前のほうのページでも書きましたが、インド経由で陸路の出入国をしない限り、ブータン旅行は「どこまで東に向かい、そして戻ってくるか」というルート取りをせざるを得ません。ブムタンより東にはモンガルやタシガンという町もあるのですが、今回の日程ではここブムタンが東行きの限界でした。でも、来ただけの甲斐はあったなぁ。

というわけでお昼ご飯をご馳走になったお宅に寸志を預け、車を停めてある場所まで戻ります。しかしなかなかたどり着かないのだ(笑)。

左写真 庭先に置かれていた竹籠を背負って嬉しそうなおしんこどん。何気なくポーズを取っていましたが、その指先付近には「おまえ達ぃ、なぁ〜にやってんのさ」とこっちを見つめるご老人の姿が。左写真にマウスオンしてみてね。携帯マニをお持ちのようです。
右写真 白のダルシン旗はためく中をてくてくと戻ります。
この日のブムタンは曇り時々晴れといったところ(朝方は小雪も舞いましたが)。あたりは本当に静かです。ダルシンが音もさせずにそっとはためいている、その下を歩いていると何だか自分も妙に信仰深くなったような気がしてくるから不思議なものです。

駐車場まで戻ってくると、ビー玉遊びに興じる子供達の姿が。この時期は学校もお休みだからのんびりしたものです。家の中でゲームやってる日本の子供たちが何だかかわいそうに思えてきます。

さて、いよいよ出発です。今日はこれからヨトン・ラ(3400m)を越えて再びトンサまで。距離的にも時間的にも大したことはなく、無理して移動せずにここにもう一泊してもいいような感じなのですが、明日はちょっとした寄り道計画を立てていますから、今日のうちに少しでも首都ティンプーに近づいておいた方が便利なのです。



親子のウシがのんびりと歩くあたりはやっぱりアジア風ですね。

さて小さな峠キキ・ラを越えて少し走ると、チュメと呼ばれる地域に出ますが、ここのズンゲという集落に2軒並んでいるのが織物製造直売のお店。ブムタンが織物の産地だということは前にも書きましたが、旅行者が実際その織物を買える場所というのはほとんどありません。ここを逃すと、あとは首都ティンプーのおみやげ屋さんしかないわけで、実演見学もできるので(店先でやっている)ちょっと立ち寄ってみました。



上の写真にマウスオンするとズームアップされます。

店先に作られた小さな工房で、女の子が黙々と織っています(うちらが近づいていって興味深げに眺めたり写真を撮ったりしても全然反応せず)。無視というよりは、こちらブータンの山あいでは「照れている」という感じを受けます。ここはもちろん観光客をターゲットにしたお店なのですが、お客に対する呼び込みやつきまといなどは一切ありません。ちなみに、ブータンの多くの場所にいえることですが、ぼったくられるということもほとんどないようです(ティンプーの市場の土産物屋ではボるとかいうことですが)。何とも安心してうろうろできる国ですなぁ。

ちなみに、上の女の子の作業の様子を動画にしていますので興味のある方はどうぞ。

やっぱりここは動画でひとつ。

「黙々と作業にいそしむ機織りの女の子」
Wmv形式、865KB、18秒

んでもって、こんな大きなのを買っちゃいました。全部手織りですからそれなりのお値段です(もっとも5000円強)。もちろん高級品は相当のお値段ですが、ま、うちらにとっては相応ですな。ちなみにこの品、現在はTakema家のTV前に敷かれており、最近(2月)はこの上でゴロゴロしていることが多いです。ちゃんと活用してます(^.^)。

途中、トラックに乗ってやってきた少年、いい顔してるなぁ。

さて、次のページではトンサの朝の風景を中心にお楽しみ下さいな。

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