− パロ・ゾン −

さて、マーケットのあとはいよいよゾンへ。映画「リトル・ブッダ」のロケ地となったのはここのゾンなのです。これまでいくつものゾンを見学してきましたから少々食傷気味のきらいはありますが(笑)、せっかく見学できるのであれば行かないという法はありません。しかし、国際空港から直線距離で2kmくらいしかないところでロケをするとは、なんだか「撮影隊も手間を惜しんだのかなぁ」という気にもさせられますな。確かに雰囲気はいいのだけれど。

パロ・ゾンの写真はだいたい左上の写真の場所から撮られることが多いようです。その理由は一目瞭然、この橋が屋根付きの独特の形状をしているからですね。確かに、「マディソン郡の橋」よりもこっちの方が風情があっていい感じ(私の主観ですがね)。なおタシチョ・ゾン(ティンプー)の奥にも似たような橋が架かっているようですが、こちらの方がいい雰囲気なのだとか。なるほどといった感じです。

橋の上はこんな感じ。なるほど、この橋の上で撮られたワンシーンもあったような気がするぞ。この日は少々風があったので、ダル(経文の書かれた旗)が元気よく風になびいておりました。曇っていたので結構寒かったんだけれどね(笑)。

橋を渡るとだらだらと長い坂道になります。登りながらふと脇を見てみると、何やら大きな茶色いものが動いてる。ん?と思ってよく見たら‥

山から草を刈ってきた人たちの隊列でした。しかし皆さん、枯れ草とはいえそれだけの大きな荷を苦もなく運んでいらっしゃるとは。ネパールの山道でも感じたけれど(何と電柱を人力で運んでた)、人間って鍛えれば何でも出来ちゃうものなんですね。うーむ見習わなくちゃいかんのかなぁ。

いよいよゾンの入り口までやってきました。入り口にはブータンの国旗がはためき、いかにもゾンらしい雰囲気です。しかし、内部は例によって原則撮影禁止ということで、こちらには載せられません(何枚か撮らせてはもらったんですが、一応ね)。内部を見たい方は映画をご覧いただければわかるかと(無責任だなぁ)。

ちなみにゾンからはパロの町が一望できます。とはいっても、眺めの良さでは国立博物館周辺からの方が標高が高いぶんいいかもしれません。あ、博物館については次のページでね。

というわけでお次のページは、ゾン以外の見どころについてですな。あんまりないんだけれど(笑)。でも「何もないところに何でもある」のがブータンですから、見どころは自分で作るべきなんです。

おまけ

橋のたもとには、なぜだか外から見えないようにされているマニ車がありました。「秘マニ」というところでしょうか。御利益がそれだけ大きいのかどうなのかは定かではないですが。

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