さてガイドさん&ドライバーくんは‥え?



ガイドのカルマさんとドライバーのアジくん。
ただ今3人揃って喫煙休憩中♪

さて、到着ロビーから表に出てみると、すぐさまゴ(民族衣装)姿の方から声をかけられた。「あのぉ、Takemaさんですか?」驚いたことに日本語、しかもたどたどしくない、流ちょうな日本語でした。これにはビックらこきました。が、何と日本語堪能とは。

ブータンを旅行するのには必ず付けなければならないガイドですが、日本語を話せるガイドは数も多くなく、しかもそのほとんどは日本の秘境探訪系旅行会社の現地子会社に属しているということ、しかも日本語ガイドを希望する場合は多少料金も高くなるとかいうことでした。そこで、今回の旅行についてちょっと変わったルートで予約を入れていたTakemaは、日本語ガイドのリクエストなど全く出していなかったのです。それなのに日本語ガイドが付いてくれるとは、さすがにオフシーズンだけのことはあるなぁとありがたく思った次第です。

聞けばこのガイドのカルマさん、かつて日本にも行ったことがあり、独学ながら一所懸命日本語を勉強中だとか。さらには「地球の歩き方ブータン編」の作成にも一役買ったという優秀なガイドさんだったんです(「地球の歩き方」にも名前が載っています)。こりゃ何ともツイてるなぁ。

ちなみにこのことで一番喜んだのが、英会話勉強中とはいえ英語力まだまだ系のおしんこどんだったようです。旅行中も、いろいろなことを関西弁で聞いていたっけ(笑)。とはいえ、Takemaも途中からは全然英語を使わないようになっていたっけ(爆)。何はともあれ、様々なアレンジをしてくれるガイドさんと意思の疎通の面での障害がないというのは何とも嬉しいことですわね。

ゾンに入る時、ブータンの人たちはゴにカムニという布を巻きつけて「正装」することが義務づけられています。このカムニ、地位や身分によって色や模様が決められているそうです。

また、とっても寡黙ながら安全運転を心がけているドライバーがアジェくん。まだ若いのですが運転はとってもジェントルです。彼の方から話しかけてくることはほとんどなかったように記憶していますが、しっかりこちらの話は聞いてくれていました。また、結構細やかな心遣いをしてくれていることが行動からもよくわかり、何ともありがたい存在でした。

とにかく、ガイドといってもやはりピンからキリまであるのはどこの国でも同じであり、特にガイド同伴が必須となるこの国ではガイドの良し悪しが直接旅行の印象に関わってくるはずですから、この出会いは何ともありがたいことでした。

なお(全然関係ないことですが)、ブータン入国前に一つだけに気になっていたのは、「地球の歩き方」に載っていた、次のような一文でした。

「ブータンではタバコは『悪魔へ捧げる香』として宗教的な悪徳で、地方によっては違法である」

あれまぁ、やばいなぁと思っていたのですが、来てみたらカルマさんもアジェくんも喫煙者。ほっとしたのはいうまでもありません。

ちなみにわれわれ一行の「専用車」は世界に誇る日本のカローラバンでした。日本からの中古車で、現在の走行距離150000km。でも手入れが行き届いていたせいか、不具合はまったく見られませんでした。ちなみに現在は国の政策で中古車の輸入は禁止されているそうです。中古車は排気ガスなどの点でも良くない面があるからということですが、そういう環境政策の点で、ブータンはかなり先進的な取り組みを行っているようです。スーパーなんかでよく貰うプラスチックバッグも原則として使用が認められていません。皆さん買い物かご持参で市場に集まってきます。そうじゃなくちゃなぁと思うことしきりです。

さてさて、そんなわけで次のページからいよいよ旅行がスタートします。ここまでの前置き、長かったなぁ(笑)。

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