これが噂の?Waterfall(滝壺)。滝といっても、日本の沢に見られるような立派な滝を想像しているとちょっと悲しい気持ちになるかもしれませんが、この写真は滝壺の上から撮ったものですから、確かに一応は滝の形態をなしています。水はご覧のとおり濁ってはいますが、変なにおいがしたりするようなことはなく、そのまま飲めないことを除けばきれいなものです。それなりに楽しんでくださいな。ただこういう場合、田舎の少年よろしく、「ヒャッホーッ」の声と共に滝壺ダイブを試みるのはやっぱり白人であることが多いようですね。


まずは林道の奥のほうまで入っていき、そこから山道を歩き始めます。ツアー会社にもよるのでしょうが、そこまでの足はピックアップトラックであることが多いようです。やはり林道の悪路ゆえ、四駆でないと不都合になることが多いのでしょう。特に雨期は道自体がずたずたになることも多いようです。で、山道とはいえ、そこに住む人々にとっては生活道路であるわけですから、荒れた道であるわけがありません。1日にいくつかの村々(それぞれ違う民族)を巡るルートをとることになります。

林道の通じている村もありますが、そうなると当然車によって様々な物資が容易に入ってきますから、そういう村にはコーラやらなんやらを売っている「商店」もあります。ただし、一体いつ入荷したのかはわからないほど埃をかぶっているものもあります。ま、観光客用に売っているものと思って間違いはないでしょう。ボトルに入った飲料水も手にはいるし、朝には沸かし湯をくれたりしますので、道中の水についてはさほど心配する必要はないようです。

前のページでも書きましたが、山岳民族はそれぞれ独自の民族衣装を着ていますから、その村に入った途端にそこが何族系の村であるのかはなんとなくわかります。特に印象深いのはカラフルな衣装をまとったリス族ですが、その辺については市販のガイドブックに詳しいものも多いので、ここではやめておきましょう。

 

山に住む各民族の中で、象を調教しているのはカレン族だけであるということで、従ってElephant Rideがコースに組み込まれていれば、必然的にカレン族の村を訪れるということになります。参加人数にもよりますが、こんな風に象に乗って山や川の中を行くことになります。乗り心地は…まあ、決して良いとは言えません。特に、上の写真のように二人一組で乗る場合はスペースも狭いので上り下りの時はキツイかも。

あと、このような山越えの道の後に川の中を行くような場合、特にそれが3-5月の場合は、「象だって暑いゾウッ!」ということで、鼻で吸った水を背中、つまり乗客向けてブシャァっとやってくれる場合があります。もちろんその水分のほとんどは今吸い上げたばかりの川の水なのですが、少しは鼻の中の粘液とかが混じっているかと思うとあまりいい気はしません(^_^;)。そんな場合は、休憩の時などに身体を洗ってしまいましょう…。そんな体験したくないぞという方は、こういうトレッキングに参加しない方がいいかも。


こちらはそのカレン族の村。この時の宿泊施設は新しく竹で編まれた小屋であったが、この時以外は誰かが住んでいる小屋を一時的に借りるような感じで、むろん電気などの文明的施設がないのは当たり前。なお、この夜、村の住人がご禁制のア○ンを売りつけに来たりしたのだが、タレこまれることがないとは言えないし、ここでご禁制に手を出すか否かはあくまで本人の自覚次第。自分の時は、フランス人だけどこか別の所に消えていったけれどどうだったのやら。

なお上の写真の少女達はいわゆる白の貫頭衣に赤の帯という、カレン族の少女独特の服装をしていた。で何をやっているのかというと、いわゆる脱穀である。彼女たちが足で杵を押しているので、左側の杵が大きく上がっているのがわかるだろうか。足を離せば当然杵が下に落ちる。日本でも昔はあったであろう、何とも懐かしい農村の風景である。ここに限らず、山岳地域の村々の風景はどこも同じ農村のそれである。夕方、日が暮れる前、夕餉の煙が家々から上がり、子供達はそれぞれに自分たちで作り出した遊びに興じ、鶏や犬の声があたりに響く。そんなひとときは何とも言えずほのぼのとして懐かしい気がする。こればかりは文章にしてもうまく説明できる世界ではない。


アカ族の村で見た犬。各民族の中でもアカ族だけは犬を食べると聞いていたので、「ほほーぅ、おまえもいつか食べられてしまうのだな」という目で見ていたのだが、あにはからんや、彼らは自分たちがペットとして飼っている犬は決して食べないらしい。さもありなん。他の村や平地の町から買ってきた犬が「お肉」となるらしい。そうかそうか、おまえは安泰なのだね。