夕張で、ちょいと寄り道ズリ山ハイク?



ターミナルで荷物を積み替えて、いよいよ出発!

苫小牧便はこれまで夜着の便しかなかったので、その日のねぐらをどこにするのかでかなり悩むのが常でした。健康ランドの「湯らり」(今はないけどね)とか、それより前は駅で寝たこともあったなぁ。その時代を考えると、14:00頃に走り出せる便の登場はもう天国ですな。かぁな〜り遠くまで行けちゃうもんね。というわけで、うちらも一路夕張に向けて走り始めました‥が。

出発後最初の休憩で、おしんこどん「これダメ、痛すぎる」と、サイドに積んだ(上の写真では白く見える袋、ちなみに反対側にも荷物のくくりつけあり)荷物をじゃまもの扱いします。しかし実はその荷物、出発前の積み上げ練習で「ここしかないなぁ」と決めた場所に積んであったのです。それがダメとなると‥。

解決策は簡単でした。これまで横にくくりつけていたものを縦にすればいいだけの話だったのです。「縦にしたら落下するかも」の発想は杞憂に終わりました。そのほうがはるかに安定することもわかってほっと一安心。ちなみに、日を追うごとに積み方がコンパクトに安定していったことはいうまでもありません。所詮総重量は変わらないはずなのに不思議なもんです。

 

到着した夕張石炭の歴史村キャンプ場、無料だし札幌からも近いしそれなりに混んでるだろうなぁと思っていたら、あにはからんやかなりガラガラでありました。おかげで、高台の、たぶんこのキャンプ場で一番見晴らしがいいと思われる場所をゲット。高台なれど、炊事場は水平に20mほど行ったところにあるから日常業務には困らないわけですね。おっとしまった、トイレは水平距離30m、でも垂直距離も15mくらいあるので、魔法の液体によって(正しくは「酔って」)気持ちよくなった身体にはきつかったですなぁ。夜は多少雨が降ったものの、巨大タープがあるから全然困らず。おやすみなさぁい。

さて翌日は十勝岳麓の吹上キャンプ場まで行かねばならぬ。しかし、うちら夫婦は疲れてたのか、それともただ普段の地が出ただけなのかはわかりませんが、目を覚ましたのがなんと9:00でした。サトコちゃんみたい(怒らないでね)。まぁそれでも吹上までなら何とかなるだろうと思いつつだらだら出発の準備をするもんですから、出発は11:00。おいおい、早いライダーならもう目的地に着いてるゾ。

しかしなぜかわれらが過積載CBR1100XXブラックバードは、富良野方面とは逆の方向に向かいます。そう、実はここまで来たのなら行きたいB(C?)級観光地があるのでした。それは「万字炭山森林公園」。ちゃんとTマップルにも載っているという点ではせいぜいB級にしかならないはずなのですが、たぶん載っていてもみんな恐れをなすようなコメントなのです。それは‥。
[万字炭山森林公園]  ズリ山を登る階段は775段 炭鉱遺跡あり
涼しい北海道とはいっても、わざわざ775段を好んで登る人はいないだろうし、ちょっと前に見た番組「いい旅夢気分」でも、清六さん一行は万字温泉にこそ泊まっていたけれどここは登っていなかった(下からの映像がちらっと出ただけ)わけで、そうなると「登らにゃあいかん!」という、妙な義務感が出てくるわけですよ(何も根拠はないんですけれどね)。というわけで標高差150mのズリ山(ボタ山って言わなかったっけ)を登り始めたわが夫婦だったわけです。

 

見事なまでにまっすぐのびる階段。星一徹ならばきっと飛雄馬に「飛雄馬、ここを登った先に栄光の巨人の星が輝いているのぢゃ」と言うに違いないことから、一徹さんに敬意を表し、ヤクルトファン歴ざっと30年のTakemaも格闘してみました。結果、せいぜい20段で死にました(笑)。


お茶目にポーズを取るおしんこどんですが、画像の上にマウスを乗せてみると、彼女が大分やけっぱちになっているのがわかります。まだまだ遠いのね。

そんなわけで汗を拭き拭きおしんこどんも頂上に到着!さぁ、待望の頂上からの景色は‥大したことないです(笑)。でも、下の駐車場も含めてだぁれもいない、静かにのんびりできるところであるというのは確かなようです。ビールを担ぎ上げて徹底的にのんびりする価値はあります。でも帰りもずーっと階段だからコケないで下さいね(ちなみに別ルートで降りる道もあります)。なお、駐車場まではごく一部

さぁってこのあとは一気にメジャーな富良野に‥行くと思ったのですがちょっとだけ寄り道しました。久々に「正しい観光」をした気がしますな。