場所では元に戻してほしいものです(「息苦しいほどでした」 by おしんこどん)。



このあとお茶屋さんでおみやげを受け取り(なんとライトおみやげ付きのチケットだった)、かなり遅くになってから国技館を出ました。あ、碧山関が帰る姿を見られましたので満足です。いやはや楽しかったぁ!

ちなみに数日後、かのお知り合いに貢ぎ物とともにお礼を申し上げたところ‥



と申し上げたことはいうまでもありません(大笑)。わくわくしながら待っておりますが、二匹目のドジョウはそうそう出てこないんだろうなぁ(苦笑)。

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