地雷あるんじゃないのPhnom Svay ?+いよいよ国境を越えてタイへ


さて、シソフォンでとりあえず今夜の宿をとる。考えてみればカンボジアに入国してからというものホットシャワーを浴びていないことを思い出し、今夜こそはあったかいのがいい!と思い、Phnom Svay Hotelに泊まることとなった。1泊$10。TVではCNNもうつる。オーストラリアの放送もうつる。何だか文明社会に戻ってきたと実感する。そしてホットシャワーなのだ。ただし、「ホット」のお湯は家庭用ガス湯沸かし器から供給されている。タイとミャンマーの国境にあるメーサイで泊まったゲストハウスも、チェンライのLek Houseもそうだったから驚くには値しない。


さて、少し落ち着いたあと、このホテルの名前にもなっている丘、プノンスバイに登りに行く。登り口がわからずぐるぅーっと回り道をしていったら民家の庭に出た。「プノンスバイ?」と言って指を左右に振ると右だとジェスチャーで教えてくれた。

しかし、道らしいものが見あたらないので適当に歩けるところを歩いていく。どうやら家畜が放牧されているらしく、草の高さが低いのでどこでも歩けたのだ。

中腹付近まで進んだところでふと思い出さねばいいことを思い出した。「この山には地雷はないんだろうか?」。

モノの本によるとこの丘はポルポト派の動静を探るための重要な軍事拠点であったらしい(左の写真は当時使われていた政府軍の監視所)。しかし軍事的な利用がされていたのなら、当然防御対策もなされていたはずだ。そして内戦は終わったが、果たしてこの丘に仕掛けられていたかもしれない地雷は完全に撤去されたのであろうか???

そう思うと急激に不安になった(あたりまえだ)。しかも、今自分が歩いているのは、好きこのんでではないとはいえ、「道」ではないのだ。やばいかもしれない!…しかし戻るのもナニなので、家畜の足跡を忠実に踏んでいくことにする。途中からは岩盤がけっこう露出していたので、その上ではゆっくりできた。そして道に出て、頂上へ。


丘の上から見るシソフォンの町は小さな田舎町といった趣だし、実際大きな町ではない。写真の左下に見える立派な建物は郡庁舎か何か、政府関係の建物らしく、門には守衛所まであった。ついでにシアヌーク国王と奥さんの肖像画まであったが、ちょっと、あまりにも若すぎるというか、雰囲気違うんでないかい??その写真を見たい人だけここから行ってね

さてさて、ホテルの真横にある食い物屋というかレストランというかで夕メシ、翌日の朝メシとも平らげ、ここからいよいよポイペト目指してのカンボジア最終日だ。道路状況は昨日に比べてかなりまし。ただ、これまた地雷関係なのだろうか、アスファルトをぶちこわした大穴がところどころあいている。しかし、それでも予想通り1時間半で国境の町ポイペトに到着。


ポイペトのカンボジア側イミグレに行く前に荷物検査を受ける。妙に疑われたのかバックパックの中身を出すように言われたが(ちなみにTakemaは成田の税関でほぼ必ず荷物を出させられるが、ご禁制品など持って帰ってないっつーの!)、途中まで出したところで「OK」。

カンボジアとタイの国境には小さな橋がかかっている。しかし、それぞれのイミグレのあいだにカジノ建設中!(もうできてたのか?)こんなところにこういうの作ってるって、どんな利権やリベートが動いたんだ?


こうして、いよいよタイの入国も完了!やっと勝手知ったる国に戻ってきたTakemaは、タイ側のアランヤプラテート駅までバイタクで移動し、13:30発(だっけ?)バンコク行きの列車に乗る前に銀行へ行き、ATM(おおっ!!)でタイバーツをおろし、窓口ではリエル→バーツの両替はできないと断られ(しまった!)、そうして駅近くの交差点脇にあったレストランでビアシン(大)を2本飲み干し、いよいよバンコクへと向かうのであった。旅も終盤戦だ。