ヤオ族の女性はみんなこのエリマキトカゲ系の民族衣装である。

チェンライは小さな田舎の町ではありますが、その周辺は、わざわざチェンマイ方面からトレッキングツアーが組まれるほどに山岳少数民族の多い地域でもあります。中国国民党の村ともいわれるドイメーサロンや、いきなり行って象に乗れるルムット村、また、メーサイ・チェンセーン経由でゴールデントライアングルをめぐる日帰り周回コースなんていうのも取れますので、バイクに乗れる人であれば是非トライしてください。

で、レンタルバイク事情(借り方、借りる場所、コンディション等)についてはタイ北部ツーリングのページに書きましたのでここでは再掲しません。ここではその道中における見どころとかおすすめ、その他の情報を思いつきでまとめてみたいと思います。


Chiang Rai〜 Mae Chan手前〜 Doi Maesalong〜 Mae Chan〜 Mae Sai〜 Chiang Saen〜 Mae Chan〜 Chinag Rai

とはいっても、自分だってほとんどそれ以外行っていないんですが(笑)。チェンライから国道1号線を北上します。市内では運転のマナーが違うこともあるので十分慎重に。また、レンタルバイクはガソリンがほとんど入っていない状態で貸し出されると思うので、まずは現地のガソリンスタンド事情確認もかねて給油を。その際は、タイ語ができる人を除き、できるだけ大きい(日本のガソリンスタンド的な)所を選ぶこと。大きな所ではメーターがあるので値段も表示されますが、小さな所(手押しポンプで汲み上げる)では、値段はタイ語でいわれるので聞き取れません(笑)。

チェンライから北上する場合、しばらくは片側2車線の広い道です。市内のはずれあたりで、左に象に乗れるルミット村への分岐がありますが、標識はなきに等しい(今でもそうなら)ので、あらかじめ「橋を渡って何本目の道だな」と頭の中に入れておかないとパニックになります(笑)。
市内を離れると途端に車のスピードが上がるのでご注意を。

道中には果物とかの屋台が出ています。年末年始の頃ならイチゴの直売所がいくつもあり、大きさはともかく味はまあまあ。熱帯とはいえ北部はかなり涼しく、夜は東京の10月下旬くらいにまで気温が下がることもあって、だからこそイチゴもおいしいのでしょう。気が向いたら立ち寄ってみては?



イチゴの直売所。色は黒いが南洋じゃ美人♪系のお姉ちゃんが売り子だったのですが、
「写真撮らせてください」と、このようにカメラを向けたら、突然彼女の旦那とおぼしきおっちゃんが
裏から出てきてたまげたのでありました(笑)。

メチェン手前からタートンに抜けられる道が左に分岐します。数少ない英語表記の標識がありますので見落とさないように。もっとも、道幅の広い道なので、「これじゃないか?」と思ったらおそらくアタリです。で、しばらく走るうちに道はどんどん登りのワインディングになります。舗装はされているので安心ですが、舗装の粒が粗いこと、浮き砂がたくさんあること、そして慣れない不整備バイクであることを考えてゆっくりと行きましょう。どうせ次に来るのはいつになるやらわからないんですから(笑)。

そして、その道を上りつめた峠に、目指すDoi Maesalongへの分岐があります(右側)。ここからは、日本の舗装林道を彷彿とさせる道幅となりますが、恐るべしはその傾斜。はっきり言ってスゴイです。125ccを借りた場合、2ndでは厳しい場面も多々あります。うっかりして一気にクラッチをつなぐと一気にウイリーするかも(笑)。もちろん修理費は全額自分持ちですから念のためにね(爆)。対向車にも気をつけなければなりませんが、この道、エンジンをブイブイいわせながら走れる、かなり楽しい道であることは確かです。

そして着くのがドイメーサロンですね。ここの、一番大きいレストラン、もちろん値段も少しは高いんですが、そこに中国国民党関係のミニ資料館があります。見させてもらえるとも思うので、ここでビールとかお茶とか頼まなくとも、「見せてくれ」と頼んでみてはどうでしょうか。

Doi Maesalong村から下りる道沿いにもいくつかの少数民族の村があります(アカ族、ヤオ族)。ヤオの村は、村全体がおみやげ屋化しているようですが、奥に行けば、当然村本来の雰囲気がありますし、土産物屋では旧日本軍関係のコインや軍票なども売りに出たりしています。ただし値段交渉は必要ですよ。アカ族の村はタイツーリングのページでも紹介しましたが、日本の鳥居に当たるような精霊の門もあり、一度停まって見る価値はあります。俗化?でも、それだからこそわかることもありますから。

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