【 その1 奥八九郎温泉 】
奥八九郎方面に向かう林道の分岐にはこんな手作りの看板があります。ただし最初に名前をつけた、その名も八九郎氏によると、この地図に記された奥八九郎温泉とは「奥々八九郎温泉」をさしているようです。それぞれの位置関係から考えてもその方がわかりやすいので、拙HPでは八九郎氏の説明に従って記していきます。
小坂の町を抜け、国道から八九郎・野口方面へと進み、さらに林道を奥へ奥へと進みます。T字路を左折し、ちょいと行ったあたりにさらに鋭角に左折する細い林道があるので、そこを進んでいくと車が数台駐車できそうな広場があります。ここまでくれば温泉までは1-2分。コンクリート製の橋できれいな沢(ビール冷やしもばっちり!)を渡ると‥おお、あったあったありましたぞぉ!
道ばたに突然!という表現がぴったりの感じでぼこぼことお湯が湧いています。しかも、地中から突き上げるような感じで「ぼこぼこぐももっ!」と、泡と一緒に湧き出しています。「まさに天然のジャグジー風呂」です。こいつぁたまらんぞぉ!とばかりにさっさと服を脱ぎ入浴開始!
‥適温です。春や秋だと少しばかりぬるいような気もしますがこの時期(8月下旬)は快適でした。ただし、底に沈んでいた土くれや木の葉などがかなり巻き上げられます。見た目ほどキレイキレイという感じではありませんね。でも、場所的にはまさに秘境というにふさわしいこの場所で、こんな湯船にのんびり浸かるというのはまさにサイコーの贅沢です。持ち込んだビールを飲むのもそこそこにあたふた記念写真を撮ったりするところは、われわれの生来の貧乏くささがモロに出たところでしたが(笑)。
|
ただぁし!これだけは言っておかなければなりますまい。
「夏 東北 清流沿い 露天風呂」といえば、勘のいい人なら「それはそれで大変なこともあるんじゃないの?」と気づかれたかもしれません。そう、ここはアブの巣窟なのです。脱衣時などはもう戦争です。踊りながら脱衣&着衣、入浴中も顔や頭をめがけて敵ながらあっぱれ的に攻撃を仕掛けてくる奴らと終わりなき戦い?を強いられます。思わず「変調八九郎音頭」でも作り出したくなります。気持ちよさそうに写っている二人ですが、それぞれの写真の撮影者は必死の思いでカメラをにぎってたんですね(笑)。蚊取り線香も虫除けスプレーも無駄な抵抗です(持っていったわけじゃないけれど)。夏にこちらに行かれる場合は覚悟してください。ちなみに左上の写真のTakemaですが、右鎖骨のあたりにはしっかりアブが着地しているのがおわかりでしょうか?
この2枚は普通サイズ。しかし時々大型のウシアブもやってきますから気が抜けません。
さ、この次はさらに林道を奥へと進み、「奥々八九郎温泉」へと進みます。なかなか開放的な場所です。ジャグジーもパワーアップします。