その他のあちこちうろうろ編

  

アンコールワット周辺を走るだけなら、左の写真のように遺跡エリアを思い切り走ることはできます。でも、ちょいとルートを外れると、そこはもう赤土ダートの世界。対向をトラックが通過したりすると一面砂埃だらけになるので、メットはいらなくてもバンダナは欲しいかも。1日走ると、髪の毛はガビガビ、服は砂まみれ。服については、アウターにナイロン製のジャンバーか何かを着て走ればホコリ関係からは随分逃れられると思います(ました)。

もちろん、上の写真のように気分良く走れる場所もないわけではないです。ま、季節にもよるのでしょう。以前、年末年始にタイ北部を走ったときは結構(というかかなり)寒かった記憶もあるのですが、標高も緯度もタイ北部より低いシェムリアップのこと、ナイロンジャンバー一枚持っていけばまず何とかなると思います。年末年始に行くときは冬のかっこうで日本を出国すると思いますが、バリバリの冬のかっこうではちと暑すぎる。空港までは「おーい寒いよーっ」くらいのかっこうで行けばちょうどいいだろう、と思って下さい。


また、遺跡のなかには、遺跡ごとしっかりと木に覆い包まれてしまったものもあります(写真はタソム遺跡。門が完全に木に包まれていて、彫刻も木の間からしか見ることができない、なんていう感じです)。ホントにまあ、たかが木なんだけれど、ほうっておくととてつもないことをやらかすものなんですよね。恐ろしい生命力だ。

 

なお、シェムリアップ周辺にはお堀というか人造湖というか、とにかく多くの水面が広がっています。ものの本によると、これは当時の治水及び農業の象徴として云々とありますが、驚くべきはやはり西バライですね(右の写真)。これが人造湖、しかも見えている対岸は横長の湖の短い側のもの、両側の幅はその約数倍!しかもかつてはこれと同じ面積を誇った東バライまであったというのだから!すごい!というより驚き以外の何ものでもないなあ。しかし後悔は、やはり海パンを持っていかなかったことだなあ。旅行者などほとんど見かけなかったが、唯一目立っていた白人の男二人組は、しっかり「ヒャッホーッ」という叫び声と共に泳ぎまくっていたぞ。

ちょっとローカルな道にはいると、脇の水田に水牛がうろうろ、なんてことも決して珍しいことではありません。特にバコンからシェムリアップに戻る道は国道経由でなく、並行して走るローカルロードを走るようにお願いしてみて下さい。平坦で走りやすいのはもちろん、「ああーっ、カンボジアを走ってるんだなあーっ!」って気持ちになること請け合いだと思います。

さて、このあとはプノンクロムの山頂からトンレサップ湖を眺め、その後はいよいよ名にしおう悪路のシソフォンへと向かいます。バイクはあと少しで終わりだけれど、カンボジアの「本領発揮」の道はこれから!すごい道だよ。乞うご期待。