あなありがたや、ジャンベ・ラカン&クジェ・ラカン。



ジャンベ・ラカンの中庭。案外狭いのね。

さてさて、お次はお寺(ラカン)めぐり。ゾンはそろそろ飽きてきたけれど、お寺は考えてみたらあまりめぐっていないのだ(ここまでのところプナカのチミ・ラカンだけ)。え、ブータンではゾンもラカンも雰囲気的に似たようなものじゃないかって?うーん、確かに否定はできないんですけれどもね。(笑)。

最初に訪れたジャンベ・ラカンはブータン仏教史の中でもかなり重要なお寺で、かつてチベットのほうから南下してきた高僧(グル・リンポチェ)が、西部のパロにあるキチュ・ラカンとほぼ同じ時期(7世紀)に建立したというブータン最古のお寺の一つなのだとかいうことです。

ただブータンでは、古いものをいつまでも保存しようとするよりも、どんどん更新していこうとする「伝統」があったらしく、たとえば壁画なら古いものの上に新たな絵を描いてしまったり、建物の場合でもいったんきれいに壊してしまったあとに新しいものを建ててしまったり。設計図を取るなどという発想はなかったらしく、似ていればよいくらいに考えられていたといいます。したがって、いかに古い歴史を持っている施設でも、実際に今残っている建物などはそれほど古いものではない場合が多いのだとか。そういえば民家を建てるときも詳細な設計図はなくて、日本でいう大工さんが「だいたいこんなもんだろう」的に木をカットして作っていたというしなぁ。

もっとも最近はその分野でも日本の文化財保護関係の人々がいろいろアドバイスしているそうな。うーん、嬉しいような、でも妙なお節介なような、微妙なところであります。


さて、このジャンベ・ラカン、本堂には入れませんでしたが中庭までは入れてもらうことができました。ただ、入口にあるマニ車にまたもや心ひかれてやまないわが夫婦、またも動画を撮っちゃいました。もちろん、入場前にこのマニ車を3回まわすというのは礼儀というか一つの作法なんですけれどね。飽きずに見てください。

やっぱりここは動画でひとつ。

「Takema編」 Wmv形式、462KB、9秒

「おしんこどん編」 Wmv形式、731KB、16秒

「ついでにミニマニ車」 Wmv形式、250KB、4秒



上の動画(「ミニマニ車」)でまわっていたのはこの写真ど真ん中のものです。

さて、ちなみにこれらのマニ車を回すときにブータンの人々は「南無阿弥陀仏」というように何かを唱えるのでしょうか、それとも無心で?実は答えは前者。人々は「オンマニベンメフリ」という言葉を心の中で唱えながら回すのだそうです(もちろん中には口に出して唱えながら回す人もいます)。この唱文は、たとえば真っ暗な夜道を一人で行くときにも唱えたりするのだそうで、災厄除けの呪文とでもいうのが適当なのでしょうか。

さて、ちょっと写りが悪くてすみません。ブータンではこのような宗教画に関するものの撮影はほとんど出来ないのですが、ここでは珍しく許可をいただけたので焦って撮ったら失敗したんです(笑)。

土着の民間信仰と仏教徒が融合した神かもしれませんが、ブータンでは方角神信仰が盛んです。すなわち東西南北それぞれの神がいて、特に北の神は富を司るということで深い信仰を集めているようです。で、上の写真はどの神様だったっけ?

次はもう一つ、クジェ・ラカンへ向かいます。このお寺は先ほども出てきたグル・リンポチェのシルエットが岩にプリントされているということで有名ですが、通常その本殿への参拝は認められていません。観光客が入れないというのではなく、通常はその本堂そのものが施錠されて一般のブータン人も見ることが出来ないようです。

しかし偶然にもうちら二人は内部に入れてもらえ、プリントをも拝むことが出来ました。これはホントにたまたまの僥倖だったようです(ガイドのカルマさんも驚いてた)。もちろん写真も何も撮りませんでしたけれど。ほんじゃ、外側の写真だけね。

お寺の敷地はぐるっと城壁のような塀に囲まれていて、塀の上には全部で108つ(おお、煩悩じゃ)のストゥーパが作られている。なに、ストゥーパって何だって?おいおい(ずっと後のページで)説明するかもしれないから待ってて下さいな。もっともネットで検索すりゃ一発よ。

クジェラカンには3つの建物が並んで建っているけれど、向かって右側の建物が一番古い。例のプリントもこの建物の3Fに。
さて、お次は‥。まだまだ続くブムタン徘徊編なのであります。もうすぐお昼だぁうれしいな♪でもまだ先は長かったりします。

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