どたばたあれこれドンムアン

夕刻の成田を定刻1時間遅れで飛び立った飛行機は、現地時間の午前0時半頃、ようやくバンコクドンムアン国際空港へと着陸しました。イミグレを通り抜け、荷物をピックアップして‥でもって、普段ならばこのあと、空港の外から出るバスか、またはタクシー(最近はこっちのほうが多い。便利だもん)で市内へと向かうところなんですね。しかぁしいかんせん次のフライト(KB125便)が早朝の6:50発だということで、今回は空港でうだうだ時間をつぶしているより他はありません。とはいっても、その辺のベンチでごろりというのでは余りにも芸がない、ということで‥。

まずは荷物を一時預かり(24時間営業)に預けて身軽に。そうして空港の外へ出て、ドンムアン駅をはさんで反対側にある掘っ建て食堂街へ。この食べ物屋でビールでも飲みながら時間をつぶそうという作戦に出たTakema&おしんこどんなのでありました。とはいえ時間はすでに深夜の2時近く。やってるのかなぁと思いつつ閉店した店が並ぶ暗闇を歩いていくと‥一番奥の一軒だけ営業しておりましたのだ。ほっ。

ちなみにこの食堂街は空港職員を主たるターゲットにしているようで、こんな時間にもかかわらず制服を着た職員の皆さんが三々五々食べに来ています。ボったくることもなさそうなので安心ですが、メニューがなかったり英語が通じないことも多いので念のためご注意を。今回のお店は何とかなりました。ただし衛生面ではあまりお勧めできないかもしれませんので、茶色い虫が地面をのったくったりしていても気にしない人向きではあります(笑)。

時刻はもう午前3時に近い。ドンムアン駅には地方からの夜行列車が到着し始め、何だか自分たちまで長旅を終えてここまで来たような一種独特の雰囲気が味わえる。いいなぁ‥と思っているうちに、ビールもどんどん飲み干されていった。朝だというのに(爆)。
しかし、このあと朝から大きな一悶着が待っていたのでありました。

ちなみに、ブータンへの唯一のフライトを持っているDruk Air (Royal Bhutan Airlineという呼び方もありますが、ここではDruk Airで統一します)、そのチケットは、ブータン国内でのすべての手配(行程、それに付随する予約、そしてビザ発給の申請)が済んだ上で初めて発券されます。とはいっても、その実際のチケットを我々が日本出国前に手にすることはありません。Druk Airの出発する空港のカウンターで、予約番号とパスポートを示して、そこで初めて手渡しとなるわけです。何だかややこしいし、「万が一自分の名前が記載リストに載っていなかったら‥」というロシアンルーレット的な不安もあったりするのですが、Takema一行もこのカウンターでちょっとややこしいことになりました。



このチケットを手にするまでにチェックインカウンターで待つこと1時間半。疲れた‥。

実は事前に旅行社を通してこういう話を聞いていました。それは、

「現地のミスでバンコク〜ブータンの往路だけビジネスクラスで予約を入れてしまっています。そこで、バンコクの空港では一人US$35×2=70の追加料金を払ってチェックインしてください。その追加分についてはブータン到着後に払い戻しいたします」。

とのことでした。そこでその通りにチェックインしようとすると、Druk Air担当職員のボスとおぼしきおばちゃんいわく、「一人35ドルの追加なんて話は聞いていません。あなた方のチケットに関しては、確かにビジネスでの予約は入っていますが、料金の払い込みはエコノミー分だけのようです。ですから、ビジネスでのチェックインには一人US$81×2=162の追加料金が必要です」と突っ込んできてくれました。

ちょっと待ってよ、そんなはずないんだからということで、この件のやりとりをしたメールのコピーなどを見せて食い下がるのですが、「でも、わたしのほうにそのような情報が入ってきていない以上、$35だけの追加料金を支払わせたということは私のミスになってしまうからできない!」との至極まっとうな返事しか返ってきません。そりゃあなたからしたらそうなんだけれどさぁ。

結局、「要はエコノミーが空いていればそちらに座れますから」ということで一件落着‥したかったのですが、エコノミーに空きが出るか出ないかは、このチェックインが一通り終わってからでなければわからない、ということで、せっかくチェックインカウンターがオープンしてすぐに来たにも関わらず、ここで他の人たちのチェックインをひたすら悶々と待ち続けることになりました。うーむ。

待つこと1時間とちょっと。先ほどのボスおばちゃんがこういいます。「残念ながら、エコノミーの空席は1席しか出ないようです。何でしたら、一人がエコノミー(差額なし)、もう一人がビジネス(+$81)ではいかがでしょうか?」普通だったら爆発してしまいそうな意見なのですが、この時のTakemaはなぜか冷静。「う〜ん、それはちょっとねぇ‥」

というわけで、この一連のやりとりすべてを彼女にレターとして署名入りで書いてもらい(チェックイン完了までひたすらカウンターで待っていたことも含めて)、それを証拠として到着後に現地エージェントと直接折衝することにして一件落着とさせました。むぅ、$162(バーツ払いだったのでB6650)、ホントに返ってくるのかなぁ。これは不安でした。

ちなみに、この$162はブータン入国後全額返金されました(爆)。


このチケットを手にするまでに異常なほどの時間がかかってしまい、おかげで「さっさとチェックインを済ませ、ビジネス客用のラウンジ(右上写真)でゆったりすっきりの〜んびりするんだものね」との目論見は脆くも崩れ去ってしまいました。ラウンジ滞在時間は15分くらいだったでしょうか?コーヒーもあたふた飲んだから味なんか覚えてないぞ。フルーツももっと食い散らかそうと思っていたのに(笑)。
というわけでなかなか手間取ったものの、とにかく搭乗ゲートへ。ゲートNo.1というのは何だかいい気分だけれども、要は連絡バスでの搭乗なのね。もっとも、飛行機をバックに記念撮影をできるのはこの搭乗形式ならではということで、まずはお上りさんよろしくパシャパシャっと。

Druk Airが保有する飛行機はイギリス製のBAe146-100が2機、たったそれだけ。他には一切保有機なしという徹底したシンプルさ。わーい、堂々と前から乗るのなんて初めてだもんね♪
というわけで、いよいよブータンに向けて飛行開始と相成りました。とはいっても途中インド(カルカッタ)に寄港するんですが。次のページでは機内の様子&パロ空港の様子をちょっとね。

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