よーし!とはやる心と同時に、いつもながらキンチョーの一瞬なのであります(当然)。

(2008年7月31日)

さーてさて、1990年の2月にニュージーランドでKawarauバンジーにチャレンジしてからはや18年もの月日が経ちました。初バンジーから数年後の1996年、今はなき旧朝日村バンジーサイトでバンジーの楽しさすばらしさに再び目覚めてしまったTakemaでありましたが、実は海外でのジャンプは99年のNZツーリング以来すっかりご無沙汰でございました。

しかーししかし2008年夏。2年後にラグビーのワールドカップも行われるという南アフリカ共和国を旅するにあたり、真っ先に思い出したのが「そういや南アフリカにはバンジーサイトがあるではあーりませんか!」という重要な情報。何でも200mオーバーのビッグサイトを始め、国境に架かる橋から飛べるサイトなどもあるというのであります。実は2001年にナミビアを旅したときにも南アのケープタウン(CPT)には立ち寄ったのですが、どうやらCPTからはかなり距離があるらしく断念した記憶もあったりするわけで、ならば今回は‥

(何のこっちゃ)

というわけで、しっかり行程の中にもジャンプ予定を組み込み、「この日はバンジーに時間を取られるから移動距離を多少短くしなきゃね」というような綿密なる計算の上で旅行の計画及び手配をしたわけだったのであります。で、そのまず手始めとなったのが、CPTから東に350km強、国道2号線沿いにあるGouritz Riverにかかる65mのジャンプサイトでありました!

アフリカ大陸の本当の最南端であるアグラス岬に立ち寄ったあと、時間も少し遅くなりつつあったので「急げや急げ」と車を飛ばします。何たって法定規制速度が120km/hなんですから、法を守って走っても十分に早いんですけれどね。で、ふむぅこのあたりじゃないのか?と思っていたところで目指す看板をいきなり発見っ!



おお、これぞわれら夫婦(というかTakemaだけ)が目指してきた、聖地を示す看板!

この時点で時間は16:00に近くなりつつあったので「まだエントリー可能だろうか?」との不安もありましたが、駐車場横に停められたワンボックスカーにはジャンプのスタッフが待機中。どうやらまだ大丈夫みたいということでホッとすると同時に、「ん?スタッフがここにいるってことは他にジャンパーは誰もいないってこと?」という現実にも気づかされました。時間も時間だしということでとっても空いてたのね(笑)。ジャンプサイトが混むのはどうやら午後2時頃くらいまでみたい。



あーよかった間に合った!

といううわけでジャンプのエントリーも無事完了し、いざ橋へと向かいます。実はここGouritz川には平行して3本の橋が架けられており、どうやらジャンプの出来る橋はそのうち一番古い旧橋のようです。というかNZのKawarau川同様、もはやバンジーのためだけにしか使われていないというのが実情のようで(笑)。残りの2本は新道路橋と鉄道橋。



かつての大動脈だったこの橋も、今はただの道楽のためだけに余生を送っているというわけですな。

さていよいよ全身用ハーネスの着装です。みなかみバンジーでもそうですが、最近は足首と腰とのダブル固定による安全対策が主流のようですね。腰のほうはあくまで予備のようですが、バンジーの事故って、実はバンジーコード(ゴムひも)そのものが切れるのよりも、バンジーコードからハーネスが外れることによるものの方が圧倒的に多いらしいので、ここのような全身ハーネス着用&ダブル確保というのは一番安全なんですよね。ただしここや後述のBloukransで使われていた全身ハーネスは結構使い込まれていた感じでしたが(笑)。



全身ハーネス着用&確認が完了しハイテンショントキメキモードのTakema。ん?なぜかTシャツは麦焼酎?(笑)。



というわけで足首用ハーネス(こっちがメイン)を付けてもらってます。看板には、明日トライする「Bloukrans 216m」の文字が!



コードへの接続完了&最終確認も終わり、いよいよ「アフリカの天空」に飛び立つ瞬間がやってきました!

さてさていよいよです!となればここはやっぱり!動画でお楽しみ下さいませ。ちなみに巷にはYou Tubeとかいろいろな動画サイトがありますが、やはりわたしはこれからも自分のサーバースペース内にアップしていこうと思います。自分のモノは自分で管理したいですからね。



「まずは正調、橋の上から!」

南アフリカの大地に響き渡る「行ってきます!」の無意味声(笑)。おしんこどんはこのあと現地のスタッフに「ところで『行ってきます』ってどういう意味だ?と聞かれて返答に窮したようです。うーん確かに「See you」とはちょっと違うよなぁ。

Wmv形式、1.14MB、28秒



「続いて手持ちカメラから」

同じ月の前半にみなかみバンジーも飛んではいるのですが、やはり初めてのサイトとなると新鮮さが違います。ずーっと声が裏返ったままのTakema、やっぱりコーフンしていたんですね(大笑)。

Wmv形式、4.20MB、1分53秒


ジャンパーを受け取るのは下のゴムボート‥なんですが、いかんせん渇水期ということからか?(このあたりは一年の中でこの時期の降水量が一番多いような気もするんですが)、着地点の水量はご覧の通り。もちろん「本流」部分にはもっと多くの水が流れていたわけなんですが。

着地後ハーネスを外してもらい、ハシゴや階段、そして急な坂道を登りながら「よぉっしまずは最初の関門を突破したぞ!」と、気分も呼吸も高揚するばかりでありました。現在日本では飛ぶことの出来ない高々度ジャンプであったと同時に久々の海外ジャンプ、かなーり嬉しかったのは言うまでもありません。



そんなわけで一人悦に入るTakemaだったのでありました。うふふ(笑)。

そんなわけで、この翌日にはここGouritzサイトの3倍以上、Takemaのジャンプ経験からしても全く未知数の世界ともいえる「Bloukrans 216m」ジャンプに果敢に立ち向かうTakemaなのでありました。あれ、あれれおしんこどんどうしたの?(大笑)。
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