2度目。余裕の象乗り?


                  

翌日は、ちょっくら毛色の変わったことを・・ということで、象でも乗りに行くか、ということにする。少数民族の村を巡る現地ツアーなどに参加すると必ず「エレファントライド」が含まれているものだが、日帰りというと何だかやたらメジャーなところに行くしか方法がない。目指すルアミット村は、まあメジャーであるとはいえそこに行く公共交通機関がろくにないことから、少しはマイナーだろうということで決めたのだ。チェンライから村まではさしたる距離はないのだが、ダート道が長い。もっぱらオンロード派のtakemaは、先輩においてけぼりを食うが、ここまで来てしゃかりきになるのも何だし、まだ足も痛いから仕方ない、と自分に言い訳することにしてマイペースで走る。ここのダートは完全に土ダートで、粒子の細かい赤土のホコリは、一度立ちのぼるとなかなか静まらない。ジャケットは服のシワそれごとに模様が付いてしまう。かといって、うかつに雨期なんかに来たら Muddy で走れないんだろうなあ。
2002/6 注 02年の3月に行ったら大きく変わっていてびっくらこきました。
現在、村まではバンバンの舗装道路で、観光バスまで来ています。
象のチャーター料も値上がりしています。くわしくはこちらへ。
料金折衝。一人B200といわれ、値切ろうとするが全然取りあってくれない。でも、話しているうちにこんなシステムだということがわかってきた。

象1匹に2名乗る      ・・・ 一人200×2名×1象=B400
象2匹に1名ずつ乗る    ・・・ 一人200×1名×2象=B400

そうなのだ。二人で乗っても一人ずつ乗っても一人あたりの値段は同じなのだ。それなら当然貸し切って乗ったほうが面白いということで、別々の象に乗ることにする。こんなゼータクが出来たのもたぶんすいてたからだろう。白人の姿はちらほらあったが(どうやら市内の旅行会社か何かがツアーを出しているみたいだ)、ここでも日本人の姿はなし。というよりは、この旅行中他の日本人に会ったことはほとんどなかった。約1名(後述)を除いては。

象は村を出て畑に向かい、ちょっとした山道をのぼりおりし、道草を食ったりしつつ最後にコック川の中をじゃぼじゃぼと歩いてスタート地点に戻る、といった感じで、まあ、お手軽ライドには違いないのだが、「いかにも観光!」って感じではなく、結構面白い。もちろんツアーで山の中を行くのに比べたらずっとオーソドックスなんだけれど。
また、象によって個性があるのも面白い。先輩の象は大小便は歩みをとめないと出来ないのに対して、こいつの象は歩きながらだろうが自由自在。しかし、途中で好物の草の生えているエリアに入ってからは、それこそ「道草を食う」のに忙しく、全く進まなくなったりする。ゾウ使いもその辺は心得たものらしく、食わせるままにしていたりするのが面白い。

    

最後は川の中を行くこともあり、なかなか変化があっていいのだが、まあ、乗りやすいものではないのは確かだ。ちなみに、1匹の象には必ず定まった象使いがいて、象使いと象との間にはきちんと信頼関係が構築されているらしい。川の中で象の身体を洗ってやっている象使い(右上の写真)を見ているうちに何だかほのぼのとしたものを感じてしまった。
さて、再びチェンライへと戻る。明日はチェンマイへ行き、そのまま夜行でバンコクへ戻る日だ。バイクを返却し(バイクにコケあとがなかったのが幸い)、なぜか宿の人たちが「今日はパーティだ!」というのを幸い、宿の前の広場に新聞を敷いてメコンウィスキーでの宴会となった。横には焚き火がたかれ、夜のチェンライの寒さを物語る。

さて、この日、宿には別の日本人のおじさんが宿泊していた。作務衣に下駄を履いて街中をうろうろしているのという、めっぽう変わった方であったが、「あそこのマッサージ(純粋なマッサージらしい)は効くよーっ」とか、ごく普通に話はしていたのだ。もう一人連れの女性がいるのだが、今はここにはいないんだ」などというようなことを言っていた。宴会には現れなかったが「面白い人もいるもんだ」くらいの気持ちでいた。

日本に帰国して数日後のことだったろうか。takemaが家でニュースステーションを見ていたら、久米宏が「オ○ム関係の重要なキーマンと見られる人物がどうやら今タイのどこかに潜伏中らしい」といって、その人物の写真を公開した。その人物こそ、あの、我々が Lek House で見た作務衣のおっちゃんそっくりなのだ。すぐさま先輩に電話。「あの、Takemaですが!」「おい、今やってるTVのって・・!」「ですよねーっ!」「だよなー!」何のことだかわからない会話で意思の疎通は図られた。もしあのおっちゃんが**だとしたら・・。連れの女性って、もしかしたらまだつかまってないあの女性だったのでは・・などと色々考えてしまった。ちなみに、その人に関するニュースはその後とんと聞かなくなったのだが、いったいどうなったのだろうか?
そんなわけで、今回の旅のメインもほぼ終わり、後は帰るのみである。バンコクでは夜行で着く朝7:00から夕方18:00くらいまで時間があることもあり、市内観光に行くという先輩と別れてカンチャナブリを日帰りで往復することに。よろしければどうぞ。

 カンチャナブリ日帰り遠足

 象の村までオフバイクで行こう!