さて、いよいよ翌日はビッグジャンプにトライ。まずは午前中、Kawarauと同じAJ Hakett運営のスキッパーズキャニオンブリッジからの2ジャンプなのですな。しかし笑ったのが、「3月中(すなわち今月中)はキャンペーン期間中につき、1ジャンプ$90、今なら2ジャンプ$130となっておりますのでとってもお得!」(しかも現地までのトランスポート・フォト・ビデオ撮影代全て込み)という、まるでどこかのお茶の間TVショッピングのようなセール。もちろんTakemaがこの甘言にまんまと乗ってしまったことはいうまでもないことでしたのだ(笑)。ちなみにこの日の午後には102mのパイプラインバンジーの予約も入れてあるので、今日は都合3ジャンプなのです。むはぁ(声にならない声)。

ちなみに「いきなり102mなんてさすがになぁ・・」と躊躇しそうな人は、あらかじめ事前に低めのを飛んでおくと、身体(というか精神)が慣れているので比較的飛びやすくなるようです。わたしも昨日の43mがありましたから、免疫というか予防注射の効果が出たというか、それほど苦もなく?(ただし恐くないということでは決してありません)ジャンプすることが出来たような気がします。

さて、当日の朝はいよいよQueenstownからバンジー四駆に乗り込むことに。スキッパーズ川沿いの未舗装路(昔金の採掘のために作られたというかなり激しい道。でも、オフバイク乗りなら楽しめそうな道だなぁ。ちょっと曲がりきれないと200mくらい落っこちそうだけれど(^_^;)。)を40分くらいかけて奥へ奥へと入っていく。途中には、Pipeline Bungyのジャンプサイトが見え、他のジャンパーは「ありゃあクレージーだね、やる奴の気が知れないよ」などと好きなことを言っている(実質的に、71mがノーマルで102mがクレージーというのもおかしな話だけれどね)。しかし、午後にそれを飛ぶ予定の自分としては「午後はあれやんのかよ、マジかいな、ウソだろ!」とややブルーになるしかなかったのであります。

とにかく、71mだって十分に高いんです。ただ、人によって感覚が違うみたいだけれど、ここの橋はKawarau Siteに比べて川の幅が狭く、両岸が迫っています。自分としてはだだっ広い風景に向けてのジャンプよりこういうほうがあまり恐怖を感じなかった気がするのですが、これ読んでる皆さんはどうお感じになるのでしょうか。え、「お立ち台」に立ってみなけりゃわからないって?そりゃごもっとも(^.^)。

さて、「午前の部」の参加者は自分を含めて11人(ただしうち1名は見学のみ)。日本人は自分1人だけれど、行きの車の中でみんなの顔それぞれにややひきつった表情があるのは同じでしたな。おそらくは自分も同じ顔してたんだろうけれど。そうして目指すSkippers Canyon Bridgeに「あ〜あ着いちゃった」的に到着(この気持ち、わかってもらえるでしょうか)。そして着いたらすぐにジャンプ開始です。上から眺めてみるとやはり高い、けれど昨日のKawarauの感覚が残っているのか「あ、これなら行けそうだな」という気になる(感覚の麻痺とでもいえばいいんでしょうか)。

で、「まずは1本目、飛んでみるべぇ」的にジャンプしてみたのが上の写真です。昨日に比べたら腰があまり引けて折らず、結構ちゃんと飛んでますねぇ。でもやっぱり高度があるだけあって滞空時間が長かった!また、ゴムが伸びきったあとのはねかえりが大きくて、この点はKawarauよりも面白い。「一粒で二度三度とおいしい」とでも表現すればいいんでしょうか。先に飛んだ人は下で待っていることになるんですが、もう終わったよ的安堵と、まだまだ分泌してるぞアドレナリン的コーフンとで、歓声&指笛で「やんややんや」系の盛り上がりを見せる。こういうのって、さっきまで見知らぬ他人でも、同じ経験をした仲間達って感じにすぐなっちゃうんですよね。
そしていよいよ2本目。誰からともなく言い始めて、今度は全員バックで背中から飛び込むことになりました。バックジャンプは「これから落ちていくべき先が見えない!」という恐怖感と、「ぎりぎりまで現世の風景を見ていられる」という安心感とが入り交じった不思議な感覚です。でも自分としてはやはりバックのほうが落ち着いてジャンプできたような気がする。姿勢も自然とエビぞるからジャンプもきれいに見えるしね。いや〜っ、でもやっぱり同じところで立て続けに飛ぶとここのジャンプにも慣れちゃって、Crewの人が「俺は600回以上飛んでいる」といっていたのを聞いて、最初は「信じられない。こいつらやっぱりクレイジーだ・・」と思っていたけれど、慣れちゃえば何度やっても同じだなと思いました。この感覚は、その後猿ヶ京で幾度となく飛ぶごとに実感しています。

ジャンプしたあとは、ジェットボートに実質30秒くらい乗って上陸できそうな岸へ。そこからは斜面を登って橋のたもとまで歩いていくのですが、「高度差のあるジャンプサイトほど元の位置まで戻るのがしんどい」という、ごくあたり前の真理を再発見。登るの、結構疲れたぁ(午後やった102mではもっと疲れた)。

さて、今回行動を共にした11人の中でも、「午後は Pipeline Bungyに挑む」などというバカ&暇なやつは自分だけ。というわけでQueenstownに戻る途中、自分だけPipeline SiteにてDrop off ということに。「Have a nice jump !」などという、日常生活においては絶対に使われないような励ましのことばに見送られ、ひとり新たなる挑戦の地、Pipeline Point へと向かうTakemaなのでありました。さて102m、華麗なジャンプはできたのでしょうか?
 Pipeline bungy
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