実は、せっかくだからティンプーの飲み屋さんに行ってみようと思っていました。しかも、お洒落系の場所(ナイトパブとか。どうやら2軒くらいあるらしい)じゃなくて、もっと庶民的な店で、ちびちびとブータンウィスキーをなめるのもいいかなぁと。海外でそういう店にはいることはめったにないTakemaなのですが、この国ならボラれることもないだろうし面白いかもと思っていたわけです。

その話をカルマさんにしてみたところ、いつの間にか「それもいいですが、もしよろしければ私の家で夕飯をご一緒しませんか?」という270度急転直下逆上がり的なおことば。もちろん!飲み屋に行くよりもそっちのほうが数段いいのは当然のことですから、「え、え、そんな、よろしいんですか、はぁ、そ、それならぜひ、よろしくお願いいたしまぁ〜す!」的な返答をさせていただいたわけです(節操ないけど)。やったぁ、嬉しいぞぉ!

都市というものがつい最近までなかったブータンですが、近年のティンプーの住宅事情は明らかに買い手市場らしく、賃貸物件は少なくかつ家賃も高いそうです。カルマさんの家も日本でいう賃貸マンションなのだそうですが、部屋を見せてもらったらTakemaの家より全然広い!(笑)。おまけにベビーシッターさんもいる!(お子さんは二人)。

まぁ他人の事情をあまり詳しく書くべきではないのでこのへんでやめておきましょう。まずはいつものように?自家製のアラを頂きます。ところがこのアラが、これまで飲んできたものとだいぶ違うのですっ!



あれ、透明じゃない。何だか甘酒みたいな感じ。おつまみはシンプルな味で美味しかった。

実はこれ、暖めたアラに卵とバターを加えた特製品!ブータンではこのような特製アラを正月や誕生日、結婚式などのいわば特別の日に飲むのだということです。そんな特別な飲み物をいただけるとは!嬉しくて嬉しくて、ガンガンいただいちゃいました(笑)。なんといっても、普通のアラに比べてまろやか!風味もよくてどんどんいけちゃうんです。しかし‥。

ちなみに、この国では「もうだめ、飲めない!」と固辞するまで飲んでいただくというのがお客に対する基本的なマナーなのだそうで(そういう国、結構ありますよね)、カルマさんの奥さんはTakemaにもおしんこどんにもどんどん注いで下さいます。しかし、予想アルコール度数25度をガンガンいくわけで、日頃屋久島芋焼酎「三岳」ロックで鍛えたTakemaもさすがにキツくなってきます(とはいっても最初作っていただいた分は全部飲み干してしまい、追加でまた作ってもらったんですけれどね(爆))。おしんこどんは最近あまり飲んでいなかったのでこれまたへろへろ化しつつあったようです(すぐ上の左写真に「呆けるおしんこどん」画像が仕込んであります。マウスオンしてみてください)。

そうこうしているうちに夕ご飯が出てきました。うはぁっ!

すごいすごい、すごすぎる!旅行者はそう食べる機会もないヤクシャパーをはじめ、様々なおかずが目白押しっ!ご飯も赤米白米がてんこ盛りっ!そしておいしすぎっ!クリーミーなチキンスープも絶品でした。お腹いっぱい幸せいっぱいとはこのことです。

もう食べられないというくらいまで食べさせていただき、かつ飲ませていただきました。カルマさん、奥さん、ありがとうございましたぁ!

左写真: ブータン唯一のTV局の略称はBBSなんですね。夜だけの放送です。
右写真: 奥さんも交えて記念写真。綺麗な方でした。
ちなみに、Takemaが持参した芋焼酎「三岳」と交換で、カルマさん宅のアラをいただいて来ちゃいました。嬉しかったなぁ。もう残ってないけど(笑)。

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