年末年始のチェンライ周辺は南国とはいえそれなりに冷え込む。
とはいえ、花々はご覧の通りに咲き乱れていたりするのです。

さて、ドイメーサロンから一気にワインディングを下ってくると再び国道1号線に出てきます。交差点を左に曲がればいよいよタイ最北の町Mae Saiまではあと一投足なのですが、一気にそこまで行って帰ってくるだけじゃあまりにも駆け足でもったいない。Golden Triangleは明日へのお楽しみとして、ここはチェンライ方面に戻りましょう。とはいっても帰る訳じゃなくて別の所への寄り道です。それは?そう、象の村、Ruammitへ行こうじゃありませんか!まずはチェンライ市内まで戻り、中心部に入る手前の橋の手前を右(チェンライから行く場合は左)に曲がります。分岐の所に看板らしきものはないと思いますが、それなりに(あくまでそれなりに)大きめの道なのでたぶんわかるでしょう。しばらくは舗装が続きますが、途中からは赤土のふかふかダート。雨期にはどろどろになることが予想されますからやめておいた方がいいでしょうね。で、その村については昔のページにまとめておきましたのでご覧下さい。

そんでもって翌日はいよいよGT(Golden Triangle)へ。とにかく国道一号線を北へ北へ北へ。とはいっても62kmですから大した距離じゃありません(ちなみにMae Chen:メチェンまでは28kmです)。ミャンマー方面からの物資を積んだトラックが多いので要注意。風圧もスゴイし、埃が目にはいるときついですから、少なくともゴーグルはあったほうがいいでしょう。Mae Saiに近づくにつれて国道上に検問用のゲートがいくつか出てきますが、普通バイクが止められることはありません。止められたら?の時のために、念のためパスポートのコピーを持っていた方がいいでしょう(この旅行に限ったことではないですが)。また、Takemaは基本的にいつでも国際免許証を持参しています。タイでバイクを借りるのには全く不要ですが、一応「日本という国が公的に発行した国際的な書類」であるだけに、何かの役に立つのではないかと思っているわけで、ま、安心料といったところでしょうか。

 

メーサイには少数民族の人々も買い出しにやってきます。左はアカ族の女性。足下のゲートル(古いな(^.^))が特徴。
右はカラフルな民族衣装でおなじみの?リス族の女性。ミャンマーに買い出しに行って来たのでしょう。
その隣の女性も同じリス族なのでしょうが、格好が随分「町の女性」的。民族衣装は彼女にとって「古い」んでしょうかね?

Mae Saiは国道沿いにビルが建ち並び、整然とはしているんだけれど何となく国境特有の雑然さを持った町でもあります。国境の橋のたもとにある「タイ最北の地」の看板の前で写真を撮るのもいいですが、国境の小さな川が眺められる食い物やさんでゆっくりビール飲み物などを手にしながらミャンマー側を眺める方をおすすめ。我々にとっての「国境」のイメージがあまりないんですね。また、このMae Saiに泊まってみるのもいいものです。川沿いにいくつかゲストハウスがあります。バイクのレンタル時に預けたパスポートが戻ってきていれば、日帰りでミャンマー側にも行かれますし(数は多くないけれどメーサイにもレンタルバイクがあります)。

さて、メーサイからはいよいよGTへ。全線舗装ですので安心ですし、車の往来も国道に比べれば圧倒的に少ないですから、のんびりと行くのもいいでしょう。



「Golden Triangle」の看板は、大小取り混ぜていくつもあるので、記念写真は気に入った場所で。
ここはちょっと山の上に登ったところにあるマイナーな看板。川の奥の三角形に張り出した場所はミャンマ
ー。

初めて道がメコン川沿いに出たところに2-3軒のレストランがあったはず。GTの中心部に行くと観光客も土産物屋も多くて落ち着かないので、個人的にはここあたりの店で一番テラス側に座ってミャンマーやラオスを眺めるのが一番いいんじゃないかと思います。なお、このあたりからボートでメコン川をさかのぼるミニボートツアーも出ています。メコン川を滑るように走るボートはなかなかいい経験ですので、是非一度どうぞ。チャオプラヤ川のように、沖に出た途端に先導が強盗に早変わりなんて話は聞いたことがありませんので大丈夫でしょう。また、Tシャツ収集家には(あ、そりゃ自分か)、GTオリジナルTシャツがおすすめ。どこでも売っているように思えますが、実はここでしか手に入りません。ただし品質は推して知るべしのものも多いです。中には悪のりして、雲南省まで地図に入れてしまい、三角ならぬ四角をアレンジしたものまで手に入ります。

チェンセーンまでの道は今日のコースのハイライト。畑の中や大河メコンの横を気持ちよく走ることができ、気分も最高です。ただし、チェンセーンは、以前はひなびた田舎町だったのが、雲南とここを結ぶ定期船が就航してからはなんだか騒がしげな町になってしまったのが残念。ま、川沿いから一歩中に入れば今でも昔のままの落ち着いた雰囲気は残っているでしょう。

 

メコン川沿いで屋台を出すおにいちゃん。おいしそうに湯気を立てる寸胴、「いつ注文されてもOKだぜ!」(左の写真)
しかし、いつまでたっても客は一人も現れない。
仕方なく、結局自家消費。おにいちゃん、今日も自分で食べてるかな?(右の写真)。

チェンセーンからは直接メチェンに戻る道(1016号線)があるので、その道を戻るのだが、両側の木々が半ば道にかぶるような感じで続く道はなかなか気持ちいいです。国道1号線とは全く違うのんびりした雰囲気。だから、メチェンで1号に出るとちょっとがっかりしちゃいます(笑)。
ま、そんなわけでチェンライに戻ってくるわけですね。

レンタルバイクというと北部最大の都市であるチェンマイで借りる方も多いようですが、そこからだとどこに行くにもちと遠いんですね。ここは一発、タイ北部ののんびりした雰囲気を色濃く残し、かつ山岳民族との「距離」も近い、ここチェンライを拠点にするのはいかがでしょうか?面白いっすよ!

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