(1999/10/10.11)
乗鞍には忌まわしい思い出がある。1998の8月下旬に乗鞍高原側から今のバイク(CB400SF)で畳平を目指したものの、途中2200m付近で全くフケなくなり、格闘むなしく撤退したいやな思い出だ(1速でもフケなかった)。数ヶ月前にキャブの全面お掃除もしたし、それから峠道でも息をつくことがなくなってもいたので、今回は再度の挑戦だ。ついでに(と言うよりはこちらがメインだけど)おとうやちんさんたちによるオフミ宴会にも参加するということもあり、渋滞の中あちこち寄り道してみました。
体育の日がらみの連休はどこも大渋滞になることはわかってはいたが観念して出発。予想通り中央道は大渋滞。どれくらいすり抜けやりゃいいんだ?と思いつつスリスリする。結局高井戸から談合坂ちょい手前までずーっとだったな。この混みようからすると、明日は昨日出発した人たちも加わって、もっととことんになるんだろうな、と思うと憂鬱。松本出口も本線上に1km渋滞が伸びていた。おまけに渋滞最後尾にオカマほりたての事故車もいて、「いやいやあ、連休ですなあ」と、気分はいやがおうにももり下がる。だってここでこんなじゃ、安房トンネル方面はすごい渋滞になってることが確実だからだ。R158に出てみると予想通りカメの歩み。ま、新島々までは勝手知ったる裏道をスイスイ(入り口間違えたけど)。でもそこからは裏道もない。ひたすら路側帯をとろとろとすり抜けるが、道、狭いんだよねーっ。すり抜け不能の場所続出。あーっかったるい。それでも乗鞍高原分岐まではまだ動いてたので助かった。分岐から国民休暇村までは実にすいすい(ただし反対車線は大渋滞)。し、しかし!スキー場の上あたりまで上がったところで万事休す。ほとんどぴくりとも動かなくなってしまった(5分に10m、とかね(^.^))。仕方ない。幸い下ってくる車が滅多にないので(上で詰まってた)、ウィンカー出しながら一気に渋滞を追い越す、追い越す、追い越す!はーあ赤色灯がらみの車がいなくて良かった。
せっかくいい天気だし、ここまで登ってきたんだからということで、本峰頂上は時間的に無理だから手みじかの大黒岳(それでも2771m!)を往復してくる。残念ながら槍穂高方面だけはガスがかかっていて展望ゼロ。おしいなーっ。そして眼下に眼を転ずると、そこには信州側・岐阜側ともに大渋滞の車列が連なっていたのであった。うほーおそろしやおそろしや。
そこからは乗鞍スカイラインを下り、平湯から安房トンネルを抜けて信州側に戻ることにする。渋滞で予想外に時間をとったこともあり、今日の目的地青木湖への距離も考えて泣く泣く温泉街に立ち寄ることのできなかったTakemaであった。安房トンネルはすいすい。中ノ湯からもしばらくはすいすい。「お、こりゃ結構いいかも」と思った瞬間、坂巻温泉脇のトンネルでまたもや車列はぴくりと動かなくなった。しかも今度は徹底的に動かない。車も皆あきらめてエンジン止めてる。5分くらい待つが状況に全く変化がないので、またもやウィンカーつけての逆走と相成った。渋滞はどこまでも続く。最悪なのは奈川渡ダムサイト近くの親子滝・奈川渡トンネルだ。長い=換気が悪くトンネル内は排気ガスでムンムン。ギャルの熱気だったらともかく、こういうのは願い下げだ。トンネルは狭く、しかも対向車も多くて追い越しもあまりできない。まいった!登山の関係で上高地にはよく来てるし、こうなるのも予想はついてたけれど、これほどまでとはおもわんかったぞ。
稲扱の集落からはまがりなりにも流れるようになった。新島々の手前で梓川村方面に向かう県道にはいる。もうすぐ日暮れだ。青木湖まではまだ遠い。急がねば。しかしよく考えてみればこの日は朝飯なし、昼飯なし、おやつなしであった。途中何回か自販機でコーヒーとか買って飲んだだけだ。結局18:30過ぎ、何とか青木湖のほとりのキャンプ場に到着。皆さんはもう到着済み、強力おでんによる宴会も始まったばかり。滑り込みセーフと言ったところ。何だか排ガスで体に悪い一日目であった。
なお、この日の宴会の詳細についてはこちらをご覧下さい。興味ある人(!)だけね。