ロリュオス遺跡群では昼寝が一番とみた!



さあ、今日も日帰りツーリングに行ってきまっす!

さて、翌日は欲張ってあちこち回ることにする。焼きたてフランスパンにコーヒーという、タイに慣れたTakemaとしては考えられないほどに非アジア的な食事をとり(もちろんカンボジアやベトナムではフランスパンは現地の人の常食なのだが)、まずは午前中、アンコールワットなどより一時代前の遺跡群であるロリュオスに行くことにする。なお、このロリュオスや、近年人気が出てきたというバンテアン・スレイに行くには追加料金が必要となる。郊外だから、ということもあるのだろうし、ダートだから、ということもあるのだろう。とにかく基本料金だけでは行ってくれないので、お金のことを言われたら素直に払おう。おそらくボッてはいない(と思う)。

市内及びアンコールワット周辺はきれいな(といってもかなり粗いが)舗装がされていたが、市内から国道6号線を東に向かうと、市場及びピックアップトラックターミナルの先で舗装はぷつりととぎれていた。まあ基本的には二人乗りで走れる道だが、油断してスピード出すと大穴が待ち受けていたりするので注意が必要。写真のあたりはしまったダートだが、こんなところばかりではない。もっとも、この帰りに教えてもらった農道はまことに走りやすく、Ren君をガイド役に乗せておいて良かった!と嬉しかったのだ。


まずはLeloi遺跡へ。ここは昔は湖の上に浮かぶ島のような場所だったというが、当然今は完全な陸地にある。遺跡の前には小学校、横には僧院があるが、遺跡そのものは何だか見捨てられた存在のようにも思える。まあ、それだけ旅行者の少ない静かな場所だといえないこともないか。

ここで出会ったスカーフ売りの女の子はずっと自分につきまとってはいたが、やはり「あーっしつこいっ!」ってほどではない。で、そこらの草を編んで作った指輪をプレゼントしてくれたりした。結局買うことはなかったのだが、ほのぼのした気分にはなった。インドなんかでこっちの体にしがみついてくる子供達よりもはるかに紳士(淑女)的だ。買ってあげても良かったかな、と今になって思ったりもする。

さて、そこから程近いところにあるプリア・コー寺院。狛犬ならぬ狛牛が何ともいえずユーモラスだ。ここでは台座の部分を現地の人たちが煉瓦を敷き詰めて修復中であった。建物とマッチングした丁寧な修復で、「頑張って下さい」と心の中で声をかける。バプーオン遺跡の修復に、某フラ○スの援助団体が基礎工事に鉄筋コンクリを流し込んでいるのを見たときは「何やってんじゃ」と思ったが、こういう地道なお仕事を見るとホッとする。

  

狛牛君は3体ある。修復の職人さん達は随分と暑そうだったぞ。


午前中のラストはパゴン遺跡。ここは開放感あふれる静かな場所で、数少ない観光客はちらほらと昼寝にいそしむ世界。アンコールワットじゃ考えられない静けさと長閑さ。この写真の左側にある小学校は壁のないオープンスクール(?)で、先生が生徒にテストか何かを返しているのを遠くから邪魔にならないように眺めながらのんびりさせてもらう。周囲には狛犬でも狛牛でもない「狛象」が配置されている。鼻の取れたものばかりではあったが、何とも言えない味わい深さがあるのは確か。トータルとして、レリーフの一つ一つをじっくり見たい人はともかく、全体的な雰囲気を味わいたい人は、ここ、おすすめです。バイクを止めるところに出店がありますから、そこでジュースとかビール(一応おすすめはしませんが)でも買って、芝の上とかテラスの上でのんびり昼寝をするのには最高の場所だと思いますよ。