− トラディショナルダンス見学&参加その1 男性ダンス編 −
さてさて、どうやら準備にもう少し時間がかかりそうだということで、峠上にあるジョハンさん@ドライバーさんの自宅、そしてソロさんの自宅を見学し、もう少々時間をつぶします。もっとも、観光用ではない現地のお宅を拝見する機会というのはなかなかありませんから、これはこれで楽しみでもあり。ジョハンさんの住む村のある峠付近は標高が高いことからかなり気温が低く、そのため居間の真ん中には暖房用の炉が切ってありました。上から自在鉤でも下がっていたら完全に囲炉裏です。
一方、ソロさんの村はだいぶ低い場所にありますから(それでもMt.Hagenよりは標高が高いんですが)、庭にはパッションフルーツが自生していますし(ちなみにソロさん、わざわざ木に登って熟した実をもいで来てくれました。お世辞じゃなく、PNGで食べたパッションフルーツの中でダントツのおいしさ、これホント)、体感気温もずいぶん高く感じます。ホントに「PNG=熱帯」とひとくくりでイメージしては駄目ですね。
左はジョハンさんの自宅(居間)。火はついておらず室内はかなりひんやりしていたのに、マッパーの坊やは偉大です。それに対し、右写真のソロさん宅のまわりには花々が咲き乱れ、まるで熱帯(あ、エリア的にはもともと熱帯でしたね)。ちなみに右写真にマウスオンするとソロさん宅内部、天井から吊されたこれまでの獲物(鳥さん)が出てきます。なるほど、所変われば飾りも変わるもんですな。
このあと、村(Tapuga村というそうだ)の中心部ともいえそうな広場に移動します。どうやらこの村では観光用にもこのダンスを見せているようなのですが、観光客そのものの絶対数が少ないわけですから「観光慣れしている」という感じは全然受けません。またちょうどこの時期は、次週に開催されるシンシン(祭)、「Mt.Hagen Show」という大イベント(この地域最大のイベントです)に向けての追い込み練習真っ盛りというわけで、「見せるため」というよりは「自分たちの練習のため」という印象も持ちました。
黒光りする幹をまっすぐ天に向けてそそりたつ野生バナナの木に感心していたら、橋の向こう側には顔に白黒のペイントを施した女性の姿が。どうやらこの人が女性ダンス組のリーダーであったようです。顔を出してくれたのは「準備ができたよ見においで」ということだったのでしょうか、我々も移動します。あれれ、ダンスの練習は広場じゃなくて川の方でやってるみたいだぞ。どうしてなんだろう?
ということで、まずは男性陣のダンスを見学。頭にかぶった帽子の先には極楽鳥の羽根が付けられています。顔のペイントもなかなか鮮やかです。
我々に見せるのが第一の目的というわけではないのかなということはすぐに感じました。実はこの人達、我々が見に行く前からこの人達は太鼓を叩き、笛を吹きながら練習していたようなのです。また、川べりの狭いこの場所はどう見てもお客に見せるのに適した場所ではなく、言うなればリハーサル用の練習場所といった感じです。極めつけはやっぱり笛ですね。いや、笛というよりは「ホィッスル」といったほうが正しいかも。リズムに合わせるために「ピッピーピッ!」と吹かれていますが、さすがに本番では使わないだろうしなぁ。
まぁその分こちらもリラックスして見学できたわけで(しかもえらく至近距離で)、な〜んも不満はなかったわけです。すると、誰からともかく「あなたも列に入って一緒にやってみないか?」の声が。う〜んやっぱりきましたなこのお誘いが。本来だったら今日この時間はワバグのショー見学をしていたはずですが、あれはあくまで「見学」のみ。こういうふうに「参加できる」というのはローカルな練習の時だけでしょうからこれは貴重です。特にお祭り大好きおしんこどんとしてはたまらないはず。
ま、これは男性用のダンスですから、まずはTakemaが列に入って一緒に踊ります。
見た感じで「大して難しくもなさそうだな、単調だし‥」と思っていたのは事実です。しかし、いざやってみるとこれが結構しんどい。ひざを折る角度はかなりのもので、それが延々と続くものだから「ライトなスクワット、されど回数無制限続行!」という感じです。
え、いわれてもピンと来ないですか?じゃ、しょうがないですね(笑)。
毎度おなじみ動画編 |
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さてこうなると、自称も他称もお祭り好きといわれるおしんこどんが黙っちゃいません。続いて女性グループのダンスを見に行きます。