そんなわけで気を取り直す。まずはメシ!
深沢温泉の悪夢はしばらく忘れることにして、またブラックバードを走らせる。いよいよこのあたりのバイクシーズンも終盤戦ということか、このあたりにしては結構多くのライダー達とすれ違う。とはいっても、絶対量が少ないのだけれど。普段はまずすれ違うこともないのだから。途中、「うっ、今あった店はもしかしたらウマイのかも!」とか、「あ、イワナなんとか丼ってのもいいかもしんない!」とか、様々な欲望に揺れ動かされながらもどんどんバイクを走らせるのであった。だって、このバイク、やっぱ早いんだもん(笑)。
結局、小出と会津若松とを結ぶ国道の交差点に出てしまった。正面の道を行くと、どん詰まりは只見駅だという。しゃぁない、駅に行って町内の案内図でも見るか、と思って進んでいったところに、この「山六食堂」はあった。ふと、北海道の旧幌加内駅の前の蕎麦屋を思い出す。あそこの蕎麦はうまかった。駅前の寂れ方も、程度の差はあれ似ていないことはない。しかも時間はもう13:45。昼の休みにはいられてしまったらおしまいだ、小出まで食うところはない!と思い、とりあえず暖簾をくぐる。入り口付近に掛けられたノボリのうち、「手打ちそば」はいいにしても、「ギョーザ」ってのは何なんだ、他に店がないから出せるのか、それともホントにうまいのか、等々思いつつ。
入って注文したのは、あったかい鴨そばとギョーザ。え、お前のことだからそのほかに、「飲み物」を注文したに違いないって?ちょっと待ってくださいな、そういうあなたは、ビンビールとか、生ビールとか、そういう系のやつを私が頼んだと思ってるんでしょう?でもねぇ、いま、バイクでツーリング中なんですから、しかもこれから峠を越える人間が、このようなものを頼むはずがありませんよっ!…え、缶だって?…えぇっと、最近、耳が日曜日のことが多いもので…(古いねぇこのネタ!!)。
で、この二品を食べた結論: 「それぞれ、結構イケます」。あったかい蕎麦はまず頼むことのないTakemaではありますが、熱い汁の中の蕎麦はまだしっかりコシありの状態で出てきたし、汁もまあまあの味(ただし純関東風)。惜しむらくは鴨がなぁ。思いがけなかったのはギョゥザ。「どうせ出来合いの冷凍もんだろうけどな」と思っていたんだけれど、アンの歯ごたえが結構よくて、しっかり満足してしまいましたのだ。ここの紹介HPはこちら。
六十里越の道は、ダムの完成時期が古いこともあって相当にくねくねとして、且つ谷側のガードレールはほとんどなく(豪雪地帯だからね)、写真左のような、「こけたら終わりだかんな」といった感じの縁石がずっと続く。しかも、いつものことながら工事の片側交互通行の箇所がなかなか多い。天気も高曇り状態になって、あかんなぁ、旧中山峠より全然きれいじゃないぞ、標高も低いし…と思いながら走る。実際、ここの紅葉のピークは翌週の週末だと思った。ただ、峠を越えて下りてくると、ちょうど西日に照らされた場所があって、そのあたりはきれいだったのでつい写真を撮る(右の写真)。ま、今度ここを通るのはいつになるか知れないしな。
下りてきて、入広瀬村を通り過ぎたあたりでふと思った。「ここって、北魚沼郡じゃないか!」おいおい、ブランド米の産地だぞ!しかも今は新米の季節まっただ中!こりゃ買うっきゃないでしょっ!というわけで店を探しながら下りていく。でもたばこも欲しかったので、自販機を見つけてついバイクを停めた。そしたら…
停めたすぐ横からおじさんが出てきてバイクを見ている。「ありゃ?」というわけで「こんにちわぁ」と声を掛けさせてもらうと、「いやぁ、うちの向かいのたばこ屋に、でかいバイクが停まるじゃないの、で、ちらっと見たら習志野ナンバーでしょ、実は俺の娘が今船橋で仕事していてねえ」ということで、「あ、私は船橋の隣なんですよ。」ということで色々な話をする。おじさんは、「バイクを乗る人間=独身男=時には命を粗末にする」という先入観がないわけではなかったらしいが、Takemaの「スピードよりのんびり走り、共同湯廻り大好き、子供はいないけれど既婚」という自己紹介に「ほぉ〜、そうかい、そりゃなんともええなぁ」と感想を述べてくださった。結局、15分くらい色々話をさせていただき、ついでに一緒に写真を撮らせていただいた。おじさん、あれから4時間ちょいでちゃんと千葉に戻ったからね。
お米のほうは、ここから下った「広瀬村Aコープ」で「広瀬米」とやらを買った。そしたらそこから10分ほど下ったところで「農家直売!」の米売りテントがあったなぁ。ちょっと失敗したかも。
そんなわけで、小出インターから途中1回の休憩で練馬まで。やっぱり元気だな。でも、外環に入ってすぐのPAでまた休んだりしたけれど。そんなわけで、650km、なかなか堪能した日帰りツーリングでございましたのだ。