これが!トレッキングのセブンスター、いやハイライトである「Bamboo Rafting」の道中風景です。竹を組み合わせて作ったあぶなっかしげなRafting Boatで川を下るというもので、荷物はご覧の通りちょっと高い位置に組み合わせた竹にくくりつけてあるだけ。「荷物は必要最小限に、かつ防水は完璧に」という意味がおわかりでしょうか?カメラが濡れたらどうなるかはご想像の通り。ちなみにこの時のTakemaカメラはれっきとした一眼レフ。つまり、この状態で船がバランスを失う or Takemaがこける、このどちらかが起こったらとんでもないことになったはずです。この写真を見て「げげっ!」っと思われた方は、この日のために「写るんです防水バージョン」でも持っていった方がいいのかもしれません。

Takemaが行ったときはちょうど4月下旬、一年のうちで一番暑く、かつ水量の少ない時期でしたが、水量の多い時期はそれなりにワイルドなラフティングになるでしょうから(そんな時に唯一頼りになるのが各人の持っている竹竿のみなのですから、ワイルド=危険性はかなりのものです)、そんな時にちょっとした瀬を通り抜けるときはかなりスリルがあります。


そう、ちょっとバランスを崩して落水したりするとこんな風に救助されたりするわけですね。もちろんこれで何らかのケガをしても、ツアー会社は何の保証もしてくれませんので念のため。もっとも上の写真は「やっほ〜っ!」と自らダイブした人間を救っているだけですけれど(笑)。こうやってみるとさぞかし危険というイメージがありますが、実際は「楽しい」という感覚の方がはるかに強いです。


川を流れていく我々のすぐ隣を、こんな風に水牛の群れがゆったりと移動していく姿にも出会うことができます。なんだか大岡昇平の「俘虜記」の世界とでもいうべきでしょうか。ま、水はどす黒いというわけじゃありませんが。

このバンジーラフティングが終わると、いよいよトレッキングも終わりというのが相場のようで、あとはピックアップトラックの荷台に「ハコ乗り」して、出発地の町へと運ばれていくことになります。荷台が改造されたトラックの場合はいいですが、たまには本当の意味での「ハコ乗り」となる場合があり、その際は相当に寒いので、運転席真後ろのベストポイントを早めにキープするか、ウィンドブレーカーなどを羽織るのがいいでしょう。

とにかくこのトレッキングは、パターン化されているとはいっても、バンコクやチェンマイなどの都市周辺では決して体験することのできない貴重な経験のできるツアーであるといえます。一時期有名になった「首長族」の村へ行くツアーもありますし(メーホーソン発)、あえて首長族を目指さなくても(いや、もっと「普通の」ツアーでも)、思いがけず印象に残る旅行になることは請け合いです。それが、日本から往復込みで7日くらいあれば行けてしまうのですからすごい。もちろん予約することなく(現地行きあたりばったりで)行かれるわけですから、こりゃもうおすすめ!ビーチリゾートなどといわず、タイといえばトレッキング!是非!