Tマップルには「古い校舎を思わせる木造二階建て」との説明書きがあります。確かに外観はそんな感じ。内部も、昔懐かしい感じの「いい雰囲気」じゃないですか!部屋に鍵がかからないのはあたりまえ。昔はみんなそうでしたよね。でもTVがあるのはやっぱり嬉しいぞ。

ちょいと部屋でくつろいだ後、いよいよお風呂場へ!実は到着時にご主人が「お風呂は一応男女別ですが、内部のドアからは行き来自由ですので一緒に入ってもいいですよ」と聞かされていたのですが、この日は自分たちの他に3組の泊まりの方がいらっしゃったので「そうはいってもだいたい誰かが入ってるだろうしねぇ」と思っていたのです。

しかし、いざ行ってみたら、「いつでも貸し切り!」やはり全4組というとなかなかかち合わないのですねぇ。

こちらの宿のお風呂は内湯のみですが(自炊宿鹿ノ谷旅館には露天あり)、源泉は硫黄泉と食塩泉との2種類があります。建物のすぐ脇から自噴しているようです。どちらも透明で、特に硫黄泉と聞けばつい白濁系を想像してしまう向きには、「なんだ、例の匂いもないし、これが硫黄泉かぁ?あんまり効きそうにないなぁ」と思ってしまうかも知れません。しかしなめちゃいかんのです。


上の写真は硫黄泉の湯船(ちなみに手前と奥とは)です。なにやら鍾乳石のような茶色の石の割れ目からお湯が落ちているのがわかると思いますが、これらはすべてお湯に含まれる成分が結晶化したものだとか。さらに奥の湯船で、洗い場と湯船を隔てている堤防のように盛り上がっている部分(約10cm!)は、ほぼすべて長年の結晶化によってあれだけの高さになったんだとか。洗い場の部分も例外ではありません。何だか鍾乳洞のように様々な段差がついていて、腰掛けをおいても全然安定しません(笑)。この写真のすぐ上の、風呂場の全体を写した写真では、奥に写っているのが食塩泉の湯船です。コンクリートがちゃんと見えています。で、これらの硫黄泉のほうももとはああだったのだと言いますから恐れいります。

なお、ライダーにはおなじみの「幌加温泉無料露天風呂」ですが、この「ホロカ温泉旅館」の源泉(硫黄泉のほう)が使われています。管理されているのもこちらの旅館です。皆さん、きれいに使いましょうね。

さ、風呂から上がったら夕食です。1泊2食つき5300円(税抜き)とは思えない豪勢なお皿が並びます。外は雨。されど今夜ばかりは快適な夜です。北海道滞在最後の‥ね。



さ、飲みましょ!

翌朝、まだ早い時間、ふと「そうだ、今回はまだ無料露天のほうに行ってなかった」と思い出した。最近はここもかなり有名になって、夏のシーズン日中はまず人がいないことがない。でも、まだ6時台の今ならさすがにいないだろう?とおもいたち、おしんこどんと一緒に行ってみた。‥よっしゃあ誰もいない!しかもうちらが朝一番のお客のようだ。

 


ぬぅぅ、気持ちよかったのだ。ゆっくりさせていただきました。この日も混んだんだろうなぁ。まぁともかく、これで思い残すことはないぞ。いよいよ荷物をまとめて苫小牧へ出発だ!残念だけど今回のツーリングも最終日‥。