山の鼻の小屋周辺は押すな押すなの大混雑。そんな中「夏がくーれば」の歌を唄うグループも。
でも、ちょっと至仏側に歩けば(1分)、もうほとんど誰もいない。ゆったり昼寝。
鳩待峠を出発したのはすでに午後0:40。かなりの人々を追い抜かして上田代山の鼻へ。皆さんは今夜尾瀬泊まりなんだろうが、こいつは千葉まで帰らなきゃいけないんだからしょうがない。もっとも自分とて明日は休みなんだからなぜ帰らねばならないのかの必然性はないのだが、決めたんだから帰るのだ。途中の道からは残雪を抱いた至仏山が見え隠れする。道沿いにも結構水芭蕉が咲いている。シーズンだから仕方ないとはいえ、人が少なくて時間があったらゆったり歩きたい道だ(もっともこの日は平日だからあれくらいで済んだのだろう。土日の人出を考えると恐ろしい)。
山の鼻に下る道の途中。GWに行った秋田で見たのと似たような風景だ。
さて、小屋でビールを買い込み(なんでスーパードライしかないんだ!とは山に来たときいつも思うこと)、少し離れたベンチ(右上写真)でおにぎりをほおばりながら飲むことに。ベンチに寝転がって空を眺める。幸い人々の声もここまでは聞こえてこず(ちなみに関西からのツアーの方が多く、関西弁が標準語となっていた)、耳にするのは僅かなそよ風の音と鳥の声ばかり。「これこれ、こうでなくっちゃ!」といつもながら思う。しばしの休息を楽しむ至福の午後であった。「はぁ〜あ、ええなぁ。」
上田代には散策ルートも整備されている。でも下田代方面から来た人々は、歩き疲れたのか
このルートにはあまり足をのばしてこず、のんびりと歩くことが出来た。しめしめ。
「東北第一の高峰」というにはあまりに関東に近すぎるよぉ燧ヶ岳。だってすぐ近くに
「日光白根山=2578m」があるのに、あれは栃木県だからなんだと。納得いかんゾ。
さて、帰るときが来た。午後2:02に山の鼻出発。さすがに標高差200mの登りだから、往路の1.5倍くらいはかかるかなと思いつつ登ったが、あにはからんや、35分で鳩待峠に戻ってしまった。うーむ、往路はそれでものんびり歩いていたということなのか。ま、5分程休憩した後に(=流れる汗がおさまった頃)出発。
さてここが思案どころ。帰りのルートを戸倉〜沼田ととるべきか、それとも坤六峠〜水上で行くべきか。どうしようか考えつつ走り出す。しかし、答は5分後にあっさり出た。鳩待峠からの下りはジグザグのワインディング路を、バスがゆっくりゆっくり下っていたのだ。このまま戸倉まで下っていけば、もう一つの下山口である大清水からの観光バスも合流して、決して気持ちよくは走れないだろうことは分かり切ったこととなった(ずーっと追い越し禁止車線だし)。というわけで、坤六峠へと向かう。相変わらず車も少なく、これでもかっ!という感じのワインディングが続く。「へっへー、今日は乗れてるTakemaなんだよーっ」とばかりに心から飛ばす。対向車もまずほとんどなく(もちろんカーブミラーはあるからちゃんと見てます)、道の風景は峠あたりの浅緑から、標高を下げるにつれて少しずつ濃い緑に染まっていく。道の脇には、時折山菜採りとおぼしき駐車車両あり。この辺ではこの時期何が採れるのかな。
そんなわけで湯ノ小屋温泉まで降りてきた。ふと思えば、この奥水上エリアの温泉には一つも入ったことがなかった。どこかに入ろうと思い、とりあえず「御入浴」のノボリの着いた洞元温泉にすることに。行ってみた露天風呂は貸し切り状態。でも、どんなにロケーションが良くてもただ入浴だけでの\1000は納得いかないなぁ。宝川温泉の\1800だか2000だかってのは全く論外。露天風呂の王国とは聞いているが、行く気にもならない。猿ヶ京温泉のようにオプショントコロテンでもつければ全く話は変わるんだけれどな。
洞元温泉のお湯は予想したとおりの無色透明、「これぞ単純泉っ!」という感じ。
でもまあロケーションがいい(対岸から丸見えだけど)からいいや。貸し切りだったし。
自分が風呂を上がるところで3人組のおじさん軍団登場(余話:「お兄ちゃん、学生だよな?」と話しかけてきた。まもなく37のTakemaには妙に嬉しい一言。え、おじさんに勘違いされて何喜んでんだって?たぁーしかにっ!)。予想通り山菜採りに来た地の人だということだ。で、お話をさせて頂いてるうちにラッキー発見。何と坤六峠の道路は今日(6/1)の午前10:00に冬期閉鎖が解除されたということだった。うはぁ、なんというラッキー。
そんなわけで、今日のツーリングは、「冬期閉鎖林道に始まり、閉鎖解除林道に終わる」という感じでした。バイクでの走行距離約500km。帰りの関越道では1☆0km巡航のおかげで、水上から練馬まで140kmの所を、途中一回飲み物&トイレ休憩入れたにもかかわらず70分で着いちゃった。そんなわけで、このツーリングレポートだけは、行ったその日に作ったものでした。はぁお疲れさん、シャワー浴びようっと。