とうとう来ちゃいましたよアンコールワット(その1:外観系)



観光地であるアンコールワット、でも坊さんや尼さんが居ないわけではない。


さて、市内から7-8km、途中のチェックポイントで3日間有効のパスを買う。しかし3日間有効で$40はやっぱり高い。しかしまあ、この国唯一最大とも言える観光資源なのだから仕方ないかな、と思うことにする。これまたUS$が手に入ったおかげでさして気にならなかったのだが。

なお、このチケットはアンコールワットやアンコールトムを見学する際には必携です。入り口付近で必ず提示を求められます。なお、不携帯とか期限切れチケットでは行った場合のペナルティはUS$60ということです(裏面に書いてあった)。逆に、上記二大遺跡以外の場所ではほぼノーチェックのようです。ま、ここまで来てコソコソするのもナニですから、素直にチェックポイントで買った方がいいでしょう。どこで買っても値段は同じのようです(違ったらゴメン)。

しかし!とってもツアーの観光客が多い!驚いた!しかも日本からのツアー客もまた多いこと!考えてみれば、このアンコール遺跡エリアは政府も治安維持に力を入れているので危険は余りないし、バンコクから直行便で飛んでこられるので道中も安全だし、客が多いのも当然かも。日本にいると「アンコールワット=秘境中の秘境」というイメージが強いけれど、実際は全然そんなことありません。ただし、気楽でいられるのはこのエリアだけで、国全体で見ればまだまだ気ぃ張ってなければいけない場所も多いんだろうけれど。

ちなみに個人旅行でアンコールに行ってみたいと思われる方にアドバイス。これらツアーのほとんどは「午前:アンコールトム、午後:アンコールワット」という組み方をしているので、このパターンで行ってしまうとどっちも観光客だらけ、なんて事態にもなりかねません。是非逆のパターンでお楽しみあれ。もっとも、どちらも広い遺跡だし、その中で観光客がうようよしているエリアなんてほんの一部なもんで、メインの場所さえ外せばきっとゆっくり昼寝できる場所を見つけられます(これがまた気持ちいいんだ)。


西参道側脇の池からは、こんな風に「逆さアンコール」が楽しめます。不思議なことに、参道から30mくらい芝生の上を歩くだけなのに(もちろん安全だし、入っちゃいけないわけでもないのに)、ほとんどだれもこの景色を見に来ようとはしないのが不思議。きれいなのになあ。この写真は午後4:00ころに撮ったものですが、撮るんだったら朝方、まだ風のない頃がおすすめです。

 

西参道はメインロードだし、駐車場に直結しているだけあって人通りが絶えない。しかし、それ以外の参道は誰も来ない。左の写真は北門付近から見たワット、右は南塔門から見たもの。ホントに誰も来ない。北門では野良らしき犬になつかれ、10分くらい一緒に行動していた。ちなみにこの年末はこのアンコールワットを会場にフェスティバルが開催されるということで、大きなステージが作られており、雰囲気ぶちこわし。そういうのが嫌いな人にはあまり人のこないこんな場所なんかどうでしょう。ちなみに、昼寝をしている人はいましたが危険そうな感じはありません。だって、観光客が誰も来ないところで待ち伏せしたって意味ないっしょ。

ちなみに、これらの遺跡についてすごいと思うのは、全ての場所が立ち入り可能だということ。貴重な遺跡なんだけれど、彫刻を触っちゃいけないわけでもないし(わざわざ触る意味もないけれど)、「危険につき立ち入り禁止」っていうのもない。そのかわり、例えばこんな写真にあるような階段、正直いって急です。下るときなどは前を向いて何も使わずに降りられたら、その人は卓越したバランス感覚の持ち主であるといえるでしょう。ひどいのになると「段の幅5cm、段の高さ20cm」なんていうのもあります。なんだかこういうの見ていると、日本の若い姉ちゃんで底厚グツはいてるやつを連れてきたくなるなあ。「歩けるもんなら歩いてみいっ!」てね。しかし、ルーズソックスよりも、あのクツ、早くすたれないかなあ。見ていて胸クソ悪くなる。ああいう流行の大嫌いなTakemaでした。

さて、次のページでは、内部の壁などに施された装飾などを見ていただきましょ。しかし、やっぱりアンコールワットには広角レンズ必携だな。ホーチミンで買ったオリンパスの105mmズームつきコンパクトカメラ、38mmだからワット全体を入れて撮るのにホント一苦労。「チクショーここであの一眼さえあれば…」と、再び悪夢の盗難事件を思い出してしまったTakemaなのでありました。