ブータンには、もともとツァショーやレショーなどという紙すきの伝統があったようです。ただ日本の和紙に比べると品質的には多少劣る部分があったようなのですが、製法がよく似ている(素材が三椏なのも同じ)ということで、1980年代半ばから日本との技術交流も始まり、今では良質の和紙が現地で生産されるようになっています。ティンプーの市内(川を挟んで反対側には何軒かの「工房」もあります。というわけで、せっかくですから見学に行ってきました。

何でも、島根県那賀郡三隅町にある「石州和紙」さんとの技術交流ということで、島根県関係の写真やポスターが何枚か貼ってありました。んでもって、案内してくれた方(下の写真の方)は実際に島根で研修を受けて来られたとのこと。すごいなぁ。

これがブータン和紙の原料となる三椏(みつまた)。もともと現地で自生しています。

三椏のふやけ具合を厳しくチェックするわけでもないがなぜか真剣なおしんこどん。



上の写真とどっちが先だか後だかわかりませんが、三椏に付いているゴミを取っているようです。



ああ、この紙漉き作業は和紙の製造工程でよく見ますよね。さすがに手慣れてました。



漉いた紙を丁寧に剥がして重ねていきます。この状態でどうして一体化しないのか不思議に思う素人Takema。



案内してくれた職人さんと一緒に、ティンプー市内をバックに記念写真。

あれま、このページは完全に写真の解説で終わっちゃった(笑)。ちなみにここでおしんこどんが買った和紙ノートは、我々の次回の海外旅行におけるメモ帳として活躍するはずです。ちなみにブータン旅行におけるメモ帳はラオスの和紙ノートでした。ありがたや和紙文化 in アジア!

ティンプーではこの他にも織物の博物館や国会図書館(蔵書はほとんどお経の経典)などを見たりしました。最後にそれらをごった煮的に見ていただいてティンプー編を終わりにしましょっと。

[戻る]  [次へ]