借りた、走った、コケた!(その1)


いよいよチェンライから、寄り道しつつメーサイ方面へ。

さて、翌日、気にくわないホンダドリームも早々に返却、宿もさっさとチェックアウトしてまずは Lek House へ。どのバイクにしようか迷うが、CRMなんて過激なバイクはちょっと恐ろしく、バハを2台、昨日のうちに頼んでおいた。しかし出払ってたのかオーバーホール中なのか、なぜか届いたのはDT125とAX−1(200)であった。



さてここで、タイでバイクを借りる際に留意しておくと良い事柄について書いておきます。思いつきですけどね。

* 一番気になるだろうなあと思われるのが「デポジットがパスポート!」という件ではないでしょうか。途中でポリスか何かに停められたらどうしよう(たとえばチェンライからバスでメーサイに向かうときなどは、バスも必ずポリスチェックを受けてた。いつも空いてたとはいえ国道を封鎖するゲートもいくつかあった)。身分を証明できるものはないし、タイ語がわかるわけでもないし、そんなことで面倒なことになったら・・・心配はごもっともですが、とりあえずは問題ないようです。車は停車を命じられることはあっても、takema自身、停められたことは一度もありません。もし不安でも、一応国際免許があります(もっともタイでバイクを借りるときに国際免許を提示させられた経験もないのですが)。さらに不安なら、バイクを借りる前にパスポートの顔写真のページと入国のスタンプをコピーしておけば万全です。コピーは、メーサイならば国境の橋のすぐ下にコピー屋がありましたし(今でもあるのなら)、チェンライほど大きな町なら、聞けばきっとどこかにあるはずです。また、はっきりしているのは、ポリスだって、「外国人ツーリストはパスポートをデポジットして乗ってい る」という現実を知っているということです。となれば、そんなにやばいことにはならないはずだと思うのですがいかがでしょうか。
* デポジットしたパスポートが悪用されるようなことはないのだろうか、というような不安もないことはないですが、これはもうお互いの信頼関係しかないですよね。多くの場合はゲストハウスなどを通じてレンタルすることになると思うのですが、ゲストハウスの従業員と前日のうちに仲良くなっておくのも手です。あくまでパスポートを預かるのはバイク屋ですが、それでも仲介的立場の人と友達関係を構築しておけば悪いようにはならないのではないでしょうか。
* 保険の件ですが、はっきりいってなきに等しかったのではなかったかと記憶しています。カメに徹することですね。
* バイクのコンディションですが、はっきりいって良くはありません。チェーンも寿命越えてんじゃないか?っていうのがほとんどで、ブレーキもほとんど効かないものが多かったような気がしました。サスがへたり、メーターが動かないのは当たり前です。ミラーは片方だけでもついてればましなのですが、時にはないものもあります。普段、日本ではスピードメーターとミラーとを使って運転しているので、ミラーがないと何だか非常に恐い感覚です。予約及び店で直接借りるときは、車種よりもミラーの有無を重視した方がいいかも知れません。エンジンがなかなかかからないくらいならご愛敬と考えてはどうでしょう。ここはタイなのですから。ただし、こう書いてくるとひどいポンコツばかりのイメージを持たれるかも知れませんが、「当たり」だってあります。今回借りたAX−1は、エンジン好調、メーター完璧、ミラー完備、サスはちょっとへたり気味な程度。まあ、運といえば運ですね。宿の人に紹介してもらってバイク屋を直接尋ねてしまうのも手かも知れません。レンタバイクやるくらいの店なら、一人ぐらいは英語をある程度喋れる人がいるはずです。
* 道路そのものとマナーの件ですが、ことチェンライ周辺に限っては、それほど悪くはありません。路肩を逆進してくるドリームおじさんはいますが。なお、後ろから自分より高速で走ってくる車を見つけたら、出来る限り路肩近くまで寄って、先に行ってしまうのがコツです。そのまま堂々と走っていると、「どけどけっ」とばかりにクラクション鳴らされます。ただし、大型車に抜かれる場合は、あまりはじまで寄ると所々アスファルトが削れてしまっている箇所に突っ込むことになるので、路肩ぎりぎりより少し内側あたりを走った方がいいでしょう。
* 調子に乗ってあまりわけの分からないところまで入り込まないのが賢明です。たとえ国道であっても英語の標識は数えるほどしかありませんし、迷っても田舎の人は英語は喋れません。また、時にはいつのまにかミャンマー側に入り込んでしまうことだってなきにしもあらずです。あらかじめ現地の地図を買って、分岐点の地名などは頭にたたき込んでから走り出した方がいいでしょう。なお、関係ありませんがメイン国道沿いには大きなガソリンスタンドがいくつもあり、ローカルな道沿いにはほとんどありません(ドラム缶から給油するところは時々あるけれど)。給油はマメにやった方がいいと思います。
* 年末年始の頃は、このあたり、結構寒いです。ヘルメットの着用義務はなかったようですが、シールド付きのメットが正解です。日本から持っていきましょう(最初の時は涙目になりながら乗ってました)。もちろんゴーグルだけでもいいのですが。服装も、春秋の恰好をしていけば万全です。時間によってはジャンパーなしでは寒くて走れないこともありました。勿論4月頃になればまた状況も違うのでしょうが。
* メーサイからミャンマーのタチレクに渡る場合は当然パスポートが必要になります。従って、バイクを借りている間は行くことが出来ませんので念のため。
さて、何だかアドバイスかいてるうちに随分とスペースを食ってしまいました。ということで、実際の走行記録は次のページで、ということにいたします。中国国民党の村ドイ・メーサロンを経由してメーサイまで、焦らず、急がず、のんびりと、のつもりだったのですが、なぜかコケてしまったのはなぜだろう(^_^;)。

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