さて、次に訪れたのが河津浜の露天風呂。何でも海岸の一等地にある露天風呂で、河津温泉の源泉で使わなかった分をここに流しているという、まさにかけ流し放題たまりまへんな状態だというのがジパツーの売り文句。しかも、ここで相湯になったことがないほどマイナーな場所だという。こりゃあ行かなあかん!
というわけで、早咲きの河津桜祭りにごった返すエリアを抜け、県道との分岐を越えてほんの100mも走ったあたりだろうか。
「あ、もしやアレじゃないかっ!」
これは!何とも野趣あふれる開放的温泉じゃございませんかぁっ!
屋久島の湯泊温泉によく似た雰囲気、こりゃぁいいっ!…と言いたいところなんですがね。
ありました。ご覧の通り、絶好の環境。相模湾に臨む気持ちのいいお風呂。湯温はどうだろうと手を入れてみると、なかなかに熱めの湯がジョーっと流れ込み、湯船の方も適温。こりゃいいですなあ。もちろん料金箱もないところを見ると、どうぞ無料でお入り下さいということなだろう。…しかし、このお風呂にはたった一つ、唯一最大の難点があるのだった。それは次の画像をご覧頂ければおわかりになるでしょう。
ありゃ、国道からまる見えじゃないのさ。なんと国道から約3mのところにあるお風呂なのでありました。しかも、この写真を撮った場所には数台分の駐車場があって、景色を眺める車が出たり入ったりで全然落ち着かない。さらには、対岸には砂浜があって、そっちからも丸見え。車のほうはガードレールが目隠しになって案外見えないんじゃないかと思うけれど、でもこの至近距離、なんだか露出狂になってしまうようでチトきついですなあ。ジパツー誌が「誰とも相湯になったことがない」というのはこういうことだったのですね。そりゃ知っていても誰も入らない、いや入れないわな。
そんなこんなで決心がつかずにうろうろしていたら、ポリタンクを持った女性が登場、湯をなみなみと満たして去っていったのでありました。そうかあ、ここはそういう使われ方もしているのね。というわけで、白昼堂々の真っ裸入浴は断念。水着を着て入るくらいなら入らないほうがまし。というわけで理性?のある方は、ここに入るのは夜間か早朝にしておいたほうが良さそうですね。うーむ、露天風呂達人への道はまだまだ遠いな。しかし、チト残念だな。
というわけで河津浜露天風呂を断念したTakemaは、素直に河津の早咲き桜を眺めつつ帰ることに。行きがけの駄賃で旧天城トンネルを抜けて来たんですが、徐々にオン車通行としてはダートが荒れつつあるようです。だから小砂利を入れてるからチト恐いのと、なによりもこういう道、CBR1100XXで行くような場所じゃないんだよな、昔、カムイワッカ湯滝までNSRで来ていたお兄ちゃん達をもう笑えないな、などと思ったりするのとで結構な暇つぶしにはなりましたが。
帰りはこのエリアに3000坪のわさび田を持っているおっちゃん手作りのわさび漬けを買って帰京。これがなかなか、そんじょそこらのわさび漬けとは違う本物の辛さでなかなか良かったりして、まあ大満足のうちに帰宅の途に。同じ道を帰るのも芸がないので都心環状線経由にしたら、狭い首都高の道を約20kmすり抜けのおまけ付きというのは、ま、しょうがないですね。