パロの町は「国際空港のある町」としては信じられないほどにひなびたいい感じ。


空港での出迎え後は、とりあえずまぁ昼ご飯でもということに相成りました。「ブータン料理でいいですか?」とカルマさん。「はいはいっ、ブータン料理がいいです!」とわれわれ。しかしまぁこのブータン料理というのがまず最初の関門というべきものなのです。



初めてのブータン料理♪しかしその真骨頂は、真っ赤に燃えるエマダツィにある。

ブータン料理の定番中の定番ともいうべき料理が「エマダツィ(エマ=唐辛子、ダツィ=チーズ)」。要は唐辛子のチーズ煮込みといったところで、チーズを使うところにチベット遊牧民系の流れを汲んだブータン料理の特徴があるともいえるのでしょうが、問題はチーズではなくて唐辛子。長さ10cm近くはあろうかというような大きな唐辛子が一皿に5-6本入っています、しかも具は唐辛子のみ。上の写真を見るだけでその辛さが伝わってくるかもしれません。最初は‥とにかく辛いです。それ以外の何物でもありません。

まずは一口。ほんのり甘いチーズの味の直後から、この「ハヒー、か、辛いぞ」攻撃は一気にヒートアップします。流れる玉のような汗、辛さから逃れるべくのどに流し込むビールとて、辛さしのぎの役には大して立ちません。しかしこれに慣れないことにはいかんイカンというわけで必死に格闘します。あ〜苦しかった。でも、この味に慣れてきて「おいしいじゃないのさ」と感じるようになるまでに、さほどの日数はかかりませんでした。人間ってやっぱり順応性があるのね(笑)。



話は変わってこの日はちょうど日曜日。ブータンの各々の町では、生鮮食料品は週一度の青空市場で売られるのが通例です。逆に市場を見たいと思ったら週末を狙うしかないというわけで、今日はもう時間的に遅いとはいえ「まだやってるかなぁ」的にちょいと見に行ってみました。もう結構閑散とし始めていましたが、ちょっとその風景をば。

これから冬にかけては、野菜の多くはインドからの輸入品が増えてくるそうです。カメラを向けると、子供達の笑顔がいい感じ。

お肉やさんの前には大きなヤク(高所に順応した牛)の頭がどん!と置いてありました。「これがヤクの肉に間違いないということを否が応にも示す」威勢の良さですな。ついつい記念写真をパチリ。お店の人、後ろのほうで笑ってます。
さてさて、そんなわけで今日のうちに首都ティンプーに移動いたします。

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