目の前にシマリス、そして挙げ句の果ては「手乗り」まで。

 

ご覧のように、ここのシマリスくん達は結構人に慣れています。この2枚はどちらもデジカメのズームで撮ったものですが、こちらがそれなりに長い時間じっとしていれば(しゃがんだほうがいい)、かなり近くまで寄ってくるんですね。ただし人間そのものに近づいてくるのではなく、そこらにこぼれ落ちているひまわりの種を求めにやってくるわけなので、お出ましを待つときは種がたくさん落ちているあたり(建物の脇の階段を屈斜路湖側に降りたほう)で待ちましょう。ま、行く前からもうすでにうろうろしていることが多いんですが(笑)。

さて、こんな姿を見ていると何だか自分たちも餌をあげてみたくなります。しかもそこに設置された看板には「ここにいるシマリスたちは人間の手から餌を食べます」と書いてあるわけで、まずはパーキングの売店から「シマリスの餌(1袋100円)」を買ってきましょう。

餌をあげるときのコツ、それは「人間、辛抱だ」なんていう二子山親方のふる〜いキャッチコピーじゃないですが、とにかく「焦らず、動かず、せかさず」がポイントです。「手から餌を食べる」とはいっても、やはり野生動物ですから「こっちが手のひらに餌を載せてかざしたらぐわわっと近寄ってくる」わけでは決してありません。手から餌をあげたかったら、最低5〜10分は手をかざしたまま固化して動かないこと。その時「しゃがみ疲れたから足の位置を変えて‥」も禁物です。「微動だにしない」、これが鉄則といえるでしょう(わたしゃ結構辛抱がないもんで大変でした)。

また、餌を載せた手も「ほぉ〜ら、こっちだよぉ」的に動かしてはいけません。手は地面に完全に付けて、彼らが近寄りやすいような雰囲気を作ってやることが鉄則です。さらに、シマリスたちが逃げてしまってもとにかく動かないこと。こちらからは見えなくても、彼らは茂みのどこからかで必ずこっちを見ているはずです。


待つこと数分、ようやくこの辺まで近寄ってきます。しかしここで功を焦ると元も子もありません。おそらくは彼らにしてもこの瞬間はかなり緊張しているはず。とにかく徹底的に「動かない」ようにして彼らの警戒心をほぐしてやりましょう。おしんこどんは姑息にも?餌の道を造り、その終点に自分の手を置くという手段に出ましたが、これが結構正解だったようです。


これは上の写真からかなり時間がたったときの写真です。前足はもうしっかりおしんこどんの手の上に載っています。こうなると彼らの警戒心はかなり薄れています。結構現金なのね(笑)。

彼らリス科の動物たちはその場で全て腹の中に収めてしまうのではなく、一旦手に入れた食べ物をまずは頬袋に入れて巣に持ち帰り、安全な巣の中でゆっくり賞味するわけです。巣と餌場とを何度も往復するのは面倒なのか、もうこいつなんかは頬袋が満杯状態、まるでかつての宍戸錠みたいな状態になっています。それでもまだ食べるのね、お見それしましたわ。

というわけで!別に誰も待ってはいないだろうけれど、お待ちかねの動画ビデオ
「シマリス餌やり編」です!

その1 「とりあえず食べ始めたぞ」編(MPEG4形式 75KB 8秒)
待つこと耐えること辛抱すること苦節10数分、ようやく手から餌を食べ始めたときの動画。私Takemaもこのくらいまではできましたが、時間のない観光客?の皆さんはすぐにあきらめてしまったようです。自分たちと同じように辛抱強く大願成就しようとしていた少年を、親御さんが「いつまでやってるの、しつこいなぁ!もう行くよぉ!」とけしかける。名残惜しそうに去っていく少年。あのぉ、うちらはあなたの息子さんが来る前からやってたんですけど(^.^)。
その2 「シマリス君リフトアップ」編(MPEG4形式  63KB 7秒)
上でも書いたように、手から餌を食べ始めるまではかなり警戒する彼らも、いざ食べ始めてしまうとその事に夢中になるのか、周りのことがあまり気にならなくなるみたいです。最初は餌を取るときだけ前足を手に載せていたのが、やがて前足が手のひらに常駐。そしていつの間にか後ろ足まで手の上に。この時!おしんこどんがそうっといたずら心を発揮、手のひらをそぉっと浮かし始めました。そうしたら‥。

さて、気がつけばここ小清水パーキングでの滞在時間は2時間を超えていました。餌付け以外何もやってないぞ(笑)。しかし、北からどんどん黒い雲が押し寄せてきます。標高が高いここはやばいということで下界まで馳せ下ります。しかし「風呂入ってない!」という事実の中、我々が選んだのは川湯温泉駅すぐ近くの「つつじの湯」。ホントだったら「硫黄山温泉」の跡地に子供用のビニールプールを持っていきたかったんだけれどなぁ。

「つつじの湯」は気持ちよかったけれど熱かった!そんなこんなで建物から出てきたら、北から攻めてきた雨雲の先遣部隊が追いついて来たぁ!雨具を着たくないのでさっさと出発、南下。どうやら雨雲のスピードに勝てたみたいで、夕陽もさしはじめました。「おお、ルパン三世のエンディング曲ってこんな感じだったぞ」ということで、おしんこどんに撮ってもらった写真&画像がこちらにあります。

 

Click! ライディングシルエット動画(といえば格好いいけどね)
(MPEG4 235KB 11秒)