− その3 苦しまぎれの撮影編 −

さていよいよ本題のオグロヅル見学なのですが、結論から言ってしまえばろくな写真は撮れませんでしたというか、うちらのカメラではかなり無理がありました。300mmレンズでも遠かったのだ。しかも、キョヤジさんMorikonさんならともかく、うちらは「いいや、テキトーに撮れば少しはいいのもあるだろう」的にやっつけ仕事的にしか撮らないもので、結果としてはろくなもんが残らなかったことをご了解下さい。

なお、飛来数的には200羽くらいいるそうなのですが、実は昼間はいろんなところに飛んでいってしまっているので、撮影するなら朝夕がいいということもお忘れなく。ということはポブジカ村に泊まる必要がありますね。電気は来ていませんが、最近は太陽光発電も導入されつつあるのだとか。この村の滞在もかなり面白そうです。

ではではささっと見てやって下さいませ。



見て見て、こんなに遠いんです(笑)。これでもズームしています。



300mmで、飛んできたツル3羽を捉えた。これが限界。

やけのやんぱちで、別の角度を普通に撮る。2羽いるの、わかります?この写真にマウスオンするとダサダサのピンぼけズーム画像が表示されます。

最初に目撃したツルはこの2羽。しかし、この写真を撮ったところでフィルムが切れるという大失態をおかしたTakemaだったのでありました。このあと彼らはすぐ飛び立ってしまったのでリベンジも果たせず。あ〜あ。
ま、遠かろうが何だろうが見られたのは確かだし、こんなピンぼけでも「尾が黒い=オグロヅル」のネーミングの由来くらいはちゃんとわかるし、うちらとしてはこれで納得というところです。ちなみにここポブジカでは、ツルが飛来する初冬の頃に「ツル祭り」が行われるそうで、ツルの装束を着た人々が舞い踊るのだとか。それも是非是非見てみたいものです。ツル装束の人間なら逃げられることもないし(笑)。

さて、ツル見学のあとはメシにしよメシっ!ということで、近くの山裾でお弁当タイム。フライドライスにパクシャパー(肉)、ケワダツィ(じゃがいものチーズあえ)にゆで卵。りんごジュースにみかんなどなどの豪華版。こんなに食べられないって(笑)。



ちなみにブータンの人たちは箸やフォークを使いません。
ここはうちらもブータン式に手で食べてます。

さて食事後です。燃えない(腐らない)容器などは持ち帰りますが、残飯は一ヶ所にまとめてそのまま捨ててしまいます。いや、捨てるというのは語弊があるかもしれません。人間と同じくらいに他の生き物を大切にするブータンの人々にとっては、これは他の生き物の取り分だよということで「置いていく」というほうが正しいのでしょう。他のHPでのブータン旅行記などでも、残飯に関する処理については同じでした(ただし街中では違いますよ)。

もっともこの「他の生き物を大切にする」という考え方が、今ティンプーで社会問題化しつつあるということなのですが、それはまたおいおい書いていくことにしましょう。

ポブジカを14:30頃出発。あとはひたすら首都ティンプーに向けて走るのみです。とはいっても休憩時間なしでも5-6時間かかりますから、途中、往路でも休んだワンデュの町でしばし休憩。うーむ久々にペプシなるものを飲んでしまった。

その後、真っ暗になったワインディングロードをうねうねとたどり、3050mのドチュ・ラの頂上近くで車を停め、ライトも消して真っ暗にした上でしばし「星空観賞会」などもやったりして(ちなみにブータンの人たちは星そのものにはあまり興味がないといってたような気が‥)、何とかティンプーに19:50到着。アジェくん、運転ご苦労様でした。

というわけで、明日は一日中ティンプー滞在。何しようかなぁ。

[戻る]  [次へ]