富良野からカムイミンタラ‥長いなぁ。


黙々と撤収作業にいそしむ?Takema。しかし、これだけの荷物を一台のバイクにくくりつけてさらに二人乗りというのはやはりちょっとやり過ぎか?
翌日も晴れ。暑い日差しが燦々と降りそそいでおりました。今日は富良野から太平洋岸の音別町までですから、何も考えなければただひたすらR38を東進していけば着いてしまうことになります。でも、メジャー国道を走りたくないのはライダーの常。出来るだけ道道、しかもマイナー道道をつなぎにつないで走り抜けていきたいというもの。というわけで、鳥沼公園近くから市街をパスする形で麓郷へと続く道道253号に入ります。

さて、わが愛車CBR1100XXスーパーブラックバードが一番の苦手とするもの、それは何といってもダート路。これに尽きます。それでもソロで荷物がないところではまだ少しは何とか格闘することもできます。しかし、タンデム+過積載モードとなるとこりゃぁもうお手上げの一言に尽きるわけで、「未舗装の疑いのある道には進入しない」ことは今回のツーリングの最大の基本留意事項であったわけです。

しかしツーリングマップル2002年版によると、この道道253号には「ダート1.5km残る」とあります。それならば素直に市街に出て国道38号を行くべきなのですが、わが心の中ではちと違うことを考えていました。よせばいいのに(笑)。
「1.5kmっていうけれど、まぁゆっくり行ってもすぐだよなぁ。それに、見ていると結構この道を出入りする車も多いよなぁ。ということは、もう工事なんか終わっていて、バリバリの新品舗装で麓郷に出られるんじゃあないかなぁ。そうだ、きっとそうに違いない。決ぃめたっ!」
そんな淡い期待は、1kmも進むか進まないかのうちにうち砕かれました。電光掲示板に「未舗装路1.1kmあり」との表示があったのです。確かに工事は進み、400mほど舗装が伸びたようですが、完全バリバリまでには至っていなかったようです。まぁ仕方ない。ここまで来たし(ほんの1kmくらいだけど)ということで強行突破を試みることにしました。

しかし、少し行ったあたりからは道幅もどんどん細くなってきました。舗装工事中ではなくて普通の林道系です。しかも路面にどんどん砂利が増えてきて、ハンドルはふわふわになってきます。おーい、ビシッとしまった路面じゃなくて砂利攻撃かよぉ。だいぶ真剣になってきました。

普通車でもすれ違いはきびしい幅の道を進みます。そしたら向こうから、よせばいいのにダンプ君登場ですっ!うっはぁよけなきゃ。しかし、そのよけるべき路肩はふかふかとした玉砂利が敷き詰められている状態ではありませんか!「こ、こんなところに進入したら今度は脱出できないかもしれんぞぉ。現在の車重だってたぶん400kg近くはあるんだし、こけたら絶対に起こせやしないぞ。」と半泣き状態でびびり、まずはわだち面にて停車。すこしでも砂利の少ない場所でやり過ごそうときょろきょろ。そしたら、見かねたであろうダンプの運ちゃん、パッシングで「ほいほぉ〜い、いっからいっから、こっち止まっててやっから、はよ通んな」と知らせてくれました。

はぁよかった‥。

このダート路が終わった時は、いろんな意味で汗びっしょりでした(笑)。

さて麓郷といえば「北の国から」の五郎の家でおなじみ。しかしここもまた始めての訪問のTakemaなのでありました。今年の秋に最終回が放映されるからか、いつもこんな感じなのか、ここもまた人々でごったがえしていましたのだ。



これまでにこの小屋の写真を撮った人は何人になるのだろう‥。

 

駐車場脇にはこれまた小さなラベンダー園。

さて、富良野エリアの観光スポットもこれでおっしまい!ということで、再び道道253号を南下します。なっかなかいい道じゃないのさ。やや強い南風に吹かれながら気分良く走っていたら、残念無念、とうとう出てしまいましたな国道38号。

ここから樹海峠、狩勝峠を越えて新得町までは他に道もなく、ただひたすら38号を行くしかありません。この日も暑く、道の駅南富良野ではかなりへこたれてました。黒いボックスの中に入れられているガスボンベの軍団、はち切れて爆発しないだろうなぁなどと心配するくらいの暑さ。むぅ北海道夏本番といった感じです。

思ったほど交通量はなかったものの、途中無法トラックに半分ぶち切れたりしながら(熱くなりかけたTakemaをなだめるおしんこどんあり)、何とか新得へ。ここからは帯広エリアをパスするべく、道道75、133、31号とつなげて一気に池田まで向かいます。しかし、このルート撮りの唯一にして最大の難点は「食べ物屋がない」ことですな。かぁなぁり空きっ腹のまま池田町に着いた我々は、ゼータクにも「ワイン城のレストラン」にてステーキに舌鼓♪

豊頃町からはまたも国道38号しか選択肢がなくなります。数珠繋ぎになった車列の一台として黙々と走ります。と、海が近くなってきたあたりでぐんと体感温度が低くなってきました。さすが北太平洋、今日も涼しかったのね。

音別で買い出しをする頃にはポツ、ポツと雨だれも落ちてきました。しかしこれは海霧によるものだろうと考えてカッパも着ずにいざ内陸のカムイミンタラキャンプ場へ。ここの詳細は次ページに記すとして、今日はNOBUさんとしさんとキャンプ宴会なのです。我々の到着に気づいたNOBUさんが大きく手を振ってくれました!