こ、これぞ究極のマニ車。「水車マニ」発見! 

旧宮殿を出て「地道そのもの」の織物現場を見たあと、敷地の門を出ます。こんな感じの門でした。往時は警備もしっかりしていたのでしょうが、今は勝手に通り抜け放題です。王朝は滅びたわけではないけれど、なんだかわびしさを感じざるを得ませんね。

ちなみにブータン建築の「屋根」は今でこそ写真のように波形トタンが普及していますが、かつては(今でも結構残ってるけれど)板屋根でした。一部地域ではスレートの屋根だったところもあったようです(ワンデュ付近)。
さて、この扉を出てみたら、そこには思いがけないものがありましたのだ。

え、こりゃなんだって?そりゃそうですなぁ、この画像だけじゃ何もわからない(笑)。実はこれ、マニ車が納められている建物群(全部で5つ見えますね)。とはいっても普通のマニとはちょっと違います。普通マニ車は人が回すものですが(動画をさんざん見てきた人はおわかりですよね(^.^))、ここのマニ軍団は水車の力で勝手に回っています。「一度回せばそのお経を一度読むのと同じだけの功徳が得られる」マニ車、ここではひたすらどんどん功徳パワーが放たれているというわけですね。

やっぱりここは動画でひとつ。

「回る回るよ水力マニ車が回る!」
Wmv形式、661KB、12秒

最初、下の方に白く見えているのが水流です。
勢いよく回るマニ車のカラフルな色彩も見て下さいな。

上の写真に何人か人の姿が見えると思いますが、この人達はみなお参りの方々。時計回りに(ストゥーパを通るときはいつもこうですもんね)ぐるぐると何周も回っていらっしゃいました。よく見るとスタート地点に石を置き、一週ごとに石を置き、拾い、並べ替えている人も。これは日本のお百度参りに通じるものがあるんじゃないかなと思ったりしたわけです。

ちなみに、あれだけ大きいマニ車を回すのにはそれなりの水流&大きな羽根車が必要なはずなんですが、それについてはこちらをご覧下さい。



こんな感じで元気よく回っていました。上の動画に組み込んで撮れば良かったなぁ。

さて、いい加減お昼にしましょ。というわけで、いよいよお次はブムタンの民家にてお昼をいただきます。アラ・クレ・プタ、みんなうまうま!

[戻る] [次へ]